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一級建築士【製図試験】_12【全ての模試や課題で『ランク1』だった私が製図試験のコツを教えます】

一級建築士を受験するみなさん。

7/28日に行われる学科試験まで残り2ヶ月を切りました。ただ、今回のコラムは、本年よりも前に学科試験に合格し、今年「製図試験」を受験される方のためのコラムになっております。

後2ヶ月もすれば製図試験の課題が発表され、学科試験合格者が製図試験の対策を始めることになります。昨年製図試験に挑ん度が惜しくも合格できなかった方に向けて、一足先に「S資格短期受講で全ての模試や課題で『ランク1』だった私が製図試験のコツ」をお教えします。

もちろん今後、【製図試験】の実際の課題を取り上げて解説等のコラムを書いていく予定です。

※先ほど、昨年の図面を見返していたのですが、1枚だけランク4がありました。1枚だけなので多めに見てください。

私は昨年一級建築士試験に合格しましたが、2回目の受験でした。学科試験は1発で合格できたのですが、「傾斜地に建つ小規模リゾートホテル」という課題で落ちました。

正直凹みましたし、なぜ不合格だったのかわかりませんでした。合格できる自信があったのです。

私は「建築設計」を仕事にしているので、普段から製図版は使わないまでも、手書きのスケッチやプランニングを行なっていたからです。

不合格だった年についても、S資格の課題では、空間構成や作図も問題なくこなせるようになり、クラスの中でも上位にいたと自負しています。

しかし、実際は不合格。

そこで昨年、私が意識したことは「とにかくミスをなくすこと」、「ミスをミスだと思わせないこと」です。

その結果、「S資格短期受講で全ての模試や課題で『ランク1』」を取ることができ、無事本試験でも合格できました。自慢になるかもしれませんが、本試験の復元図面の採点会では、『ランク1-A』でした。S資格でもほとんどいなかったらしいです。

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※図面に採点が書いてある分を載せています。

上記のように、『ランク1』を取れるようになったのは、間違いなく「ミスを無くすことを意識した結果」だと信じていますが、具体的に何を変えたのかを書きたいと思います。

【課題文は3回読め】

まず一番重要なことは、「課題文の読み落としを無くすこと」です。正直ここが最も重要で、読み落としをすると合格はできません。

設計の仕事をする際に、お施主さんの要望を満たさないのはあり得ませんよね。そんなことでは仕事は来なくなってしまいます。

そこで初年度から変えた点としては、【課題文を3回読む】ということです。これを話しても実際にはやらない人が多いです。資格学校でもこのようなことを言われますが、真に受けていないのではないでしょうか。

ですが、私は間違いなく【課題文を3回読む】ことを行なっていました。

⑴ 「赤細線で気になるところをチェック」

まず1回目は、課題文を読むというよりは「目を通す」という感覚で、フリクションの細い赤線でチェックをしていました。

⑵ 「マーカーで分類分け」

これは各学校によって異なるかもしれませんが、私は【オレンジ=守るべきもの】、【黄色=作図に必要なもの】、【緑=吹き抜けや外部関係】、【青=面積不算入なもの】としていました。

S資格ではピンクで重要なところをつけたりもしますが、3回課題文に目を通すので、マーカーをつける時間は極力短くしなければなりません。自分なりに早めにマーカーの付け方を確立させましょう。

Pointは、「マーカーは、極力少なく、わかりやすく」です。

⑶「絶対に外してはならないところを赤ペンチェック」

最後は、絶対に間違えてはならないところを赤の太線で囲んだりアンダーラインをつけたりしていました。これが最も重要です。

ここでつけた内容は絶対に間違えてはいけないので、エスキス用紙の一番上に記載するようにしたりしました。参考に課題文の一部を添付します。

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もうすでにエスキスや作図が問題なく出来るという方は、「課題文」チェックこそ盲点になりがちなので、是非注意してみると良いと思います。

【作図のコツ】

少し文章で伝えるのが難しいので、簡単に私が2回目の受験の際に変更した点をお書きします。

⑴柱と壁を書くペンは同じにする

初年度はペンを分けていましたが、少しでも時間短縮を図るため、柱と壁を書くペンを同じにしました。使っていたのは、0.7,Bのペンです。

初年度は柱を0.9、壁を0.7としていましたが、強弱の違いで線を変えるようにしていました。

⑵通り芯と寸法線は同時に書く

作図を始める時、私はまず面積表を埋めます。面積表は絶対に最初に書くことをお勧めします。

そして次に書くところは、通り芯(薄い線ですが)を引くと思います。その際にただ細い線を柱スパンで引いていくのではなく、寸法線を同時に仕上げましょう。

柱を書く前までに、通り芯と寸法線が完成している状態とします。

⑶壁は「横」と「縦」を一気に仕上げる

壁を書く際、初年度は各階を仕上げて書いていたのですが、2年目は横は横、縦は縦を一気に仕上げるようにしました。

これをやるだけで大分時間が短縮できるので、この方法はやっていない方は是非やってみると良いと思います。

【エスキスのコツ(今後)】

エスキスのコツについては、今年の課題が発表された後に各課題を実際にやりながらお伝えしていこうと思います。各課題によって注意すべきPointは違うので、そこはご了承ください。

また、昨年の課題や長期の方で「この課題で注意すべきところ」等ありましたらご質問頂ければお答えしたいと思います。

※私のエスキスを載せておきます。

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更には、昨年私が「合格した際に一番有効だった」と考える勉強方法である【空間構成をまとめたノート】を下記に載せますので、気になる方はご覧いただければと思います。

【合格するための空間構成をまとめたノート】

「合格するために一番有効だった勉強方法」には、昨年の資格学校の回答案と自分のエスキスを比較しています。グリッド数の分析やポイントについてまとめています。

※学科試験が終了後は値上げ予定です。

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