君たち（宇宙人）は　どう生きるか

宇宙人として、生きづらいこの星に生まれちまったからには
宇宙人として、どうやって生きるか
誰にも頼れない、わかってくれる人などいない
そんなことは承知の上、ならば、知力の限りを尽くして
やってみようじゃないか

宇宙人として、この世をわたっていくための方法

自分の考え、それが人に共感されるなどと決して思うな
わかってくれる人が現れるなどと決して期待するな
だから、うまく溶け込もうと思ったら、自分の思う方向の反対を言え

こいつはどうしようもないろくでなしだ、そんなふうに思ったら
その御仁は、近いうちに、みんなからの人気ものになるだろう
最低な人間、軽蔑に値すると太鼓判を押した
その御仁は、必ず出世するだろう

宇宙人にとって最大の脅威
仲間内で徒党を組まれること
それは我々宇宙人を異分子として排除するために、精巧に機能する
宇宙人にとって最高の環境
個人単位で勝手にやること
個々の能力を最大限に発揮して、自分の直感と頭脳を頼りに
独立独歩に進めていくこと

ミーティング
それは宇宙人にとって魔女狩り裁判を思い出させる最悪な時間
無能な集団の井戸端会議
宇宙人の感性、直感を失わないために
一秒でも早く抜け出す方法を模索しよう

明るい脚光の当たる賑やかなところには近づくな
注目される職場
おしゃれな繁華街、流行りの人気スポット
そこには宇宙人の居場所は決してない

悲しむひと、泣いてる人
注目せよ、耳をかたむけよ
同志が助けを求めている知らせかもしれない

宇宙人として、どんなに身をひそめて生きていっても
それでも不当な差別、いじめ、あからさまな嫌がらせ
そんなものは日常茶飯事
どうしても耐えられなくなったら
逃げるのだ
争い事が大きくならないうちに
どう考えても自分に非はなく、あまりにも理不尽な扱いを受けたとしても
それを主張してわかってくれる人が現れる事は決してない
だから逃げるのだ、他に方法はない
転職、引っ越し
何度でも繰り返せ、生きるために

たった一人で航海しよう
小さなヨットを見つけよう
一人でこの大海原を航海するんだ
自分の知力の限りを尽くして
風をよみ　羅針盤をよみ　大波をのりこえて
そこには自分にしか見えない大海原が待っている
さあ出航だ