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冬の奥多摩

先日、東京に雪が降りましたね。
年一くらいのイベントになっているように思います。
社会人(会社人)にとっては、そのタイミングでカメラを持って撮影に出かけられたら幸運なことでしょう。
私は当日こそ仕事でしたが、積雪の翌日に撮影に出かけられたので幸運な一人だったと思います。

多摩地区に住んでいる身としてはやはり奥多摩が一番手軽に行ける自然豊かな場所ですので例に漏れず奥多摩へ出向きました。早起きが苦手にも関わらず嫁さんの手も借りて始発で向かいます。

月と駅

降りた駅は鳩ノ巣駅。先日、鳩ノ巣遊歩道の整備が終わり開通したという情報があり、どんなもんかと思い向かうことにしました。

鳩ノ巣と雪と月と

前日の降雪は、夜になる前にはすっかり落ち着いてしまい、全てが真っ白という程ではありませんでしたが、薄い雪化粧が綺麗でした。

朝日がゆっくりと照らす
薄く積もった鳩ノ巣渓谷
昇り始めた朝日が渓谷の靄を照らす

始発で向かっても着く頃には日の出の時間が迫っています。
撮影に没頭していると、朝日に照らされて秒単位で景色が変わっていきます。

立ち昇る靄が朝日に輝く
鳩ノ巣遊歩道を振り返りつつ進む

鳩ノ巣遊歩道は整備されているとは言え、巨岩を渡り歩くような場所もあり思った以上に体力を削られました。積雪で滑りやすくなっていたこともありますが、歩くことに慣れていないと、アクセスのしやすさと裏腹に意外とハードかもしれません。

雪が降った日、仕事を早めに切り上げて行った瀬尾拓慶さんの写真展を拝見した後のせいか、こういった林を見ると撮りたくなってしまいます。

朝日に照らされた山が水面に映る

遊歩道を歩いていると白丸湖に辿り着きます。
ばちゃばちゃと水面を叩く音。何かと思えば、溶けた雪が湖に落ちる音でした。
降雪の翌日、気温がグンと上がり、しかも雲の無い晴れだった為、どんどん雪が溶けていくのでした。
風景写真はタイミングが命だと実感します。生きているうちにどれほど心が震えるような景色を見られるか。そんなことを思ってしまいます。

青空と雪のコントラスト
溶け落ちた雪が鮮やかな湖面を叩く
朝日に照らされた融雪が雨のように降り注ぐ

突然出会った朝日が雪を溶かす瞬間を無我夢中でシャッターを切りました。
冷やされていたレンズが陽光で温められ曇ってしまうくらいのパワーを持った光でした。光芒も現れ、果たして上手く収められているのだろうかと不安と期待が入り混じり、アドレナリンが出ていることを感じました。結果、なかなかダイナミックに撮れていたのではないでしょうか。

数馬峡橋から望む白丸湖

さて、まだまだ撮るぞと思っていたら、ここでバッテリー切れ。普段は3個持っていくのですが今日に限って1個忘れるという失態。撮れ高には満足していたからよかったものの、まだ撮りたかったのに…という悔しい終わり方に。

この日思ったことは、
・風景写真はタイミング。体が動くうちにもっと撮りに行け
・目で見て美しくないと、どれだけ後処理を頑張ろうともそれ以上にはならない
・バッテリー対策しっかりしろ
・ちゃんとした三脚買え

実は少し前に使っていた三脚が壊れてしまい、初めて買った三脚を引っ張り出して使っているのですが、全高が低く、すごく使いにくいのです。安定もしにくいし。
この機に怪しい中華三脚から脱却したいのですが先立つものががが。
leofoto三脚欲しいです。

最近毎日更新してるInstagram↓
https://www.instagram.com/kadoma_365photo

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