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富山旅行の思い出

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。

以前に猫ケージのデコレーションに関して貴重なアドバイスを頂いた@ももりゅうさんの記事を読んで、5年くらい前の夏休みに行った富山旅行のことを思い出した。当のももりゅうさんがコメント欄で「富山には何もない」って仰るので、今日は料理じゃなくて富山の魅力を全力でアピールしたいと思います。

ちなみに猫ケージについては、目下セリアとオカダヤで素材吟味しながらちょっとずつパーツ買い始めてるもののまだ取り掛かれてないので、アドバイス頂いた皆さま、気長にお待ち下さいm(._.)m

これまでの記事で料理を通じて沖縄・奄美の魅力はアピールしてきたけど、おいたんが今まで国内を旅行したなかで1番良かったと思った都道府県は、実は富山県なんだ。

このときの旅行は、まず青春18切符で中央線から飯田線の秘境駅巡りをして、さらに名古屋経由で高山線で飛騨高山を観光しつつ、そこから友人の車で富山に入って県内を観光、さらには今度は車で飯田線沿線に戻って下栗の里を観光したりという流れで、どこも見所満載の充実した夏休み旅行だったんだけど、今回は富山のみに絞って紹介しよう。

飛騨高山から車で富山に入って最初に訪れたのがここ↓

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五箇山村の合掌造り集落。合掌造りと言えば岐阜の白川郷が有名だけど、富山の五箇山も世界遺産に登録されてて、白川郷に劣らぬ魅力を持ってるよ。

次に訪れたのは砺波平野の展望台↓

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スマホカメラじゃ分かりにくいなw 実は日本でも珍しい散居村集落と言って、この地方独特の集落形態。日本の農村は家が密集してるのが普通なんだけど、この地域は田んぼの真ん中に各家があって、それぞれが離れてるんだよね。5月頃の田んぼに水が張られた時期の夕暮れの景色がとても綺麗で、写真家の皆さんには有名かもしれない。

ちなみに、ももりゅうさんも書かれてるけど、富山県は全都道府県ランキングで「持ち家比率No.1」、「自家用車所持率No.1」、「勤労者世帯の可処分所得No.1」っていう、DHCみたいな県なんだけど、3世帯大家族の共働き世帯が多いんだとか。こういう住居形態も関係してるのかもしれない。ちなみに「富山の女性は働き者」って言われるらしいけど、生来ナマケモノのおいたんは富山出身の女性と結婚したい(笑)

その後、いったん富山市で車から鉄道に乗り換えて魚津へ。お昼ご飯は海鮮丼

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もうね、東京で食べるのとはモノが違いすぎるよ。今まで食べてきた海鮮丼は何だったのって涙出そうになる。

魚津から宇奈月温泉駅へ。そこから黒部峡谷トロッコ列車黒薙温泉へ。

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まさに秘境の一軒宿。ここから噴出する大量の温泉が宇奈月温泉の源泉なのだ。そして宿の夕食↓

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富山は海の幸も山の幸も最高すぎる。こんな県、他にないんじゃない?

ちなみにここまで、鉄道マニア的にも地理マニア的にも垂涎の見所満載なんだけどそういう所は全部飛ばしてますw この黒薙温泉駅にもトロッコ列車のスイッチバックの支線があって(以下自重

翌朝、トロッコ列車で黒薙温泉駅から欅平駅へ。

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で、ここからが旅のハイライト。今までのは全部前座。実はおいたん、このとき関西電力主催の「黒部ルート見学会」に倍率5倍の抽選を勝ち抜いて当選していたのだ!

富山県最大の観光名所と言えば黒部ダムだけど、普通黒部ダムに行くには長野県の信濃大町からトロリーバスで行くか、富山側の立山駅から立山黒部アルペンルートで行くかの2通りなんだけど、この見学会は選ばれし者だけが行ける第3のルートなんだ。

そもそもこの旅行のきっかけは、ご存知の方もいるかもだけど、吉村昭氏のノンフィクション小説『高熱隧道』を読んだこと。

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戦前の黒部第3ダム建設事業を描いた本で、ダム建設資材を運搬するための鉄道軌道を100度近い高温の温泉が降り注ぐなか掘り進めるという、日本の建設事業史上最大の難工事と言われている。このとき掘られた軌道を利用したルートが、関電の見学会で通ることのできるルートなわけ。

ちなみに現在の黒部ダムは厳密に言えば戦後に作られた「黒部第4ダム」(クロヨン)で、その工事については石原プロの映画『黒部の太陽』やNHKの『プロジェクトX』で有名だけど、難工事の度合いやそれにまつわる物語の凄まじさという点では『高熱隧道』の第3ダムの方が圧倒的に面白いと思う。

欅平駅からトロッコ電車で軌道へと入って行く。

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↑『高熱隧道』では、ちょうど写真を撮ってるこのあたりから「ホウ」と呼ばれる強烈な雪崩によって鉄筋コンクリートの作業員宿舎が吹っ飛ばされて、600m向こうの山の斜面に叩きつけられたという話がある。ノンフィクションとはいえ話盛ってるかもしれないけどw

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いったんエレベーターで地下に降りて、このような工事用トロッコ電車に乗り換える。

そして途中駅の仙人谷ダム駅で下車。この仙人谷ダムが『高熱隧道』の黒部第3ダム。

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エメラルドグリーンの水面がギリギリまで張って、それにしても美しい。クロヨンより好きだなあ。300人以上の犠牲者を出して作られたダムだけども。

その後、クロヨンこと現在の黒部ダムの地下発電所を見学して、

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インクラインという珍しい乗り物やトロリーバスを乗り継いで、終点の黒部ダムへ。

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ここで見学会は解散。名物のダムカレー食べたかったけど、時間がなくて諦めた。このあと立山黒部アルペンルートと富山地方鉄道を乗り継いで再び富山市に帰る。

富山市で富山地方鉄道ホテルに1泊。いいホテルなのに素泊まりで¥3500くらいだった。夕食は富山市内の有名居酒屋(?)「親爺」で海鮮三昧。

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このとき「幻の魚」とか「下の下」が由来とか言われる「げんげ」の天ぷらも食べたはずだけど、写真が残ってない。とにかく何食べても美味しい。お店にいた地元のお客さんたちに「黒部ルートの見学会に当たって富山に来ました」って話したら、みんなから拍手された(笑) そして「あれ食べこれ食べ」っていろんなお皿をつまみ食いさせてもらった。このときの富山の皆さん、ありがとうございます。全力で富山の宣伝させて頂きます。

ホテルに戻って、鱒寿司白エビチップで晩酌。

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以上、わずか2日の滞在だったけどけっこう富山を満喫したと思います。これでも高岡とか氷見とか西の方は行ってないからね。まだまだ知らない魅力が富山にはいっぱいあるはず。富山の人が羨ましい。おいたんの地元の県なんて何もないよ(笑)

おわり。

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