怒りとの付き合い方
「仕事でミスった。ちくしょう!」とか、「好きな人が振り向いてくれない。俺の何が足りてないんだ!」など、自分に情けなさや不甲斐なさを感じるときは、自分でご機嫌をとることである程度落ち着くことができるかと思います。そのあと、自分のことを冷静に分析して、できることをやっていけば、いずれ克服できる時がくると思うのです。
しかし、私自身、自分には全く関係のないことなのに、無性に怒りを感じてしまうことが、最近よく起こるようになりました。だからといって他人に怒鳴り散らすのも違う。でも一人で抱えたままだとつらい。しかも、こういうシチュエーション、生きていれば時々やってくるであろう。この、自分発端ではない怒りと今後どう付き合っていけばいいのか、悩みました。
そして悩んだ結果、現時点での個人的に最も健康的な怒りのあり方に気づくことができましたので、ここに記します。
【私が編み出した、怒りとの付き合い方】
まず前提に置きたいのが、怒りは、自分を成長させる気づきのチャンスだということです。だから無理に、蓋をしなくていいのです!
①イラついたら、イラついたままにします。イラついた相手に「イラついている」ことを言いたいなら言ってもいいし(ただし喧嘩にならぬよう丁寧に)、アドバイスしたいならしてもいいし、何も言いたくないなら言わなくていい。
「人に怒ってはいけない」と、我慢してしまうことが一番いけません。怒りを感じなくすると、本当の自分に蓋をすることになり、問題の真理にたどり着けなくなるからです。
②もし自分がその時作業中でそれが手につかないようなら、おとなしく一旦休みます。布団に潜ったり、何もせずぼーっとするのがいいでしょう。
③布団に潜ったら、本当は何にイラついているのかを考えます。考えるというのは、「イラついた相手の行動と、最近の自分の行いや思っていることを、もう一度じっくり観察する」ということです。
どうして相手にイラつくのかというと、「自分が相手みたいになったら嫌だな」「認めたくないけど、自分にも相手と同じところがあるな」と思う節があるから、イラつくのです。認めたくないけれど自分がそうである、または未来そうなる可能性があるから、それを恐れて、嫌がるから、イラつくのです。つまり、相手にイラついているようでいて、自分で自分に腹を立てているのです。
④すると必ず、「あぁ!相手は俺のここの部分を(または、こうなる可能性のある未来を)映してくれていたんだ!」と気づきます。
この時、できていない自分を責める必要はありません。気づきとは、「より自分らしく、ラクに生きるための課題」なのだから。気づけたらめっけもんです。気づけた自分に拍手!
⑤その気づき(=より自分らしく、ラクに生きるための課題)を踏まえて、今の自分にできることを聞きます。できることといっても、基本は「自分の意識改革」です。すぐにできそうならばやって、今の段階では難しそうならば、保留にしても大丈夫です。無理してできそうにないことを、すぐにやろうとするのはいけません。自分をいじめず、でも「いずれこのように克服していたい自分像」はしっかり持っておくことが大切な気がします。
怒りを味方につければ、人生よりラクに、楽しく生きられるのではないでしょうか。
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