2021年8月29日(日)

ベランダの側溝の部分に、命が尽きかけている蝉がどこからか飛来した。まさに絞り出すといった風情の鳴き声やばたつかせている羽音? 羽とベランダのコンクリートの衝突音? が、閉め切った窓越しに、遠巻きという印象はまるでない形で響いていた。しばらくすると静かになったが、さらにしばらくするとまた音がなった。私の部屋から隣人の部屋に、ベランダづたいに徐々にではあるが確実に移動してもいたので、私は虫は苦手で死骸を処理するのはできるだけ避けたいから、相当力を込めてその移動を応援していた。しかしそれも叶わず、私が処理すべき範囲のなかで力尽きてしまった。これは人間のエゴだと思いつつ、無念だと思った。夜は今日は焼肉の日だから、という点からもたらされたわけではない発想に基づいて、というふうに私たちは思っているのだけれどももしかしたら潜在意識がそれを知っていたのかもしれない、とにかく家で焼肉をした。肉を焼くというのが一番うまい料理であると、これを食べるたび新鮮に思う。レイソルは強い、クリスティアーノ万歳

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?