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サッカー観て 神社に行きたい。 ー名古屋グランパス編

 名古屋は若い頃に何度も遊びに行ってて、ボトムライン、ELL、ハートランド、、って全部ライブハウス~!な、かちこです。
観覧車乗ったり、名古屋城行ったり、ひつまぶしもきしめんも食べたよ~ナナちゃんも見たよ~。
青春18きっぷで鈍行で東京から行ったこともある!笑
でも!神社はまだ行ってない!(大須観音は行った)

まずは、愛知県について。
昔は尾張国と三河国だった愛知。
北海道を除く日本列島の中心に位置し、大都市を擁する都道府県の中では面積 5064㎡(東京、大阪の約2.6倍)と、とても広い。
しかも、日本にしては珍しく大きな山がないんですね。
最高峰の茶臼山ちゃうすやまも標高 1415m。大きな山岳地形がなく、平地面積率52%と高く、山岳信仰は薄そうです。
中世以降、有力武家がいた土地柄や天叢雲剣を御神体とした熱田神宮の存在もあり、武神を祀る神社(八幡)も多いようです。武家が勧請した神社も多い。

名古屋

昔は「那古野」「名護屋」「浪越」と記され、徳川家康が名古屋城下を開いた頃から「名古屋」と「名護屋」が併用されるようになった。
由来は諸説があり、「気候がなごやか」「ナゴ(霧)の多い原野」「浪が高く海岸を越えるから」などなど…。
別名として「蓬左ほうさ」があり、古来、熱田が蓬莱山ほうらいさんと称され、その左側にあたるためだという。「小蓬莱」を「おわり(尾張)」と読ませることもあった。

熱田神宮あつたじんぐう

豊田スタジアムではなく、現在建て替え中のパロマ瑞穂スタジアムの近くにある熱田神宮。
伊勢神宮と並ぶ歴史のある神社のひとつ。

名古屋グランパスの必勝祈願も熱田神宮。
https://nagoya-grampus.jp/news/clubteam/2022/0114post-1861.php

熱田(名古屋)台地の南端、古くは伊勢湾に突出した岬になっており、其所に鎮座していましたが、開拓が進み、現在は岬っぽさは全くありません。
境内約19万㎡、社叢は尾張には、少ない常緑広葉樹林。
別宮もあり、境内摂社8、末社19社、境外にも摂末社合わせて16社、内9社が式内社です。長い歴史を感じる。

別宮わけのみや八剣宮はっけんぐう
「八重」「八百万」の「八」も、「eight」ではなくて「many」の意味です。満ち足りているの「足り」に「八」が充てられるのともあり、「max」の意味合いもあります。
(後にmax(足り)は「十」になりました。「たり」)
末広がりで縁起が良いこともあり、「八」が使われる。(諸説あり)


今は「名古屋グランパス」の呼称だけれど、昔は「名古屋グランパスエイト」でしたね。名古屋市の市章からとったとのこと。市章の由来は尾張徳川家の合印だそうです。
https://www.city.nagoya.jp/kankou/category/33-3-0-0-0-0-0-0-0-0.html

この八剣宮は、708年勅命(天皇からの命令)によって、神剣を作り祀ったことが始めになります。
剣って武器だから、身を守るとか敵を倒すとか、そんな意味合いというか、ご利益的な印象かもしれませんが、古代は先端のある長い物に神が依るとされていて、櫛などが御守りとされるのも、その由縁ではないかと思います。
なので、先端鋭く長く、何かを断てる力のある剣は神の依代、それが発展し御神体となったのではないでしょうか。
(平家物語には七つの剣を持った敵を倒して奪い、それらの剣と草薙の剣を加えて八剣、とあります)

摂社 上知我麻神社かみちかまじんじゃ下知我麻神社しもちかまじんじゃ
知我麻ちかま」は「千竈」ではないかという説があります。
竈は塩竈のことでしょう。元々、岬だった場所です。
上知我麻神社は八剣宮のすぐ近く、正門の脇にあります。
一方、下知我麻神社は外の車祓い入口のもっと先、端の本宮裏手。
元々、両社共に別場所にあったものが移転してきたようです。
上知我麻神社の御祭神は「乎止與命おとよのみこと」、下知我麻神社は「眞敷刀俾命ましきとべのみこと
乎止與命は尾張国造おわりくにのみやつこ、尾張国の豪族のトップ。熱田神宮大宮司家の祖。
眞敷刀俾命は熱田神宮の創る基となった日本武尊の妻の1人である宮簀媛みやずひめの母とか乳母とか祖母とか…まあ、母親みたいな方。
恐らく、乎止與命と眞敷刀俾命は夫婦神としてるのではないでしょうか?
乎止與命基、尾張家の祖神は天火明命あめのほあかりのみこととされています。
天火明命は、尾張国一ノ宮真清田神社のますみだじんじゃ御祭神です。
国学者・本居宣長は天火明命の「ほあかり」を「穂赤熟」とし、稲の豊作を司る意味合いとしたようですが、熱田神宮の場所が岬にあったこと、知我麻=千竈(塩竈)などから、元々尾張氏など土着の信仰があった神ではないか、という説をわたしは支持したい。
海人たちが信仰していた太陽神なのではないか、という推測もあります。
かつて、下知我麻神社は「紀太夫社きだゆうしゃ」上知我麻神社は「源太夫社げんだゆうしゃ」と呼ばれていて、平家物語の剣巻つるぎのまきに詳しい。
熱田の神様が天下りされ、この土地に来た際に紀太夫は宿を貸して、源太夫は食事などのお世話をしたそうです。
ちなみに能楽に「源太夫」という話があります。熱田神宮が舞台です。

