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がねを食べるがね

おやっとさあ、おいどんはケイチェルおじでごわす。

これ、前にも言ったけど、鹿児島ではおいどんもごわすも使わないからな!

今日はみんなにかごんまのソウルフードをご紹介しよう。「がね」って言うんだがね。一言で言えばさつまいもの天ぷらだな。ちなみに鹿児島では「さつまいも」とは言わない。「からいも」だ。「からいもあめは、やぱい富士飴でーす」と言えば鹿児島県人なら誰でも知ってるCMだ。さつま揚げも「つきあげ」or「つけあげ」だよ。

で、がねだがね。さつまいもを細く切って衣をつけて束ねて揚げるその形がカニに似てるから、蟹の方言である「がね」って呼ばれてるわけ。さつまいもだけでもいいし、ニンジンやニラなんかも入りがち。子供の頃はご飯のおかずというよりおやつだったな。学校帰りに近所の商店で買い食いしたり、友達の家に遊びに行くとおやつで出てきたりした記憶がある。

ま、親が転勤族だったから小さい頃からずっと住んでたってわけでもないこともあって、愛郷心というものがほとんどないおいたんは、大人になってがねを作ろうとは思ったことすらなかった。だけど今週は揚げ物ウィークにしようと決めたので、数十年ぶりにがねを食べてみたくなったってわけよ。

もちろん作り方も知らないので、こちらの農水省のHPを参考にしてみます。

まずは具材から。さつまいも200g、ニンジン50g、ニラ30gを用意します。切る前に計量してみたけど、だいたいこんなもんかな。

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さつまいもをマックポテトくらいの細さに切ります。

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ニンジンとニラも同様に。

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少し小麦粉をまぶして馴染ませておくといいらしい。

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で、衣の材料がこちら。

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小麦粉100g、だんご粉50g、砂糖40g、卵1個、醤油大さじ1.5、水80ccらしい。

だんご粉は、上新粉って書いてるレシピと餅粉って書いてるレシピがあって、確かだんご粉ってその中間みたいな粉よね?今まで米粉とは無縁な人生を送ってきたけど、がね以外にもこの手の粉を使いたい料理候補がいくつか出てきたので、汎用性の高そうなだんご粉を買ってみた。

砂糖はきび砂糖が残り少なかったのでグラニュー糖を使いました。全部混ぜるとこんな感じ。

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なんか、バッター液っていうよりお菓子の生地みたいなんだけど。砂糖も40g入ってるし、もはやスイーツだな。やっぱりおやつで食べるべきで、ご飯のメニューとしては間違ったチョイスだったかもしれん。

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生地が重くて混ぜるの大変。

こんな感じで木べらの上で蟹の形に整えるらしいです。

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これを170度の油にどぼん。

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一度に2個ずつ行こうとしたら、成形に手間取ったりして少し焦げた。

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おかしいな。農水省のレシピだと2〜3分揚げてひっくり返すって書いてあるんだけど、1分くらいで返す間もなく焦げぎみになるんだけど。

どうもうちのIHコンロとマルチポットだと揚がりすぎるのかな?前にドーナツ作ったときに温度計で測ったら設定温度ぴったりだったんだけどなあ。

とにかく2個ずつは難しいと悟り、慎重に1個ずつ揚げていくことに。どれも1分くらいでこんな色になる。

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とりあえず一応それっぽくはなったかな。蟹が蠢いているみたいでしょ?

ついでにもう一品。がねを作る前に、鹿児島と言えば豚汁よ。材料はこんな感じ。

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がねと豚汁の晩ごはんのできあがり。

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週の真ん中水曜日だから少しお高めのビールを。ネギ幸子と卵黄の納豆ごはんも。

さて肝心のがねは…正直、芋とニンジンが少し生っぽい😹 だけどまあ美味しいっちゃ美味しい。とりあえず5個盛りつけたけど、全部パクパク食べれた。

形も蟹みたいでしょ?

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だけど中の生地まで少し生だった(笑)

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ケーキの生地も生でペロペロすると美味いからな。問題なし。いや問題あるか。あと6個残ってるんだけど、明日の朝と昼にオーブンでリベイクしよ。

しかし揚げ物は鬼門だわ。こういう場合は油の温度を下げて時間を長く揚げるようにすればいいのかねえ。

あ、豚汁は普通に美味しかったです。

チェストー!

おわり。

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