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人生フラフラロンドン日記 ~Week 3~

ロンドンに来てから3週間が経過。先週末のすっきりとした天気から一変、今週はずっと曇りか雨だった。それでも日本よりも年間の降水量は少ないらしい。ただ傘を差すか、差さないかぐらいの雨が毎日のように降ってるのがロンドンみたいだ。灰色の街に暮らすということがだんだん分かってきた。日本からちらほら聞こえる「暖かくなってきた」の声が羨ましくてたまらない。天気予報を見てもロンドンは4月後半まで気温が上がらなそう。俺は悲しい!暖かい日差しが待ち遠しい!

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今週のロンドンのニュースといえばストライキ。3/1と3/3に予告されてたけどもこれがまあ大変だった。地下鉄全線がド平日に終日運行停止。写真のように駅の入り口は封鎖され、本当に何も動いていない。しかも地下鉄の運賃が上がる3月の初日にストライキなんて。これが日本で起きたらとんでもないことになりそうだとか考えていた。何故ならJRも東京メトロも都営地下鉄も動いてないようなものだ。結論、バスで中心地にいくしかなかった。

ロンドンの地下鉄は都心中心からZone 1、2、3…と郊外に広がっていくようにエリア分けされてて、日本の駅から駅ではなく、このエリア間移動で運賃が決まっている。そしてエリア分けを表すZoneが大体どこに住んでるかの目安にもなってる。もちろんZone 1に近づくにつれて家賃も高い。ヒースロー空港がZone 6、ちなみに僕が今ホームステイをしているのがZone 4という中心地から1時間ぐらいにある郊外だ。こう考えると日本にすごく似てる気がする。僕が住んでるのは埼玉、ヒースローは成田空港みたいなものだ。普段はバスと電車で乗り継いで丸の内みたいな中心地に向かっている。

当日の朝はいつもより30分早めに家を出た。前日の夜にホストマザーから1時間半ぐらいかかるが中心地への直行便のバスがあることを教えてもらい、それに乗車。郊外なこともあってバスはまだ空き空きだった。

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「案外ストライキでも余裕じゃん」なんて思いながら単語帳をパラパラと読んでいたが、30分乗っても思った以上にバスが進んでいないことに気づく。おかしいなと思った時にはバスに1時間乗っていたが全行程の4分の1も進んでいなかった。ふと窓の外を見ると中心地向かう道の渋滞が凄い。バスもいつの間にか満員で乗れない人が現れるようにもなっていた。

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2時間半かかってもまだまだ中心地に辿りつかない。しかも参ったことに乗っていたバスは急な運行中止で目的地よりも大分手前で降ろされてしまった。何もない小さなバス停は人で溢れ、来るバスは満員で乗れず、3本見送っても乗れない。この時点で10時になりかけたので諦めて、結局そのまま歩いて中心地に向かった。そんなこんなで到着したのは11時手前。3時間以上もかかるなんて…日本だったら東京から伊豆ぐらい行けるじゃんか…やってられねえ…。

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夜になっても混乱は続く。人混みに押されながら何とか乗車して、また2時間半バスに揺られた。最寄りまでもう少しとなるとさすがに車内もまばらになってくる。5つ手前くらいの停留所に着いた時、突然斜め前に座っていたお姉さんが倒れ込んだので驚いた。ざわつく車内。とりあえず駆け寄るとお姉さんの席にはバカデカウォッカの瓶。酔っ払いかい!!!

おじさんに「Recovery positionだ!」と言われお姉さんを横にする。回復体位ってこっちでも「Recovery position」でそのまんまなんだな〜と思った。とりあえず救急車を待つらしい。普通にお姉さん酔っ払って寝てただけだったけど救急車呼ばれるのか。日本だったらそのまま放置だろうけど治安的にもそうはいかないみたいだ。去り際におじさんに「これがロンドンだよ」と笑われた。これがロンドン…これがロンドン…。

ストライキを通して、早くもっと中心に近い方に引っ越して〜の気持ちで一杯になった。でもこんな大胆にストライキを起こせる国民性は少しいいなとも思う。地下鉄のありがたみも感じた。ただ運賃が上がりZone 1間の移動だけでも£2.50(¥380)とバカ高値段なのはどうにかして欲しい。引っ越したら生活も落ち着くのだろうか。イギリス生活はまだまだ続く。

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フォーエバーラブ・ビリヤニ。やっぱり米が一番。

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