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うまる!ぬかにクギヅケ!


 コナンだったか、2時間のサスペンスドラマだったか……。ちょうど一人分が入る深い穴、側にはそれを掘りおこしたクワも置かれている!

 そう、自ら望んで、そこに埋められる為に私はここに来たのです。

 「こちらへどうぞ。足を伸ばして寝てください」と微笑みと共に誘われました。

 さて、それは何かというと、酵素浴というもの。


 目の前には、決して飛び込むことはできない、茶色の米ぬかプールが広がっています。どうでしょう8人くらいは寝転がれそうな広さです。一人用の穴が順番に掘られ、用意されています。自然発酵していて、なんと60度近くもあるそう。ふかふかと温かい米ぬかを踏み締め、穴に入って寝転び、埋められるのを待ちます。

「酵素くん、木村(私の本名)さん入られまーす!よろしくお願いしまーす!」

 スタッフさんの掛け声と共に埋められていきます。酵素くんという生き物に挨拶してお願いするというなんとも心温まる儀式!


 どんどん体にかかってくる重み。柔らかい米ぬかでも埋まってしまうとずっしりと重みが。おばあちゃんちの冬布団より少し重いかなという感じ。私はさらにオプションで顔周りも埋めてもらっていたので、「コレ、完全に身動き取れないんじゃ??」と埋まってから気づきました。ちょっとした怖さみたいなのも。試しに手足をモゾモゾとしてみたのですが、だんだん埋まっていく気さえします。きめ細かい米ぬかの沼に飲み込まれていく錯覚!(あくまでも錯覚です。後ほどわかります)

 それにしても、息ができる顔の部分だけが出ているこの滑稽な姿、できることなら見てみたい。

 私は今、ぬか床にいる。

 私は今、ぬか漬……。ぷぷぷ!
 デトックス目的と体験したい欲が混ざり合って、なんともカオスなリラックスタイム。


 トータルで20分間、埋まっているのですが、15分を超えたあたりから汗がじわーっと大量に噴き出てきます。

 さあ!ここからです。入るときにはスタッフさんに埋めていただくのですが、出る時は自力です。まず足と手を出し、お腹に乗っているぬかを掘り起こすと無事に生還できました。ただいま!ありがとう。シャワーでぬかを落とした後も、帰ってからもこのポカポカが続きました(特に手足が)。


 ポジティブに埋まる体験。小学生の頃、砂風呂に憧れて川とか海でちょっと埋めてみるってしたような気がするけど、砂を深いところまで掘ることってそんなに無かった。全身を埋めることで均等にじんわりと温まるって、しかも、酵素くんが活発に動いているからって、考えてみればとっても面白い。この日は、じわっと汗をかいていい意味の全身疲労感が続いていました。

 ちょっと!ちょっと!! 面白いから、一度埋まってみない??

 そんなことを言い出しそうです。


  

 


今回飛び込んだお店はこちらでした!ありがとうございます!
 https://c-base.co.jp

 


 

 

 

 
 

 
2023年4月26日 香月にいな


ご縁をいただきありがとうございます。 

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