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『本当の貧困の話をしよう』

 NPO法人Kacotam(以下、Kacotam)の北大サークル、カコタムエルム(以下、エルム)の部長をしております。北大法学部4年の黒須です。



(1)はじめに

 今回紹介したいのはこちらです。 

石井光太『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』(2019)  文藝春秋

活動を始めてからではありますが、こちらの本と出合いました。Kacotamの活動と関わる部分もあると感じたので、Kacotamに関する私の考えも記しながら紹介していきます!



(2)本当の貧困の話

 十代後半の方向けに書かれている、読みやすい本です。世界および日本の貧困発生メカニズムと貧困家庭で育った子どもたちの傾向を、絵、表、数字と分かりやすい言葉を使って書いてあります。

 筆者によると、世界であろうと日本であろうといわゆる貧困世帯、生活困窮世帯で生活する子どもたちには、自己否定感が生まれやすくなっていると記されています。具体例に即して書かれているため、想像すると胸が苦しくなることがあります。しかし、これが同じ地球に住む人々の実情なのだと思うと目を離してはいけないと思いました。ぜひ多くの人に今この時を共に生きる人の現実を知ってもらえたらなと思います。



(3)Kacotamの活動

 ここからは上記の本に関連しましてKacotamの活動についてお話します。Kacotamは札幌を中心として学習支援活動を行う認定NPO法人です。

(詳しくは下記にて。)

#Kacotam

https://kacotam.com/

 日本では現在子どもの七人に一人が貧困だと言われており、生活困窮家庭の子どもたちはやはり自己否定感を膨らませることが多いと思います。Kacotamは学びの格差是正を目的としています。学習支援のような活動により、一人でも多くの子どもたちが自己肯定感を持ったり、辛いときに(大人になっても)誰かに相談できるようになってもらいたいと思って活動しています。



(4)さいごに

 苦しさや生きることの辛さを感じることは貧困だけの問題ではないかもしれません。しかし、現在も戦後最大の不景気になってしまい多くの方が金銭面で苦労されていると思います。辛いからこそ、互いに寛容になれる社会に、助け合える活動が増える社会になればいいなと思います。

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