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シーソーシークワーサー 【50 定刻通り、ハレ 】

【50  定刻通り、ハレ 】

 ガタガタと横に揺れ、ぐわんと上下に機体が波を打つ。前では「キャッ」とアキとハルが肩を寄せ合っていた。

 いよいよ、故郷に降り立つ。着陸前の雲を抜ける前の飛行機というのは、不安と期待の中にいるようなもの。それでもこの船の乗客となった以上、全員が同じ空間に身を委ねるしかないのだ。絢がここにいれば、前の二人のように身を寄せ合っただろうか。ずっと前に座っているかつての友、アキトも同じようにそうしているのだろうか。

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