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【かえでの性教育vol.5】#BalanceTonPorc(豚野郎を告発せよ)

これ。
最近話したお友達が、かっこいい発音で、フランスでの#MeTooについて教えてくれた。

「フランスでは、#MeTooムーブメントは#BalanceTonPorcと言うんだよ。直訳すると、豚野郎を告発せよ

おいおいおフランス。最高じゃねーか。
また行きたくなっちゃうじゃねーか。

あ、おフランス珍道中はこちらをチェケら。
早く、第二弾書かなきゃ。。。

さっきロンドン内で引っ越しして、フランスガール2人と住むことになった。
めちゃおもろい。
2人ともそれぞれ、フランスの北と南の出身。

私たちにとってはさ、もうおフランスはおフランスだから、もうおヨーロッパに君臨してるから、ははぁ女王様って感じだけど、フランスの中でも全然いろいろ違うし、おパリのことはみんな嫌いだし。笑

「パリの街は最高だけど、パリジェンヌはクソだよ」
うん。なんか、まぁわかんないけど、うん。いろいろあるよね。
関東と関西でバトるみたいなの、全然こっちでもある。
あと関東や関西の中でのマウント争いみたいなのも、めっちゃある。
おもろい。

もちろん飛べるはずもない、ただの、ブタ

んでまぁその場でこのワードを調べたんだけど、この記事が上に出てきた。

こいつの顔。知ってる?
知らない人のために、こちらどうぞ。うぃきですが。

んで、リンク飛ぶのがめんどくさいあなたのために、下記引用です。
もうちょうやさしいねぇ。

2017年10月、ニューヨークタイムズ紙がハーヴェイ・ワインスタインによる数十年におよぶ性暴力と虐待の実態を告発する記事を掲載した。記事によると、ワインスタインは1990年代から社内の女性スタッフや自社作品に出演する女優、若い女優志願者などに暴行と虐待を繰り返していた。しかしワインスタインが、事件を口外すれば映画界にいられなくするなどと被害者を脅迫したほか、一部の被害者に対しては口止め料を払って守秘義務を含む示談契約を結んでいたため、長年にわたって発覚しなかった。

記事ではミラマックスの作品に出演したアシュレイ・ジャッド、さらに続報ではグウィネス・パルトロウといった著名な女優が被害を告発したほか、ワインスタインの元アシスタントらも実名で被害の様子を詳細に語っていたため大きな衝撃を与えた。また、やや遅れて『ニューヨーカー』誌にもワインスタインの性暴力の実態を追う長文の記事が掲載され、ここでは彼が元諜報員らのチームを雇用して被害者の弱みを握るため身辺調査をさせたり、ジャーナリストの取材を妨害・攪乱させたりしていたことも明らかにされた。

ニューヨークタイムズ社による一連の報道は、取材の中心となった記者ジョディ・カンターミーガン・トゥーイーによって著作にまとめられ、2022年には同書を原作とする映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』が公開された。

くそofくそ

まぁこの流れで、その映画の予告編もどうぞ。
あーまじで泣ける。久しぶりに過呼吸になるほどえんえん泣いて、一緒に見た友達も流石に戸惑ってた。てか、初めて2人で遊びに行くタイミングで、そういうことになっちゃう。
あーんもうなんなのっ(クロちゃん風に)

はい、んでこの映画の予告で、一番大事なの、ここです。

これを、セカンドレイプと言います。
そりゃこんな顔になるわ。

本当に本当にいい映画なので、まじでおすすめ。
ぜひ、恋人同士で見て、お互いどう思ったか話してみてほしい。
そうそう、そういうのも、お互いの性教育だよ。今からでも、遅くないっ
し、こういうところで感覚ズレてるの、結構致命的だったりする。

この敏腕記者役を演じたキャリーマリガンの、プッチーンってキレるシーンがあるんだけど。予告だと、この画像のシーンのすぐ直後だね。
いい編集してる。予告編だって、一個の映画だよね。
もうね、本当に最高。

ああと、彼女、この激やば映画でも最高だから、絶対チェケらしたほうがいいよ。

これこれこれこれ。あ、アカデミー脚本賞取ったのか。

ぷぷっ。なんだか自分が困った時だけ、被害者ヅラ
くううううううううううううう

あーだめだ、この映画についてもまた書かなきゃ。
てか、私何を書こうとしたんだっけ。
あ、思い出した。

ブタが、ぬくぬく、ぶくぶく肥えていく社会構造

「出世したくて寝た女の話だろ?」
何度聞いたことか。このセリフ。または、この類のセリフ。

いやちょっとまってよ。
加害者の彼は、とてつもない権力者だ。

あのね、セクハラを受けましたって、レイプされましたって、誰が嬉しくて発表するんですか?
普通に考えればわかるでしょ。

1000000000000万歩譲って売名のために、誰かがハニートラップをしかけて、それを告発したとして、そんな女優、演技も下手だよ。
どーせ、キャリアは上手くいかない。

自分が、犯された、本当に本当に恥ずべき体験を、自分の顔と名前を出して、発表することに、どれだけの恐怖があると思ってる?
そして、あんたのそういう言葉が、どれだけその勇敢な人たちを傷つけ、時には死に追いやってきたか、わかる?


