2019年11月20日(水)

伊藤亜紗【目の見えない人は世界をどう見ているのか】を読み始める。空間に置かれた身体の使い方、という領域に、最近とても興味を惹かれているから。「どう見えている」ではなく「どう見ている」という能動の姿勢が頼もしい。

いわば、人は多かれ少なかれ環境に振り付けられながら行動している、と言えるのではないでしょうか。
伊藤亜紗【目の見えない人は世界をどう見ているのか】(光文社)p53

「振り付け」という単語を引っ張り出してこれるのがすごい。見えてしまうことの不自由さ、という感覚にとても共感するというか、ここ最近何となく考えていることの相当な補強になってくれていてありがたい。最近常体よりも敬体の文章の方が私の心身に馴染む気がしていて、一個前の小説もほぼ敬体で書いていて、でもその時は頭の中に常に岡田利規の【楽観的な方のケース】があるから、そこから自由になれていないということなのかもしれない。

#日記 #エッセイ #コラム #小説 #創作

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?