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#3 本を読んで自分の世界を広げた、いじめられっ子の話から、いつか娘に伝えたいこと

毎日投稿3日目。
読み途中の藤原和博さんの著書
「本を読む人だけが手にするもの」に登場した
エジプト考古学者の吉村作治さんの話より
感じたことをご紹介します。


いじめられっ子が、本を読んで自分の世界観を広げ、いじめっ子とは別のステージに立った

(本より)
「吉村先生は、小学校、中学校はどんな
子供だったのですか?」
「私は、ものすごく、いじめられっ子
だったんだよね」
休み時間に教室に居場所がなく、
いつも図書室に逃げていたという。
その時出会ったのが
「ツタンカーメン王の秘密」という本であった。
それが面白くて面白くて
本の世界に入り込むことでいじめられている
ことも忘れていたそうだ。
結局、それが世界的に著名な一人の
エジプト考古学者を育てることになった。

私はこの話に関連する部分を読んで、
胸がしめつけられた。
もし自分が高校生のときに本を読む習慣が
あれば、親の価値観がすべてではないと
早く知ることができたのではないか

と思ったから。
高校生の時、私が母親から押し付けられた
と思っている価値観は、
「いい大学にいき、いい会社に入りなさい」
「その道からそれてはいけない」
「ほかに才能があるわけではないから、
その道にいくしかない」である。
また第一志望で挑戦受験したいわゆる
私立難関校に落ちて公立高校に入学した私に
私立難関校と自分の通っている高校を比較した
話もたくさんされた。
(母親に大人になってからそれが嫌だったと
伝えたところ本人は自覚がないらしい)
これにより私の高校生活そのものへの
モチベーションがかなり低い状態で3年間を
すごしたのだ。
今さら言っても仕方ないけど、
かなり受動的というか。
父親の単身赴任により、
高校生の私と中学生の妹の二人を一人で
育てていた母のストレスや、時代背景もあり
仕方ないけど、いまだにあのとき嫌だった
という気持ちは忘れていない。
いじめとは違うけど、
私がこのときに読書習慣を手にしていれば、
その価値観がすべてではないことを
知り、何か行動を起こしていたかもしれないし、
高校生活をもっと主体的に過ごせたのでは
ないかと思う。
私の高校生活はもう戻ってこないけど、
もし、娘が高校生くらいになったら、

「親である私に教えられることはもうない。
あなた(娘)と私が生きる時代は違う。
本を読んで世の中のことを知ってほしい」


このように伝えようと思った。

本じゃなきゃいけないのか

私がこんな風にかっこつけて娘に
言ったとしても、私が娘だったら
「いや、あっちゃんのyoutubeとか
noteとかあるし、
今更本とかお母さん何言ってんの」
というと思います。
そのころyoutubeやnoteがどうなっているかは
わかりませんけどね。
もしそうなったら、今読んでいるこの本を進めて
「この本読んでもそう思うならそうしなさい。」
とでも言おうかと思います。
本の中では、映像メディア、音声メディア、
読書を受け取りての想像力を掻き立てるか
否かの観点で以下のように分類した例が
紹介されていました。

クールメディア
映像など解像度が高いものを
見ればみるほど人間のイマジネーションが
下がる。
受けては、次から次へと視覚に飛び込んで来る
映像を処理することで精いっぱいになり
イマジネーションを働かせる暇もないし、
作り手もそれを求めていない。

ホットメディア
ラジオは声と音しかなく
限られた情報しか与えないので
リスナーは想像力を多いに搔き立てる。
読書はさらに能動的に
情報を取りにいけなければならない
アクティブラーニングに適したメディア。

まだ半分ほどしか読み進めていませんが、
読書をすればするほど、著者の頭を
通して、知識が積み重なって広がっていく理由
も納得いくように書かれていましたし、
本の中で、藤原さんから紹介される本が
魅力的で、例えばこちらの本なども
読んでみたいと思いました。

毎日投稿3日目、無事終了。
読んでいただきありがとうございました
私の住んでいる地域は雨ですが、
皆様よい日曜日を!

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