言っていることは同じだけど、言い回しが違うパターン、というか、上記みたいな力関係を見過ごしているセカンドレイプ発言は、違うタイプのハラスメントでもよく見る。痴漢とかね。

「痴漢はそんな服を着ている女が悪い」
「男は性欲が抑えられないからしょうがない」

これ、もう8000万回くらい言っているので自分的には飽きたけど、こういうことを言うクソ人間はまだまだたくさんいるので、そういう人に対しての反撃用の武器を与えます。

「ピッチピチのタンクトップとショートパンツを履いたなかやまきんに君(私の場合は、相手によってこの対象を変える。きんに君がわからない場合は、普通に相手の好きな俳優とかでもOK)が、電車に乗っていて、私は彼の身体を触りますか?触りません。
私が、もう随分誰かとチューしてなくて、相当欲求不満だったとして、触りますか?触りません。
そしてもし万が一触ってしまったとして、それは、私の性欲のせいだから、しょうがない、となるでしょうか?正当化されるでしょうか?
なりませんよね????????ロジックがおかしいですよね????

どうぞ、つまらないものですが、お納めください。

もうね、矛盾だらけなのよ。
でもそんな矛盾を、加害者は正当化する。あの手、この手で。
力関係の上で、加害者は相当被害者よりも強く出られちゃう。
そしてその力を認めることで、傍観者たちも、さらにその人に力を与えることになってしまう。
そうやって、被害を見過ごす社会構造がどんどん再生産される。

逆の立場で考えるっていうことを、忘れないでほしいのよ。
まぁでもここでポイントなのが、「あなただったら?」ではまだ足りないっていうところ。

なぜなら、「いや俺、痴漢とか興奮する」「触られてラッキーじゃん」
ってなっちゃうアホがいるんだよね〜〜。

はい、そう思っちゃう人、下記のパターンで考えてみよう。
大丈夫大丈夫、あなたは、まだ引き返せる。

「あなたがもし、前途有望の女優で、駆け出しで、本当に仕事がなくて、バイトでいろんな撮影のお手伝いとかさせてもらってて、オーディション受けまくってやっとなんとか話が来て、そしたらそのプロデューサーがめちゃくちゃ大物で、ホテルに呼ばれて、話をするだけだと思ったら、マッサージを求めてきて、でも大物だし、本当に今回の仕事にかけてるから、マッサージくらいいいかって思って、マッサージしたら、どんどんエスカレートして、気づいたら、嫌って言うには遅すぎて、それでも声を振り絞って、嫌だって言ったら、お前のキャリアを潰すって言われて、もう、止められなくて、、、」

はい、ここまで想像してください。
それでもなお、あなたにはこのセリフが言えますか?
「出世したくて寝た女の話だろ?」

ぜひ、痴漢パターンで、思考実験してみてください。はいこれ宿題。
「もしあなたが、センター試験当日を迎えた受験生で、満員電車に乗っていて、後ろから手が伸びてお尻を触られているのに気づいて、でも身動きが取れなくて、、、」

社会的想像力ですよ。これが。
誰かの立場になって物事を考えるっていうのは、ただ、その出来事が自分に降りかかってきたらどうしよう、だけじゃだめ。
その人が置かれている、社会的な状況ーージェンダーは何か、どんな仕事をしているのか、せざるを得ないのか、どれくらいお金があるのか、なんでその時、その場所にいなければならなかったのかーーここまで想像して初めて、相手の立場に立つことができる。

もちろん、人間はお互いに違う生き物なので、完全に相手に寄り添うことはできない。
でも、こういう思考実験を通して、絶対にもっと人に優しくなれる。
その人の感じた痛みを、まずそのまま尊重できるようになる。

そうかそうか、大変だったね。話してくれてありがとう。本当に、大変だったね。そんなことがあなたに起こっちゃったの、すごく悲しい。
うん、痛いよ。私も。

これだけでも、全然違う。
こういう言葉をかけてくれた人、今でも私は忘れない。
そして逆に、クソみたいなセリフを吐いた人のことも、忘れない。

もうこれ以上、他の人を傷つけるのをやめよう。
セカンドレイプ、しないでね。
私も、気をつけるから。

やっぱりみんなで、#ブタ告発。まだ、終わってないから。

これでまた連帯話になるので、こちら読んでない方はこちらどうぞ。
いいねぇ。便利だねぇnote。

ね?

上記みたいな言葉の一つ一つで、あなたは本当に、目の前の人の命を救えるかもしれない。被害にあってしまった人の、光になれるかもしれない。

そして、目の前で起きようとしている被害を、食い止められる人になれるかもしれない。

だから私は、本当に口すっぱく言っている。
あのね、「俺は男だから関係ない」「私は鈍感だからそういうの大丈夫」じゃないのよ。
いつ、あなたや、あなたが大切にしている人の身に、こんなことが起こってしまうかわからない。もしかしたら、加害者になってしまうことだってあるかもしれない。セカンドレイプを含めれば、その可能性はもっと大きくなる。

私、このムーブメント、まだ終わらせちゃダメだと思うの。本当に本当に。
レイプとか性暴力ってカテゴライズされるものもそうだけど、もっともっと日常に潜む、いろんなハラスメント、力関係を利用した、嫌だったけど、嫌だって言えなかった気持ち悪いこと、それを、一個一個潰していかなきゃいけないと思うんだよ。

だから、はい。
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一緒に、頑張ろう。
男も女も、関係ねぇから。


これ。これでしかない。


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