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わたしはわたしの推しになれるか 

すき。
すきです。でもあなたのことが欲しいとか、こっちをむいてほしいって思う
すきじゃないの。

あなたのようになりたいけど、なれないって分かるから、だからすきなの。

手の届かないあなたはほんとうに眩しくて、あなたをずっと見ているのに、あなたのことを知らないような気がしてくる

「あなたはほんとうにすごい」という言葉だけ口から漏れて

さむい夜更けにあったかい湯船につかってるようなきもちに私をさせてくれるの
そんなすきがあるから、あなたは、あなたになれない私をしらなくていいの

でもあなたは本当にすごいのよ
美しくて、ただいてくれるだけで。
私たちはずるいからそうやってあなたを美しいままでいて欲しいなんて言う
だからこそ 

あなたを一瞬の美しさにとどまっていて欲しいなんて思うのはやめることにする

わたしはまだわたしの美しさを見つけられないけれど

口に出すことにする
わたしはあなたをすきだったので
私がすきなあなたのようにいたいと思いつづけるわけにはいかないの

それでいて、涙がとまらないほどあなたがすき。


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