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アビスパ福岡初優勝!ルヴァンカップを獲得しました

あれよあれよという間に、
ではなく毎試合ドラマチックな形で決勝まで進んだ、我らがアビスパ福岡。
決勝戦の相手は強豪にして現アジア王者・浦和レッドダイヤモンズ、
相手として不足なし。決戦の地・東京国立競技場まで駆けつけます。


決戦前夜

私は決戦前夜、自宅から車で5分の
山口宇部空港から出発です(駐車場無料)。
本当は飛行機がとても苦手。

羽田空港から宿に着いたのは22時過ぎ。
ひとり決起集会の地を求めて健康ウォーキング。

浅草橋は浅草からそんなに近くないらしいですね。

明日はどうなるかな、
と頭の中で試合のシュミレーションをしました。

レモンサワー2杯、やきとん4串、枝豆で1370円とか最高。
偶然に良いお店を見つけました。

決戦の朝

朝5時過ぎに目が覚めました。
宿から徒歩5分程度の浅草橋駅から乗り換えなしで決戦の地へ向かいます。

朝6時過ぎ。
朝食を。

私は初めて東京国立競技場へ来たのですが、
まずは噂のホープ軒にて朝食でした。

決戦の地も望めるベストポジションを確保。

東京国立競技場到着

朝7時前、浦和レッズのサポーターさんはもう多く見かけ、
私の来ている服をチラ見されます。

こちらは浦和ゴール裏でした。

アビスパサポーターももちろん多く駆けつけてましたよ。
福岡から荷物を積んだトラックも到着しました。
私は大応援団の撮影のお手伝いも勝手にしています。

よしきちゃんが博多から運んできた幕や楽器などなど。
皆で運びます。

試合前準備

8:15より場内に入る事が出来ました。
場内ではリハーサルが行われている中、
横断幕を貼ったり、それぞれ応援の準備ができました。

アンセムが流れる中、長谷部監督役の人でしょうか。
私もいつものドウグラス・グローリの幕を貼りました。
しかし、この後スタンドは強風に見舞われ、
試合中はめくれっぱなしに。。。

アビスパの専属スタジアムDJ信川竜太さんによる
リハーサルも行われていました。
これは本番で初めて見たかったかも。。。

スタメンはもちろん嘘ばっかり。田代、奈良、三國の3バックに、
亀ちゃんも左ウイングバックだったかな。
相手の関係者も場内にいた訳ですから、すでに駆け引きは始まってました。

この時まだ8時30分くらい。

自分の持ってきている幕を貼った後は
コレオグラフィ準備のお手伝いにも参加。
多くのみんなで準備をしました。

みんなキビキビと。
ベススタと違ってカップホルダーがあってよかったね、と。
前ボスと新ボスもわくわくしながら。

10:00 開場

なんだかんだであっという間の開場時間、
待機列も博多では経験が無いような、すごい列でした。

通路は他のスタジアムに比べてけっこう広かった。
入場時にもらえるルヴァンのお菓子の用意。
アビチアさんもお出迎え。

大応援団の準備はまだ続きます。
せっかくの大舞台、抜かりが無いように真剣。

闘いはピッチの中だけでなく。
決起集会が行われるのかな、と思い皆集まったみたいですが、
そうではなく打ち合わせのみでした。
でも温かくその旨が伝えられても大拍手。一致団結です。

ほっと一息。みんなの姿を試合前から記録係的に、
試合前からたくさん撮らせてもらってましたが、
真剣な姿がみんなカッコいいね。
準備が終わって一安心、つかの間の休息。お疲れ様です。

記録写真は前ボスに大量に送りました。
みんな見せてもらったかしら。

入場後のスタンドはいつもの博多の光景。
我々、紺色の長谷部アビスパはいつも通りでした。

ノリオちゃん。

大応援はじめます

ほんと、いつものノリで。
いつも以上の大応援で、後押しをしました。

圧巻の光景。
大勢ですごい!楽しい!
ゴール裏のどこから見ても爽快。

数では相手に負けていたかもしれないけど、
私たちは私たちで腹から声を出せば、自分たちの声しか聞こえない、
だからその部分で劣ってるとは全く思いませんでした。

やったるぜ。

私も史上最高に声出し応援をしました。
声を出して応援する、力を入れる、繰り返す、
そうするほどに気持ちが、魂がこもりますね。
改めて実感できる一日でもありました。

