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老人ホームですが、なんとか人財確保できています

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離島の限界集落に立地する老人ホームたまんなゆうゆう。たいへんではあるのですが、なんとか人財を確保できています。その戦略を紹介していきます。
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2020年3月の記事一覧

【連載8 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを魅せる(ブランディング)

【連載8 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを魅せる(ブランディング)

こんにちはカドジュンです。この連載のサブタイトルは『走ること』をテーマにしています。中学時代に陸上部でしたが、とくに意味はありません。でも過去を振り返れば、たしかに走りながら考えよう的な行動が多いのも事実です。慎重さが足りないとよく職員から怒られますが(笑)、残念ながら時代の変化の方がよっぽど速いスピードです。取り残されたら、こんな離島の小さな法人はあっという間につぶれてしまうのです。さらに私の本

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【連載7 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】まずは走ってみる②(天使ちゃんプロジェクト)

【連載7 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】まずは走ってみる②(天使ちゃんプロジェクト)

こんにちはカドジュンです。前回は『環境づくり』から始まった職場や職員待遇などの改善でした。これらの取り組みを紹介する機会も出てきたので、プレゼンの時にキャッチコピーがほしいと思い、『五島でいちばん働きやすい職場づくり』と掲げました。その後、振り返ってみたらいつの間にか五島ではトップクラスとなっていたので『長崎でいちばん働きやすい職場づくり』と変更、上方修正しました(笑)。

今回は『環境づくり』も

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【連載6 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】まずは走ってみる①(職場づくりをはじめる)

【連載6 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】まずは走ってみる①(職場づくりをはじめる)

こんにちはカドジュンです。前回、マーケティング手法をつかって人財を確保するため『環境づくり』と『銘柄づくり』に力を入れることを決めました。今回はいよいよ取り組みのスタートです。しかし、ここでまたブレイクしますね。私たちのやり方は、あくまでも私たちのやり方です。もしも、弊社が都会にある法人なら事業目標も計画も戦略も変わってくるはずです。なので、事業計画はその法人に合わせたものをつくらなければ意味はあ

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【連載5 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走る方向を決める②(人財確保の方針を決める)

【連載5 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走る方向を決める②(人財確保の方針を決める)

こんにちはカドジュンです。前回、中長期計画が反映された事業計画が出来上がりました。株式会社武蔵野小山社長の教えに従い、事業計画は法人でいちばん重要と位置付けました(この時のこぼれ話は最後にします)。しかし、やみくもに実行できるほどの経営体力は弊社にありません。そこでプライオリティを決めることにしました。

マーケティングの導入目標達成のために長期目標5つのポリシーのどれに力を入れるか決めなければい

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【連載4 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走る方向を決める①(事業計画をつくる)

【連載4 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走る方向を決める①(事業計画をつくる)

こんにちはカドジュンです。前回、経営者になってから状況を予測分析して方向性を共有し、長期目標を決めたところまでお話ししました。今回は長期目標として設定した『20年安心して暮らせる玉之浦町づくり』の理由と、長期目標から逆算してできあがった中長期計画、短期目標をまとめた事業計画の説明です。これがなくては長期的で安定した人財の獲得はできないくらい重要です。

まずは、なぜこんなイチ社会福祉法人の目標とは

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【連載3 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走り出す(将来予測)

【連載3 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走り出す(将来予測)

こんにちはカドジュンです。本文中でジンザイを人財と人材で使い分けています。気づきました?あとは人在や人罪もあるそうですね。財産にするか?素材のままか?在るだけ(いるだけ)の人か?事業所にとって罪(悪)となるレベルか?人在や人罪はセレクトの段階で見極めなきゃですなあ。私も失敗したことありますが、本当にたいへんなことになりますね。そして、材料を財産にするのは事業所の責任というか、いまの時代は経営のカギ

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【連載2 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りは強くなれるのか?(人財は誰にでも確保できるのか?)

【連載2 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りは強くなれるのか?(人財は誰にでも確保できるのか?)

こんにちはカドジュンです。前回、弊社たまんなゆうゆうの成果や現状を説明しました。その最後、小規模事業所でもやり方次第では可能だと書きました。今回はその続きからと思いましたが、まずは大前提をひとつ。それは「この時代、安く働いてくれる事業所にとって都合の良い人はいない」ということです。つまり何らかのコストの負担、もしくは投資をせずに職員を確保しようという甘い考えは捨ててください。そんな事業所はこのさき

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【連載1 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを振り返る(たまんなゆうゆうの現状)

【連載1 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを振り返る(たまんなゆうゆうの現状)

こんにちは、カドジュンです。noteデビューするきっかけのテーマについて連載していきます。私は長崎県五島市で社会福祉法人の理事長(老人ホームや保育園、職員50名ほど)として経営しています。離島のなかでも町ごと限界集落というイナカに立地しているのに、人財を確保できているのはなぜか?というのがこの連載のテーマです。

みなさんご存知かもしれませんが、医療福祉業界の人材不足は非常に危機的です。弊社も経営

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