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読んだ:「ロギング仕事術」

読みました。

この著者は仕事術系、特にノートやログ系の本探してるといきあたることが多くて、今回もサンプルと目次ちょっと見て「いける」と思って買いました。

いろいろメモは試行錯誤してるんですが、今のところこの記事にまとめた方法が一番あってます。

で、本書の提唱する「ロギング仕事術」にはこの、我流メモに近しいし重なるし発展できる要素や補強できる考えかたが多いので「これだ」となりました。

仕事術とかなんとか術とか、そうでなくても趣味のあれこれやってて思うのが「結局自分が編み出した方法を骨格にするしかない」みたいな感覚です。
ゼロからイチを作るところだけは自分でやらないといけなくて、そのイチを肉付けしていくことは外部情報で可能だけど、イチをよそからもってくると結局うまくいかないというか。

最初の最初は拙いものであっても、自分の意識の底から組み上げてこないと結局扱えなくて、情報はそれを育てるだけなのかなみたいな……

で、本書の「ロギング仕事術」でいうところの「デイリー」のスタイルが上記記事で挙げた私のやりかたに酷似してて、じゃあ本買う必要ないんじゃないかって思われるかもですがだからこそ買いました。

上記記事の方法を本書でいうところの「デイリーログ」として、最近は別途継続する案件を他のノートにまとめてるんですがこれも本書が「プロジェクトログ」としてあげてて、あーーやっぱそう、そうなりますよねえーーってなったりしました。

自分のやりかた、にするには「命名」ってすごく重要と思ってて、ちょっと話それますがこれ上手いなと思ったんですよね。

これを「つるぎのまい」って命名するのがさすが漫画家だなあと。
集中力アップのルーティン、とかそういうつまんない言い方にするんじゃなくて「つるぎのまい」って命名することで一連の流れが「自分のもの」になってるかんじ、あると思うんですよね。
これが集中力アップのルーティン、みたいな呼び方のままだと馴染まないと思う。命名には力がある。
冨樫も「よそからひっぱってきた概念を自分オリジナルの概念として命名してしまう」みたいなこと言ってたし。

これも漫画家の人がオリジナル命名したやつですね。

そういう意味で「ロギング仕事術」って命名するのがやっぱプロなんだなあと思ったりしました。私も「スライムメモ」とか「ダンジョンメモ」とか命名した手法があるのでいずれnoteに書いておきたい。

ロギング、というのは「ログ」の進行形で、「ログ」ってのはそもそも丸太とかそういう意味らしいです。そういえばログハウスとかも言う。
で、ログがどうして記録って意味になったかというと、GPSがない時代に船の速度を測るのに丸太を使って計測し(丸太を前方に投げ、その経過時間で速度を出すという)、その記録をしていたからだとか。
なるほど、たぶんふるくから使われていたであろうmemoryとは違う印象の単語として出現したんですね、log。

で、さらにそんなログを進行形で記録する、そういうロギング仕事術の本でした。

でもって今回「おっ」てなったのが、脳内パートナーにログの報告をする、というくだり。そう、イマジナリーフレンドですね。
「自分の記録と報告を喜んでくれる存在に報告する」というくだりがちょっと面白いし他の仕事術本の真逆のアプローチだなーと思いました。
他の本、バレットジャーナルなどでも「箇条書き」をよしとするんですが、本書ではむしろ文章の形で残すことを推奨しています。
「A社見積もり提出」みたいなのがよしとされる他の本と逆で、「A社に見積もりを提出しました」という文章の形にする。
他者の目を意識するし作る、みたいなことですね。

あと個人的に新しい肉付けにできるなとかなるほどなとか思ったのが以下。

・検索すれば外部の情報は手に入るが、自分の情報は検索では手に入らない。自分の情報を集める行為がログ。
・ログの基準は「うれしいこと」にする。
 →ときめきで片付けみたいな話でおもろいなと思った
・会議のログを前後でとるように(アジェンダと議事録みたいな)、読書も前後で作るとよい
 →どういう本だと思っているのか、なにを期待しているのかを読む前に書いておくことで解像度上げて読めるという話、なるほど
・タスクはあとから書き換えても良い。例:「提案書を完了させる」と書いていたけど終わらせることができなかったらしれっと「提案書を6割やる」と書き換えて完了とする、みたいな
 →これすごい「なるほど」と思ったもののアナログだとちょっと難しい、でもやりたい これできるとかなり変わる気がする
・ToDoリストっぽいものは必達リストではなく「朝の段階ではこれを全部やりたいと思ってた」くらいのメモみたいな気持ちで向き合うといい
 →前項の「タスクあとから書き換え」と併用すると完了度高いリストになってくれそうで良い、ToDoの未達項目がちょっと劣等感になるやつなので
・挫折ではなく中断とする

そういうかんじです。

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