このショットは私のこの日の撮った中で特に好きな一枚。
ケン坊田中さん改め、田中健二さんも。

みんなで準備したコレオグラフィ大作戦も大成功。

私はゴール裏メインスタンドよりの席でしたが、
ここから見てもいい感じ。
たのしい。
相手として不足なし。

それぞれの歴史を背負い応援する、相手としては最高でした。
浦和レッドダイヤモンズ。

歴史と伝統の浦和レッドダイヤモンズ、
せっかくなので本当に強敵が相手で良かった。

アビスパゴール裏でも。
私の位置からすべては見られなかったですが、
我々の歴史を想起させるような思いが掲げられました。素敵でした。

わたしたちの歴史、その重み、
思いを背負ってここにきた。

13:12 試合開始

あっという間に試合開始時間になりました。
アドレナリンが出過ぎて開始までの事をあまり覚えていません。

直射日光がすごかった。
電光掲示板は見えたけど時計が見えないアウェイ感。
選手は緊張してるかなと思ったけど、そんな感じでもなく。

アビスパ福岡 1-0 浦和レッズ

先制点はあっという間の開始5分(も経たない時間に)。
いつも通り、紺野和也から。

紺ちゃんの右足から。
行け!前寛之!
決まった!
と、一瞬の事で誰が決めたか、
初めは解りませんでした。
やったぞ!
最高潮!
森山公弥はどっしりしっかり。
頼もしい永石拓海。
奈良竜樹がいるという安心感。

アビスパ福岡 2-0 浦和レッズ

前半44分過ぎ、アディショナルタイムに入り、
リードしたままでハーフタイムに入りたいなと、
願う我らにまさかの展開が待っていました。
またしても紺野和也から。

紺ちゃん今度は左から。
CKの流れから残っていた宮大樹。
ネットに突き刺さる。
まさか宮が決めるとは誰が予想してたか。
しあわせ絶頂。
我々がアビスパ福岡だ!

後半開始

アビスパは規定で出場が義務付けられていた、
この試合唯一の21歳以下の選手、
森山公弥(とても良かった)に替えて金森健志を投入。

大舞台に強い金森健志。

後半に入っても熱戦は続く、それどころか最高の展開が待っていました。
右サイドを後方から駆け抜けるドウグラス・グローリ、
マリウス・ホイブラーテン選手とペナルティエリア内で交錯し、PKを獲得。

(正直微妙。)
中村太主審はPスポットを指す。
決めてくれ、俺たちの山岸祐也。

この試合はいろいろなドラマが詰まってた気がします。
06年J1J2入れ替え戦・神戸戦や17年J1昇格プレーオフ・名古屋戦を筆頭に、
我々は今まで微妙な判定で涙を飲んだ事が多々あったのです。

ドキドキ。

これまで抱えてた思いの全てがこの試合に詰まり、
そして報われた気がしました(山岸が蹴るまでは)。

お盆と正月とクリスマスが一気に来た感じ。

もう決まったつもりでいました。

おっとっと。

外しちゃうんだなー、我々のエース山岸祐也。
山岸は今年もここまでMVP級の働きで、
いつも我々の気持ちを高めてきた。それがまさか。
神様はドラマチックに仕立ててくるな。

ドンマイっすね。
相手側でも危ないピンチ。
今まで判定に泣かされた分の賠償を今されている感じ。
みんな気がかり。

アビスパ福岡 2-1 浦和レッズ

さすがのアジア王者は67分、
明本考浩選手の力強いゴールで追いかけてきます。

声を出し続ける我々も一瞬ひるんでしまった。
気を取り直して。
永石拓海のスーパーセーブ。

思えばこれほどまでの人数が集まった空間に
自分がいるのは人生で初めてでした。

アビスパ側は12000人いたとか。
中村駿も気合のタックル。
山岸祐也に替えてウェリントン。

もう防戦一方。延長戦に入るのはしんどい。
ホセ カンテ選手のシュートには肝を冷やしましたね、ほんと。

鋭い右足から放たれたシュートは、
左ポストに当たって難を逃れる。
あぶねー。。。
なんとか時間を使う。使いまくる。

優勝!!!

やりました!
苦節28年、優勝というものから縁遠かった我々、
ついに王者になりました!