御祭神は熱田大神。
草薙の神剣(天叢雲剣)を依代にされる天照大神のことだそうです。
んー、まあ、御神体が三種の神器のひとつ、草薙の剣なのです。
宝物も刀が多く、約400振。内国宝1振、重文19振。
宝物館に収蔵される宝物も4000点って資料にあったけど、調べたら6000点だった。すご。
ちなみに天叢雲剣あめのむらくものつるぎは、素戔嗚尊が出雲国で八岐大蛇を倒した際に手に入れた物で、天照大神に献上した。なので、天照大神の依代とされるようです。
これについて説明すると、長くなるので割愛。

ご存知かとは思いますが、三種の神器は「八咫鏡やたのかがみ」「八尺瓊勾玉やさかにのまがたま」「天叢雲剣あまむらくもつるぎ」で、現在でも天皇の皇位継承の証とされています。(熱田神宮にあるのが本体で、皇位継承の儀式に使用されるのはレプリカとか色々あるんですけども)

境内には、最近リニューアルした「宮きしめん」という、きしめん屋さんもあり、神社内を楽しみつつ、名物も食べられる!!

けどね…近くに有名なひつまぶしの「あつた蓬莱軒」もあるんですよね。

わたし、あつた蓬莱軒のひつまぶしをいただいたことがございまして、、もぉ、その美味しさにファンになりましたよ。
本当に美味しい。おネギ散らしても、お出汁かけても美味しい!!
こんなに美味しいものだったのか!ひつまぶし!と感激しました。

他にも広い境内には、美肌祈願におすすめの清水社など、見処たくさん。
昔は尾張造という尾張独特の造りだったけれど、明治に伊勢神宮と同格たるべし!とのことで神明造になったそう。
 一ノ宮の真清田神社や尾張大国霊神社おわりおおくにたまじんじゃは尾張造の本殿です。

特殊神事も約10度もあり、通称だけど「オベロベロ祭」とか「オホホ祭」「おためし」とか面白い名称な神事。
なんとなく名古屋っぽい?なんとなく…。
熱田三面大黒という古図をベースにデザインされた商札がすてきで欲しいです。商売繁盛!

挙母神社ころもじんじゃ

豊田スタジアムの周り、たくさん神社あるのですよ。
その中でも歩いて10分、名前も不思議な「挙母神社ころもじんじゃ
挙母は矢作川西岸、高橋、久澄橋を中心に広がる一帯の地名。
豊田市になる前は挙母市でした。
古代に「許呂母別ころもわけ」という皇子さまがいたそうな。その所縁があるようです。三川之衣君みかわのころものきみとの記載もあります。

創建年代は不詳ですが、創始は熊野から来た鈴木氏(源義経の家臣らしい)が、大和の吉野から勧請したそうです。
他にも合わせて、毘森社ひもりしゃ勝手社かってしゃも勧請し、合わせて「衣三社」と呼ばれるそうです。

御祭神は 、高皇産靈神《たかみむすびのみこと》、天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇々藝尊あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと瓊瓊杵尊ににぎのみこと尾張氏祖神天火明命の弟神)、天萬栲幡千幡比売命あめよろずたくはたちはたひめのみこと栲幡千千媛たくはたちぢひめ、尾張氏祖神天火明命の母神)
「子守明神」「子守りの宮」とも呼ばれ、信仰を集めている。

残念ながら、平成12年に火事で焼失してしまった子守薬師輝雲山きうんざん瑞光院ずいこういんというお寺があり、そちらは元は挙母神社の奥の院だったとのこと。
境内には末社も六社あります。

10月に行われる挙母祭りは山車が練り歩き、かなり盛大なようです。約400年の歴史のあるお祭り。

と…挙母神社のことを調べていたら、こんなツイート発見。

https://twitter.com/Aikan0131/status/1545289772087668736?t=fnaTt32NPSNG0-yTLMeyXA&s=19

たまたま豊スタから近いし、と調べていたけど、チームとちょっと関係があって少し嬉しい。

近くのカフェとかないかな?と探していると…出て来る出て来る「喫茶店」!!!!さすが!!名古屋!!!

気になったのは、近くにある「カフェ・ド・シェフ」さん。
なんか…すごく名古屋っぽい…気が…する…。
コーヒーにあずき、生クリームにバニラアイスの「コーヒーぜんざい」が気になりますっ。

おまけ。
神社じゃないんですけど…
豊田市に「酒呑しゃちのみジュリンナ遺跡」という
縄文時代の遺跡があるんです。

すごい名前だなぁ…と思って少し調べたら「ジュリンナ」というのは海外語ではなく、
名古屋の方言で「ぬかるむ」を「じゅるい」と言うそうで、「じゅるいなぁ(ぬかるんでるな)」が「ジュリンナ」になつという説を見ました。
しかも「酒呑」で「しゃちのみ」。酒をしゃちと読むのね。
酒…しゃち…シャチ…鯱………


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