アンソロジーはチョコレートの箱のようなもの。
思わぬものに出会った時に思い出すのは、
トム・ハンクス主演の映画「フォレスト・ガンプ」の名言です。
世の中に多く出ている、アンソロジー本もまさにチョコレート箱のようなものだと感じます。
甘いと思ってたらビターかもしれなくて、
癖があるかと思ったらストレートだったり。
読むまでのわくわくがたくさんつまっているのです。
最近読んだアンソロジー小説です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000432/
一見、ネガティブな感情のように感じる
『行きたくない』という感情がテーマでアンソロジーが出来るなんて…と中身が全く想像できないまま読み始めましたが
びっくりするくらい一作一作、心が温かくなり、自分を大切にしたいと思えるような素敵な小説ばかりでした。
なんだか今の時代は、常に前を向いていることが正解のように感じることが多々あって、
時間は有限だから価値あるものに、効率性、生産性、を重視して心の声を無視した時もあったなと。
「行きたくない」そんな感情だって、本当は見落としてはいけない大事な自分の思いなのにね。
本当はポジティブな意味の「行きたくない」なのかもしれないよ。
そんな風に言われているような気持ちになる読書体験です。
最近お気に入りで聞いていた曲の歌詞が、
驚くことにこの本に合っていたので紹介させてください。
止まっているように感じる時間だって、
無駄のように感じる一日も
ちゃんとあなたを作っているんだよ。って
何を大事にするのか、価値は自分で決めるものだから。
アンソロジー小説は久しぶりに読みましたが、
数年前はよく読んでたな、と思い返して本棚を眺めていたら
色々見つかりました。
(ラヴレターズは小説ではなく、ラヴレターを集めたものです)
アンソロジーは、好きな作家さんが参加しているので手に取ることが多いのですが、
思わぬ作品や「はじめまして」の作家さんに出会えるのが嬉しいです。
そう、それは開けてみないと何が入っているか分からない
「チョコレートの箱のようなもの」なのです。
最近同じ作家さんの作品ばかりよんでいるな
新しい作家さんや作品との出会いがないかな
そんな風に感じている方にぜひともおすすめです。
読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?