中村太主審のホイッスルは正直聞こえませんでした。
もう狂喜乱舞。
みんなうれしい。
最高過ぎる。
我々がルヴァンカップ王者。
試合に出られなかった皆もそれぞれが大喜び。
信じられなかったな。
映し出される優勝の二文字、良い眺め。
湯澤聖人は何度もメダルを見せてくれました。

優勝セレモニー

喜びもつかの間、どんどんとセレモニーは進行していき、
テレビではよく見る光景が目の前に。本当にアビスパが?

宙に舞う。
そのテープも記念に欲しかったです。
紺野か、どっちかなと思いましたが。
そして城後KING寿ですよ。
長谷部監督はキメ顔で微動だにせず。
わざと全然掲げないの、笑。
たまらず駆け寄る田中遼太郎コーチが
「監督、挙げてください!」とツッコミに走る。
やったー!しあわせ!
星が付きました!
金森が持ってるのはリーグカップかな。

よろこび

みんなで大喜びしました。
これが優勝ってやつですか。

夢じゃないかな。
ほんとかなあ、あのアビスパよ。

城後KING寿について

ともかく城後と一緒に優勝ができてうれしいです。
城後は05年がルーキーイヤー。同じ国見高校の同級生だった
渡邉千真選手(松本山雅FC)は横浜FMでリーグ優勝の経験、
日本代表の選出などの輝かしい成績があったけど、
城後にも同じような思いをして欲しいと、
うらやむ気持ちを私はどこかに抱えてました。勝手に。

この日の主役の一人。

比べてはいけないけど、城後寿という男も当時はまだ未完成ながら、
プレイを見ててどこかに凄みを感じる、
この選手はいつか何かを成し遂げてしまうのではないか、
と大きく期待を持ってしまう選手だったのです。
高校時代の活躍からも、絶大な期待をしてしまっていたのかもしれません。

トロフィーが似合う男。

入団してからの城後は私たちに(少なくとも私に)とって、
すぐに特別な存在になったわけではありません。
今では信じられませんが試合中、大事なところで露呈してしまうパスミス、
多くの試合で後半途中に足を攣ってしまい、
大事な交代枠を使ってしまうという、

この瞬間を長年夢見てた。

スタンドからは落胆や嘆きに近い声が漏れる事も多々ありました。
「また足を攣ったのか」と。チームの成績が振るわなかったせいもあってかブーイングが飛ぶことも(今の博多の森ではあまり考えられませんが)。

足が攣ってしまう事に関しては今思えば、
味方のカバーの為に人一倍走っていたという事だったかもしれません。
頑張り過ぎて、それがゆえに足が攣ってしまうと。

掲げる。

多くの試合で、そして当時のチームの不調にも乗っかり、
城後に対してもどかしい気持ちを私も抱いていました。
もっとできるでしょうが、と。

いつの時代からか発言も大人になっていきました。

しかし、09年10月の天皇杯愛媛戦で負った左膝前十字靱帯損傷という
大怪我から復活した翌年7月後半を境に、
はっきりと解るように変わりました。

リハビリ中に肉体改造、意識改革をしたのでしょうか。
どこまでも無尽蔵に走りまくる、勝利へ導くゴールを決めてくれる、
全てはアビスパの為に。
復帰後、城後が試合中に足を攣って交代する事は見られなくなりました。

時々危うい、ヤンチャな発言もあるけど、笑

それからは言わずもがな、2010年千葉戦での劇的なゴールを筆頭に、
記憶に残る働きを見せてくれて、
頼れる王様・キングと自然に呼ぶに相応しく、
応援する我々の気持ちを引っ張って行ってくれました。
(↓南鉄平さんの実況も最高)。

