2021年8月30日(月)

何を見ても何かを(その精度や新奇性はともかく)考えてしまうような癖付けは、日記や小説を書くことによって一層強い傾向として表れてきているのだけれども、日常の退屈を退屈としてぼんやりとやり過ごせずにいるという意味では、(現代を生きる)人間として退化しているように思える。何も思わない人間が一番強い。マネージャー研修を受講した。このご時世にリアル開催だった。設置されたアクリル板を超えていくだけの声量やそれを出そうという気勢が、私には幾分欠けていたけれどもどうにかなった。グループの意見を発表するという定番のアレもあり、私のひとつ前に発表した人間が二日前に入籍したことを報告し、その次の私も一ヶ月前にそれをしていたことを明かすと、講師を務めていた社外の方も一ヶ月にする予定だという旨を宣言し、奇妙なグルーヴ感が生まれた、というのが研修のハイライトだった。

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