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こころを分け合うために本を読もうよ。

楽しい時も、悲しい時も、
嬉しくて仕方ない時も、今にも泣きそうな時も本を読む。
読めなくても、そばに必ず置いておく。


ある時はっと、そしてじんわりと
あぁ、この言葉に出会うために読んでいたんだ。と感じるセリフや情景描写に出会える時がある。

そんな時は、砂場でお城を作っていた時のように、
自分のなかにぽんぽんて、優しい手で新しい言葉を身につけられたように感じるのです。

どんどん自分を立体にしていくイメージです。



今年の夏から参加し始めた、お友達が主催している読書会。

その最後の挨拶がとっても素敵で、大好きです。

詳しくはその場で聞いてほしいので(笑)、私が何度聞いても良いなぁと思う言葉を。

「本は心の窓」

これは主催のふっかーさんが感じたことでして、
本て、見開いたら窓のようなかたちで、その窓を開いて誰かと言葉を交わしていくこと。

自分の気持ちを上手く話せなくても、本の言葉で話が出来るかもしれないということ。


この、本の力を借りれば上手く言えないことも話せるかもしれない。というのが実は参加した当初私が考えていたことだったので

それをとても綺麗に表現されていて、ものすごく素敵だと感じて感銘を受けました。


私の人生で一番と感じている本のなかに
「心の移植」という言葉が出てきます。

心が死んでしまう前に、移植しなければ、という大事な人を救うために使うのですが。


「移植」とまではいかなくても、「分け合う」ことは出来るのかもしれない。と感じるのです。

(アンパンマンが自分の顔を分けるみたいに)


目の前で誰かが悲しんでいる時、寂しいと感じている時、
自分のたった20数年の人生経験では、役に立つ言葉は出てこないかもしれない。

だけど、今まで読んできた本のなかの言葉を探してみたり
言葉じゃなくてそっと一冊を差し出してみたり。

「私」だけでは足りないから。

正解ではなくても、今まで培ってきたもののなかから
何かを分けることは出来るのかもしれない、そう信じていたいのです。

大切な人に、届くかもしれない言葉をどんどん自分に入れていきたい。
最初は借り物の言葉かもしれないけど、嚙み砕いて、経験をいっぱいして、自分に入れていくのです。


私のなかで、本を読むことは圧倒的に娯楽です。
でもその娯楽から得るものは、娯楽でまとめるにはもったいないほど多い。

だから、本の力を信じているのです。


逆もまた然りです。

この本を読んで、何を感じたのかな。
どうやってあなたが作られてきたのかな。

どこが響いたのかな、どこに涙したのかな。
私が読んで感じたことも、今度伝えますね。


そんなことを感じられるから、誰かのおすすめの本を読むのも好きです。


今私が読んでいるもので、大切な人と話ができたら、
こころを分け合えたら、きっと素敵で豊かだねって思うのです。


さて今日も、もくもくもくもく読むのです。


読んでいただき、ありがとうございました。






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