信川さんが一時「城後KING寿」と呼んでたのが好きでした。

年を重ねここ数年は役割や出番が限られてきましたが、
出場時は色褪せぬ存在感で我々を惹きつけます。
城後が引退してしまう、などとはまだ考えられる事ではないですが、

しゃべったら結構面白い城後。

「城後がいるうちに一度は優勝したいよね」と、
それが今までの、どこか私たちの目標、テーマでもあったように思います。

じつはきわどい発言も多めのキング。

城後も「次はJ1優勝」と口にしてたように、
まだまだ意欲を見せてくれています。
次は城後と一緒にどんな夢を叶えましょうかね、俺のアビスパ。

長谷部茂利監督について

暗黒だった2019年を得て水戸ホーリーホックから来た長谷部監督。
今思うと失礼ながら実績から見ると
アビスパにとっては賭けだったと思います。

田代いい仕事。

就任後はロケットスタートとはいきませんでしたが、
2020年中盤からは怒涛の12連勝、そしてJ1昇格。

じつは宮が痛そう。

戦い方のことで言えば強固な守備をベースに、堅実に、
しかし守備的とは決して言わない、まずは守備から作っただけ、という。

普段はクールな監督が嬉しそうなのがいい。

今年、2023年はいよいよ攻撃にフォーカス。
それでも得点する事には苦労しました。だけど、これまで積み上げてきたもの(強固な守備をベース、球際の強さ)を以ってすれば、ある程度は何とかなりました。ほんと、何とかなった。勝ちを重ねる事ができた。

かっこいいぞ!

リーグ戦はあと1試合、最後のみ。
来年以降の続投も決まっていますし、一層進化を続けて欲しい。
今年勝てなかった相手(横浜FM、川崎F、新潟など)、
ボールを主体的に持って戦ってくる相手にも勝ちたいところです。

ばんざい。

シーズン中も何度も思い返してたんですけど、
ひと昔前なら「ボールを主体的に持って戦う」こそが正義と思ってました。長谷部監督に一番感謝したいのは、今までだったら
「今日の試合はボールを持ててないから(残念な流れだ)」
と見てたところを、
「ボールが持てなくてもこの流れで大丈夫、安心していいよ」
というようなサッカーの見識を深めてくれた事です。

SHIGETOSHI HASEBE FOREVER.

私は今の長谷部監督のサッカー、
スピード感のあるサッカーをさらに進化させて、
長谷部アビスパですべての相手に勝ちたいです。夢があります。

申し子。

今年のメンバーもワクワクさせてくれました。
新加入で言えば紺野和也、佐藤凌我、鶴野怜樹、
既存の若い井上聖也や森山公弥も台頭、
決して今すぐ日本代表に選ばれるようなメンバーじゃないですが、
長谷部アビスパでこの先も磨けば光るような、
期待の持てる楽しみなメンバーが今のアビスパには多くいます。

凌我の貢献は大きい。

そしてアビスパ福岡スタジアムDJ・信川竜太さん。
クラブ創成期から我々にとっては無くてはならない声、
いつも我々の歴史に、苦しい時にも寄り添ってくれたあの声。
うれし涙のノブリュウさんを見て我々も貰い泣きでした。
本当におめでとうございました!日本一のスタジアムDJです!

よかったなあ。
ありがとうノブリュウさん。
いつまでも余韻に浸っておきたかったです。
さらば、またね。
博多へ帰ろう。

公式リザルトを見てもしみじみします。

祝杯を

試合後、博多帰りの友人らと別れて居残り組で東京駅にて祝杯。
東京駅でも街行く方から「優勝おめでとうございます!」と
声を掛けられたり。凄い事を成し遂げたんですね、アビスパ。
そんな事もうれしかったなあ。

東京駅の日本酒スタンドバーにて。

翌日、山口宇部空港へ飛ぶ飛行機内では当日レノファ山口と対戦する
町田ゼルビアのサポーターの方と隣り合わせでした。
お互いJ1昇格、ルヴァン杯優勝を決めた直後という事で、
おめでとうございます!と共に互いのサッカー文化についてたくさん
お話ができました。
私からはアビスパの歩み、長谷部アビスパの成功と共に、
お隣とのダービーについてなどもお伝えしましたよ、笑。
町田さんの話もたくさん聞けました。
来年の対戦がとても楽しみになりました。
やっぱり中島裕希さんがこわいです。

いい時間でした。

私の住む街に着いてコンビニへ行き、決戦翌日の新聞を確保です。
アビスパが全国紙の一面に、信じられない出来事。
こんな日が来るなんて。

日刊スポーツ様様。

さいごに

東京国立競技場で、決勝の場で、いつもの仲間に会う。
優勝を喜び合う事ができるという体験ができたのは最高でした。
本当に今までの苦労が報われたというか、
私も28年応援をしてきて(初めの数年は今みたいに熱狂的ではなかったですが)優勝って本当に最高な気持ちになれるんですね。

アビスパはもっともっと成長できるチームだと思います。
自信とプライドを持ってこれからも応援を続けたいです。
優勝おめでとうございました!!!

長くなりました。
おしまい。


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