2019年10月21日(月)

俺は今二郎を食べたいと思っているのか? 胃腸のコンディションや懐事情を勘案したうえで、食べられるのか? という自問自答を経た末に、本当のところはそうでもない気もしたけれども、それに反して食べに行くことが決定された。ここに住み始めて三年以上が経っているが、桜台が徒歩圏内であることが判明した。荻窪・新宿二種に加え、新たな仲間が加わった。

細々とした住宅街を、いかにもそこの住民であるかのような挙動・表情(の乏しさ)を装って歩くのも好きだが、例えば環七でありますが、歩行者の人権などあってないような、車道に比して明らかに蔑ろにされている程度の幅しかない歩道を歩くのも好ましい。環状線を環状たらしめている急カーブを含めた行程を、ずんずん歩いていくと、それがどういうものか指し示すことは難しいけれども、いかにも西武線沿線然とした駅前に出、その至近に桜台二郎がある。小麦と塩分の暴力を一身に受けた。二郎の味なのか、二郎という店の空間なのか、今二郎を食べているのだという心持ちなのか、そのいずれもが作用して、口腔と食道と胃腸が拡張されている感がある。帰路の道中aikoを聴いて心強い。高円寺によって帰る。

夜、ある程度のところで見切りをつけてGUNZO新人賞にWeb投稿。投函という物理の感覚が伴わないが、受領完了メールが来るのでこちらのほうが安心という説もある。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

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