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セクシュアリティについて書いていたけれど結局ポチャッコはいつだって可愛い。

最近筋トレにハマっていてテストステロンの値が上がったことも理由の一つかもしれないが、自分の性自認を男性が占める割合が増えてきた。
今まで男5.5:女4.5だったのが、6:4になった感じ。
数字にしてみると微々たる差なんだけど、個人的には結構大きい変化だと思っている。



でも同時に、「自分は最初から男として生まれて来なくてよかった」と思うようになったのだ。
生理痛の痛みや辛さを知れてよかった。
毎日ヒゲを剃らなくていい。
毛深いことに悩まなくていい。
年を重ねるごとに、加齢臭や頭髪の毛量を気にしなくていい。



もし上に書いたようなことや、これまで築き上げてきた人間関係や環境が壊れてしまうかもしれないことを気にしなくなった時、私は性別適合手術を受けるのだと思う。
でも、そうなったとしても、一旦女で生まれてから機が熟したときに男に切り替える生き方の方が、「なんだか自分らしいな」と思えてたまらないのだ。
絡まったイヤホンのように複雑でめんどくさくて繊細な女心を、より分かってあげられる男になれるだろうしw



でも「生まれ変わるなら男がいい?女がいい?」という質問には「男!」と即答するよ。


ヒゲをかっこいい形にしてみたいし、
学ラン着て通学してみたいし、
昼休みは校庭で泥だらけになりながらサッカーしてみたいし、
社会人になったらネクタイ締めたいし、
アメフトやってみたいし、
腹を6パックにしてみたいし、
気になる女の子の下着の色とか想像してみたいし、
想像してたらいたずら風が吹いてその女の子のパンティーが不覚にも見えてしまってそれを友達に秒速でラインしてみたいし、
ちょっと重いものを持ってあげたら「○○くん、ありがとう!」って言われたいし、
2月14日に「俺チョコもらえるのかな…」とそわそわしながら過ごしてみたいし、
結果もらえずにいつもつるんでる仲間とちょっとえっちな漫画を回し読みして「あー俺なにやってるんだろう…」と心の隅っこで思いながらも友達とバカ笑いする放課後を過ごしてみたいよそりゃあ!!!!!!!!!



でもなんかそれも、女を知った上での感情だよなぁ、と思うのです。



話は変わらないようで変わるんだけど、自意識過剰なのかもしれないけれど、以前よりもメンズの服を着るようになり、しかもそれがさらにしっくりくるようになったがためなのかは分からないけれど、女子トイレに入った瞬間に周りからぎょっ、とされることが増えたのですよ。


セクシュアリティで悩んでいる人は「だれでもトイレ」を使いましょう、とはよく言われるのですが、車イスや杖などを使わずに歩ける自分がだれでもトイレを使うのはちと抵抗があるのですのよね…。
電車の優先席が空いてても座りにくいのと同じ心境です。



そして話は戻りますが。
このように性自認って揺れ動くものなのだなぁと、自分の身をもって体験しております。
だから自分のことを周りに100%理解してもらおう、という気持ちは失せました。本当に。



みんなの物差しが違い過ぎるし、違っているのが当たり前。
このことに誰よりも早く気付いたみすゞパイセンは、まじパねぇっす。



私サンリオのポチャッコが大好きで、スリッパもルームソックスもハンカチもポチャッコで、本棚に小さいポチャッコのぬいぐるみを飾っていて、今こうして「ポチャッコ」と打つだけで口角が緩んじゃうくらいポチャッコが大好きなんだけど、例えばそんな私を見て「かわいいものやぬいぐるみにときめくお前はやっぱり女だ!」と言ってくる人もいると思うんですよ。
てか実際に言われたことあります。



昔は「かわいいものが好きな男の子だっているんですよ!」って反論してたんですけど、でも、その人の中の「かわいいものが好き=100%女の子」という方程式を、私が壊す権利なんてないなぁと気づいたのです。
それは押しつけやわがままだったなぁと、個人的には感じます。



ちなみにポチャッコのパンツも持っていて、履きすぎてくたびれてしまって萎えぽよだったのですが、こないだ何気なくサンリオショップに入ったら全く同じポチャッコのパンツが売られていて即買いました。最近嬉しかった出来事です。



しかもセクシュアリティは揺らぐから、アップデートのたびにいちいち周りに報告するのは、至極骨の折れることです。
なにがどうあっても、私とおしゃべりしてくれる。
それだけで本当にありがたいことです。



だからあなたが私をどう見ようが、私はそれを受け入れる。
あなたはあなたが思うように、私を捉えてくれればそれが正解。
ようやく、それができる度量を私は身に着けることができました。



というか、常に私が私に素直で正直ならば、どんなセクシュアリティであっても、絶対ブレないなぁと思ったのです。
私自身の気持ちには、いつも敏感であり、受け入れて、体現していく。
それを怠らないことが強さってものなんじゃないかしら。ズズズ。

(フランスから仕入れたハーブティーだと思い込んでほうじ茶をすする)





そんなわけで、明日ははじめて理容室に行ってきます。
きっとむちゃくちゃイケメンになってしまいますわ、どうしましょう。






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