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【シリーズ結婚vol.2】「結婚する」って、なんで?(24歳・限界大学院生の場合)

眠いな。

私自分でやるネイルが好きなんですけど、ネイルを剥がして別の色に変える時、信じられないくらい爪の間にゴミ溜まってて嫌になる。わかる?
いやちゃんと手洗ってるよ?なんなんだろう。
まぁ、汚ギャルだからしょうがないかなぁ。
てへっ

今回は、私がなぜ、どうやって、「結婚」ということを考え出したかについて。これは、個人的な話なので、みんながそうあるべきとか、そういうことじゃないです。日記みたいなもん。

ちょっと、普通のいわゆる「結婚話」とは違うと思う。
でも、それでもいいと思うのよ。
だって結婚なんて、ただの社会契約でしょ?まぁ、そう思わない人もいるけど。シリーズ結婚の第一回はこちらからどうぞ。

2023年1月7日@祖父母の家にて

私が最初に結婚みたいなことを考えだしたのは、正月に1人で祖父母の家にお泊まりしに行った時。
私の祖父母は大変に素晴らしい思想家で、もともと教員で、平和のためにいつもいつも考え事をしている人たち。

82歳になっても、その思考は止まらない。
いつもBSでドキュメンタリーを見て(あの時は、西洋諸国が植民地時代にアフリカから盗んだいろんな美術品をどう祖国に持ち帰るか、みたいなのを見ていた。朝8時くらいから。)、新聞を読んで、本をたくさん読んで。

お酒飲み過ぎで今はお酒飲めないくらいの酒豪だけど(特に祖父)、この人たちのもとから父親が生まれ、私が生まれたことに、心の底から感動してしまう。ああ、よかった。ありがとうってなる。

でも私実は、去年までは基本的に彼ら彼女らとは音信不通だった。多分5年間くらいあってなかったんじゃないかな。でも、自分が適応障害になって、プチ家出をした時に、やっぱりおじいちゃんおばあちゃんに連絡した。
んで、そこから結構連絡を取り合って、よく泊まりにいくようになった。

で、その時に、なんか、ああ、すごい素敵だなってなった。
なんだろう、家族を紡ぐということに、ものすごいダイナミズムを感じた。
父親が小学生だった頃の、宮沢賢治の感想文とか読んだら、なんかもう、やばかった。

「こんな面白い本だったら、僕はいつまでも読んでいたいです」
生意気で草。ああでも、愛おしい。
本気で、タイムスリップしたいと思った。小学生の頃の父親と、いろんな話をしたくなった(なんか父親死んだみたいな話し方になってるけど、全然生きてるから安心してね)。

今、何考えてる?
将来の夢は?
こんな素敵なご両親を持って、どう思う?
実はね、あんまり言っちゃいけないけど、あなたはすごい人になる。
いろんな人に光と愛を与え続ける、ものすごい人。
私が、この世で尊敬してやまない人。酒は、飲み過ぎるなよ。
え、私が誰かって?それはぜってぇ言えねえな。
まぁ、また今度どっかで会おう。

ここで、なんか、すごい愛っていいなって思った。
家族の一員として過ごしてきたけど、自分が家族を作る側になるって、どんな感じなのかなって、すごい思った。
そう、意味わかんないよね。

私は一生結婚したくなかったし、男なんて基本クソだし(ごめんなさいこれは私自身の恋愛経験がもとになった個人的な感想です)、大好きな女友達と、「バカみたいに稼いで若い男はべらせる老人ホーム御殿作ろうな」って話してたりしてた(これは本当にやると思う)。

でもなんか、家族っていいなぁ。
私は、こんな家族のもとで、愛をもらって、本当に幸せだなぁ。
私も、愛を与えられる人間になりたいな。
家族を、自分で紡ぎ出してみたいな。
えー結婚式とか、みんなが元気なうちに、来てほしい。
そう思い始める。

2023年1月中盤@飲み会へ行く途中の電車の中で

んでここらへんのタイミングで、私はこの本を読んでいた。

ちづこ(敬称略)〜〜〜〜〜大好きだぁ〜〜〜〜〜〜
ここで私ははっきりと、私が人生をかけて戦うべき相手を改めて認識した。
家父長制だ。(超絶シンプルでわかりやすい解説どうぞ↓)

これはね、資本主義(今の私たちが住んでいる、お金を中心にした社会体制のこと)と、家父長制(家族を単位として女性が抑圧されている体制)が絡み合い、その結果として、いかに近代の産業社会そのものが女性差別の根源になっているかっていうのを、めちゃくちゃわかりやすく書いている本。
ここで、ああそうだよね、ほんと、なんかほんと私たちって抑圧されてきたんだよねってなる。
はい、ここでポイント。ちづこは、男性を蔑視していない。
ちづこが戦っているのは、家父長制そのものだ

家父長制という諸悪の根源

んでそんな家父長制は、男性の方が、内面化しやすい。
これは、この社会がそうさせているから。彼らが悪いわけじゃない。
だから、下記のようなお門違いな指摘については、私は真っ向からタイマンはりたい。

まさにデタラメと評する他はありませんが、唯一確かなのは彼女の中に、揺るぎない男性への憎悪、蔑視があること。そしてそれが実のところ、男性への愛着のツンデレ的裏返しであることは、上野さんが先に述べたようなメディアの求める「強い女」像を嬉々として演じていたことからも、明らかでした。

