2021年8月の記事一覧
2021年8月30日（月）
何を見ても何かを（その精度や新奇性はともかく）考えてしまうような癖付けは、日記や小説を書くことによって一層強い傾向として表れてきているのだけれども、日常の退屈を退屈としてぼんやりとやり過ごせずにいるという意味では、（現代を生きる）人間として退化しているように思える。何も思わない人間が一番強い。マネージャー研修を受講した。このご時世にリアル開催だった。設置されたアクリル板を超えていくだけの声量やそれ
もっとみる2021年8月29日（日）
ベランダの側溝の部分に、命が尽きかけている蝉がどこからか飛来した。まさに絞り出すといった風情の鳴き声やばたつかせている羽音？ 羽とベランダのコンクリートの衝突音？ が、閉め切った窓越しに、遠巻きという印象はまるでない形で響いていた。しばらくすると静かになったが、さらにしばらくするとまた音がなった。私の部屋から隣人の部屋に、ベランダづたいに徐々にではあるが確実に移動してもいたので、私は虫は苦手で死骸
もっとみる2021年8月28日（土）
友達の家に行くという極めて珍しいイベントがあった。三ノ輪という場所で、私にとってはその地名は、かつて王子に職場があったときに目にした都電荒川線の終着駅という認識でしかなかった。これから有名になりそうな銭湯に行ってから、約束の時間が来るのを待った。名前だけ知っていた千住大橋が近くにあったので足を運んだが、大橋というほどのものではなかった。四人のうちの一人はドバイからオンラインで参加していた。彼はドバ
もっとみる2021年8月27日（金）
休みだった。トーマス・ベルンハルトの【推敲】をひたすら読んでいた。三百ページあるなかで改行が章が変わるときの一回しかないというお馴染みの形式は、単に飛び道具というよりも、語られる内容と形式から要請される必然であるように思える。クライマックスまで同じテンポの怨嗟が続いていく（だけな）のにこんなに面白いのはなぜか。夜、ついに家にGが出現して、この借家に対して長い時間かけて育ててきたわずかばかりの愛着が
もっとみる2021年8月26日（木）
これは内緒なんですけど、明日は僕は夏休みをとっているので、今週は今日で最後なんですよね。この三連休をものすごく有意義に使うぞっていう決意は、そんなに達成させられずに終わるということを、これを書いている週明けの私は知っているし、このときも知っているのとほとんど同じくらいの手触りの予想を持っていた。
2021年8月25日（水）
遥か昔に登録した、今日の競輪の開催情報を朝一に教えてくれるメルマガをずっと解除したいと思っていて、今日もそう思ったのだが、IDもパスワードもどっか行ってしまって、放置したままにしている。そういう事柄がたぶんいっぱいあるのだろう。
2021年8月24日（火）
カレーは二日目がおいしいという理論は、今回は初日のそれを食べているわけではないので検証できたわけではないけれども、バターチキンカレーにはそこまで通用しないように思われた。でもうまい
2021年8月23日（月）
在宅勤務だった。妻が金麦の皿を手に入れるためのポイントシール欲しさに異常な量、と言ってしまって構わないと思うのだが、何せ二人暮らしなのに十二箱くらいあるのだカレーが、という状況にあるので、カレーを作った。バターチキンのやつにした。でもこのカレーは今日は食べなかった、在宅勤務である今日のうちに作っておいて明日・明後日の自分に引き継ぐのだ。
2021年8月22日（日）
家にいる。最近導入したバランスボールに、私はすっかり魅了されている。高すぎるわけではない弾力はもちろんだが、表面を覆うゴム皮の質感が好ましい。弾力と質感は、ずっと掴んでいられそうでそれができない絶妙さだ。それと戯れながら、【スーパープレミアムソフトWバニラリッチ】のDVDを（また）観る。コンビニは宇宙から九十九里または高千穂に飛来したのだという挿話。あの小さな箱にぎっしり詰められた機能は、確かに人
もっとみる2021年8月21日（土）
急遽妻とラーメンを食べに行く。正確には元々私は頑として食べることを決めていて、それに妻がついてきた格好だ。吉祥寺の家系ラーメンに行く。心身の各箇所が私に家系ラーメンを接種するようけしかけているのが、ここ最近は感じられていたから、家系ではないものという選択肢はあり得なかった。大変おいしゅうございました。子連れの多い店だった。乳化したスープは離乳食にうってつけなのだろうか。夜はバナナヨーグルトだけ。
2021年8月20日（金）
注射を打つ。元々は65歳以上の予約枠のキャンセル枠に滑り込んだようだったので、会場に詰めかけたのは高齢者が目立った。接種会場に蜂が忍び込んできて、色んな意味で蜂が入ってきてはならない場所ランキング上位に入るところだろう。ダブル刺しは避けたいところ。結局注射にだけ刺されて、腕がちゃんと痛くなって安心した。そのあとは社内の広報的なサムシングで、在宅勤務の環境や息抜きに関するインタビューに答えた。あるこ
もっとみる2021年8月19日（木）
オンラインとはいえそれなりの量の人前で話す予定がある日だった。何事にも淡々、みたいな枠に入り込むことに腐心してきて、その方面においては一定以上の成果を出してきた人間なので、全社に対して明るい話をするときの明るさや活気は、相当演技というか、自然体ではない体を自分の中に召喚する必要があって、それは疲れることだった。
2021年8月18日（水）
注射の自治体の予約再開に備えて在宅勤務にした。ものすごく万全を期した結果、かなりいい日程の枠を取ることができた。万全を期し過ぎて予約可能な端末が複数できたため、同市在住の会社の先輩の分まで確保した。
2021年8月17日（火）
平日という名称が、フラットを意味する「平坦」という文字とその構成要素を半分以上共有しているということは、言い得て妙だと思います。根本から考え方を変えられない限り、どこまでも広がるフラットさに耐えていくテクニックを身につけて行かなければならないのだという必要性を、ひしひしと感じている。いいことも悪いことも日々の中にはもちろんあって、でも予想外ということはない。その起伏さえ取り込んで、一つの平坦さを形
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