2019年8月23日(金)

今日は実家から一歩も出ないという決意に準じる。大江健三郎の【水死】を読む。内容的には二番目に読む作品ではない。小説内で演劇のシーンをかなりの分量を割いて描写していて、「死んだ犬を投げる」という行為は、演者と観客の仕切りを取っ払って場を一体化させるという効果があって、今の私の興味関心に近しい部分もあった。夜は連合いとLINEをしながら【崖の上のポニョ】を初めて見る。ぽにょ〜んという体型に親近感を覚えている。ポニョ後半は死後の世界という説だけ知っていて、なるほど恐らくはそれに近いのだろうと感じた。少なくともそう読める。けれども、宮崎駿がその手のホラー的都市伝説に通じるあからさまな描写の断片を散りばめて満足するような人間とは思えないので、もう少しポジティブな見方をしてみたいしできるのではと思う。今日ではないいつの日かに。
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