引用元:『上野千鶴子結婚報道――矛盾だらけの上野流フェミ論【兵頭新児】』

いやだから、ちづこが戦っているのは男じゃないんだって。
家父長制なんだって。
男は一家の長であるべきだ、それを支えるのが女であるべきだ。
男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだ。
男なんだから青が好きであるべきだ、女なんだからピンクが好きであるべきだ。かっこよくあるべきだ、かわいくあるべきだ。
そう、「らしさ」の呪縛。
そして、それを内面化して、自分達自身が苦しんでいる、または他人を苦しめてしまっている男女を、ちづこは解放しようとしてるんだって。

だから、彼女が「強い女」像を演じているとか、結婚してたとかしてないとか、全然関係ないんだけど。
まぁ、人っていうのはこういうところで、言葉尻をとっていろいろあーだこーだ言っちゃう。私もそういうところあるしね。うん、まぁお互い様だ。

あ、まぁ上記の主張をもっと詳しく見たい人のために、リンク落としときます。
ある議論と、その反論。両方を見つめるのが、学者の基本だ。辛いけどね。

ちょっと横道にそれてすみません。
んで、ちづこがいつも指摘してるのは、まぁちづこ以外にもみんな言っているけど、近現代の結婚制度は、ロマンティック・ラブイデオロギー(自然恋愛を通じて、男と女が結ばれることを絶対理想とすること)を基礎にして発展している、っていうこと。

これは上記シリーズ①にも書いたけど、結婚するには、お互いが好き同士でなければならない。
そう、なんか当たり前に思うけど、これも、社会的な構造の一つ。たまたま私たちが、その社会構造を取り込む現代日本に生まれたから、それを当たり前と考えるだけ(つまり内面化している)。
どんな文化でも、社会でも、共通してこの考え方が認められているわけではない。

んでめんどくさいことに、近現代の結婚は、このロマンティック・ラブイデオロギーの中に、家父長制の負の遺産が溶け込み、とんでもちゃんこ鍋みたいになってる。例えば、普通に恋バナしてても、やっぱり男を立てなきゃみたいなの、よくあるでしょ?それそれ。まさにそれ。
ええ、鍋にチョコとか入れる?
ん〜えっカレー鍋とかじゃないんだよね?普通のダシのやつだよね?
食べたい?
私は、食べたくない。

やっぱ、これにちゃんと向き合わなきゃって思ったのよね。
私は多分結婚しないからいいや〜じゃなくって。
あるいは、私は結婚して、絶対幸せな家庭を築くからいいや〜でもなくって。(この世に絶対はない)

【結論】私自身が結婚することで、この家父長制を壊せないか?と思ったということ

祖父母の家で、私は愛の素晴らしさを思い知った。
家族っていいね。ああ、おじいちゃんおばあちゃん大好き。
死んじゃって私が会ったことないおじいちゃんも、ばあばも大好き。
お父さんお母さん、産んでくれてありがとう。
お金かけてくれて、深夜3時にどんだけ酔っ払って帰っても(ほぼ毎日)怒らずにいてくれてありがとう。
いいね、なんかいいね。
自分も、好きな人と、こういうことできたらいいね。

でも、現代の社会制度としての結婚には、たくさんの矛盾がある。
結婚制度の存在そのものが、家父長制の負の遺産を受け継いでしまっているから。
それによって、まだまだ、女性も男性も、その「らしさ」の苦しみの中から解放されたとは言い難い。
それを、私は壊したい。
結婚の酸いも甘いも結婚体験記をまとめて、世の中に議論を巻き起こす。
ちづこを、超えてぇ。

結婚、家族を紡ぐ側になりたいというパーソナルな憧れと、社会的な構造への怒り。
これが合わさって、今の私になっています。

これを、矛盾と言う人も、いるでしょう。
でも、いいじゃん。私が、こう思ってるんだもん。
あなたは、どう思う?

私は、人がいつ、どうやって、誰と結婚したって、その人の自由だと思うよ。幸せな結婚をしてるカップルもたくさんいるし、事実婚をしている人たちもいるし、まぁうちの親だって、典型的なラブラブカップルだし。
それを、否定しているわけじゃない。

でも、例えば、結婚という呪縛に苦しめられている状況(e.g. 「もう良い歳なんだから早く良い人見つけなさいよ」という余計なお世話)、結婚したいのにできない人たちがいる状況(e.g. 同性カップルは籍を入れることが認められていないから、いまだに入籍による社会的扶助を受けられない)に、クソほど腹が立つ。
これは、現代の結婚制度が生み出した社会問題

なんで、勝手に自分で好きなように生きちゃいけないの?
なんで、あるカップルには社会的なGOサインが出て、あるカップルには出ないの?
なんで、みんながみんな、好きなタイミングで、自分が愛したい人を愛し、愛したくなかったら愛さないままでよくて、それを社会が認めるっていうことが、できないの?

おかしいでしょ。
じゃあなんなのこの結婚制度って。誰のための、なんのための結婚なの?
ぜんぜん、ハッピーじゃねぇけど。

異性愛中心ロマンティック・ラブイデオロギー、そして家父長制、壊したいです。
一緒に、どうですかっ

今日は長かったね。お疲れ様でした。
ビールでも飲んで、チルアウトしちゃいなよっ☆

理想の相手:私をスキーに連れてってくれる人
(そしてゲレンデでお酒飲んでも怒らない人)


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