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本当の自分はどういう人?

いきなりですが、今日は結論から書いてしまいます。
それは、人は自分の中に色々なパーソナリティ(キャラクター)が存在しているよ、ということです。

どうですか?
納得された方、ピンとこないよって方、いるかもしれませんね。

でも、少なくとも私はコーチングを学ぶ中で、それを聞いた時、
色々なことに合点がいったんですよね。


もう少し具体的な話を例に出しますね。

例えば、数十年ぶりに、学生時代に仲の良かった同級生たちと再会する機会があったとします。
見た目こそ、年相応に変わっているとしても、懐かしい顔に囲まれ、互いに記憶してる当時のエピソードを思い返し、笑いころげているうちに、気分はすっかり「あの頃」に戻っているのではないでしょうか?

そう。
つまり、あの頃のあなたとは違うあなたとして、今を生きているのです。
会社での顔、家族の中での顔、他にも所属するコミュニティの中で違った顔を見せているのではないでしょうか?
更に言うと、同じ会社の中でも、立場に応じてそれぞれ異なる顔を見せているはずです。(上司に見せる顔、同僚に見せる顔、クライアントに見せる顔…)

人はそのように、
その時におかれている環境、
向き合っている相手、
それぞれに応じて、殆どが無意識的に「これだ」と思う自分を、表に出しています。

別の言い方をすると、その時々で、自分を取り巻く環境が、
新しい(または、その環境に相応しい)価値観を形成し、
その価値観が、あなたの中に色々なパーソナリティを創り出していくのです。


では、自覚しているパーソナリティ以外に、
自分の中に、他にはどんな価値観を持っている別のパーソナリティが存在しているのか?

それを知る分かりやすい方法があります。

・好ましい、憧れる、理想…それらポジティブな感情を抱く人を2人
・苦手だ、嫌いだ…それらネガティブな感情を抱く人を2人

合計4名の、それぞれの人の特徴を書き出していきます。
すると、自分が大事にしている価値観が炙り出されてゆくんですね。

例えば、私の書いた特徴で、ある尊敬するAさんの特徴の一つに、
「自分の人生を切り拓いている(ところが格好いい)」と書きました。

では、この価値観はどのように作られたのかと言うと、
子供の頃から、私は母親に、ちゃんと勉強をして良い学校に入り、一流の会社に入ること(それが幸せのコースだ)!と言われて育ちました。
母親の期待を裏切りたくなくて、その思いに応えようとする自分がいた一方で、そのようにレールに乗せようとする感じが、なんとも窮屈で「絶対、型にはまりたくない!」という自分も同時にいたのです。

自分の人生を切り拓いているAさんの特徴の一つを観察することで、

・期待に応えて、他者を喜ばせようとする自分
・たとえ型破りでも自分の意思を貫き人生を軽やかに生きたい自分

相反するパーソナリティが過去の経験から生み出されて、存在していることに気付けたのです。

そして、どちらも自分であること間違いなし!なんですね。

あなたがなぜかイラッとしてしまうこと、
嫌だなぁ、と思わせられる人。
そういう時は、相反するパーソナリティ同士が喧嘩していて折り合いがつけられていのだな…ということが分かると、少し気持ちが楽になりませんか?


そして、最後に大事なことを一つだけお伝えします。
それら複数のパーソナリティは、全て、正真正銘のあなたである事は間違いなく、それぞれが、愛すべき大切なパーソナリティです。
ただ、大事なのは、そのパーソナリティに意識的になることです。
無意識な状態だと、感情をコントロールできなくなったり、自分で自分の事が分からなくなったり、場合によっては他者を傷つけてしまう事もあるかもしれません。


あなたの中には、どんなパーソナリティが存在しますか?
ぜひ、日々観察してみて、それぞれを自分の意思でもって、自分の中のパーソナリティを意識的に発動させてみてくださいね。

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