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ロージナ茶房のザイカレー風、お手軽スパイスカレー

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。

東京国立市(くにたちし)にある老舗カフェ、ロージナ茶房にザイカレーっていう名物メニューがあるんだけど、これがケイチェルおじの理想のカレーなんですよ。

ロージナ茶房は1954年創業っていうから、現存するカフェとしては日本最古の部類に入るんじゃないだろうか。駅前の大通りから一歩入ったところにある古い木造の建物で、店内もレトロで素敵な内装になってて、歴史的価値のあるお店と言っても過言じゃない。往時の学生街の文化を感じるようなロシア語で書かれた古めかしい看板が目印。詳細は↓のリンクを参照してね。

https://kunitachi.shop-info.com/u/36236/dgk040/

戦前に商社マンとして働いていた創業者が、インドネシアで出会ったカレーを再現したのがザイカレーらしいんだけど、調べてみても本当にインドネシアにそういう料理があるのか確認できなかった(笑)

どんなカレーか簡単に説明すると、トマトの酸味をベースにして、何種類もの野菜が溶け込み、柔らかくてゴロっとしたビーフの入った激辛カレーってところかな。辛いもの好きで、松屋のトマトカレーみたいな系統が好きな人はハマると思う。

ロージナ茶房のメニューはおしなべて、国立という学生街で愛されてきた店だけに、盛りの気前がいい。ザイカレーも、ランチセットだと一般的なカレーの量だけど、単品で頼むと普通盛でも大盛りサイズ、それを大盛で頼むと一般的に言う「特盛」になる。ケイチェルおじはいつも単品大盛り♬↓

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カレーなら無限に食える自負のあるケイチェルおじでも、このご飯およそ3合くらいはあるであろうザイカレー大盛りを、最後は「くるちいよー」って思いながら食べる(笑)

写真の通り、茹で卵とピクルスが添えられてるんだよね。最初にザイカレーに出会ったのは上京してすぐ、大学のサークルの先輩たちに連れてかれて、新入生の儀式の1つに、ザイカレー(普通盛り)を卵とピクルスなしで完食するっていうのがあった。他の新入生が汗ダラダラ、ヒーヒー言いながら食べるなか、若きケイチェルおじは「東京にはこんな美味いカレーがあるのか!」って感動しながら余裕で完食。

ちなみに、ロージナ茶房はザイカレー以外のメニューだと、ビーフストロガノフとグラタン類(特にオイスターグラタンとシシリアンミートドリア)がおすすめ。パスタ類はあんまりおすすめしない(日本人がアルデンテって言葉を知る前からある喫茶店だからね)。どれも量が多いので、少食の人はシェアするか、「少なめで」って注文するといいかも。

さて、18歳のときに一目惚れしたこのザイカレー、ずーっとケイチェルおじの理想のカレーであり続けてるんだ。もちろん、長年自作の研究にも取り組んできた。正直、100%の再現は無理だと思って、ケイチェル流の「ザイカレー風カレー」ってところに落ち着いたので、作り方を発表します。今回は、おっさんでもお手軽に作れるように、なるべく包丁レスなレシピにしたよ。

まず、ザイカレーはビーフカレーなんだけど、ケイチェルおじは塩豚を使います(塩豚については前回のシュークルートの記事を見てね)。

理由としては、塩豚を使った方が下手な安い牛肉使うより美味しいから。もちろん、塩漬けにしてない普通の豚肉でもいいです。ただし今回は脂の多いバラやスペアリブではなく、肩ロース一択。牛肉使う場合もスネ肉などゼラチンや脂の多いものは避けて、赤身の多い肉にして下さい。

だいたい5皿ぶんくらいの材料です↓

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お手軽さを優先して、冷凍のカットほうれん草、レトルトの炒め玉ねぎ、チューブのニンニクと生姜を使います。

まずは、塩抜きした豚肉をフライパンに油をしいて焼きます。

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表面がコンガリ焼けたら肉を取り出して鍋に移します。同じフライパンに冷凍ほうれん草を全部入れて炒めます。ほうれん草の温度が上がってきたら、ガラムマサラ(またはSBの赤缶カレー粉)を適当に振って、ニンニクと生姜を適量入れ、香りを出しながら炒めます。こんな感じ↓

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しっかり香りが立ったら、鍋に移し、フライパンに赤ワインを入れて、フライパンのコゲなどをこそぎ落としながら軽く煮立てます。

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フライパンの赤ワインを鍋に移し、鍋にレトルトの炒め玉ねぎ、ニンジンジュースor野菜ジュースを1缶(200mlくらい)、コンソメorブイヨン1個、さらにハラペーニョお好みで(ケイチェルおじは5本くらい)入れます。このハラペーニョで辛味の大部分を決めます。(ハラペーニョはKALDIなどで手に入れましょう)

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ここで分量を見て、鍋の半分くらいになるように。足りなければ赤ワインを足して下さい。水は入れません。トマト缶もこの段階では入れません。

ケイチェルおじは、圧力鍋を25分にセットして煮込みます(火力7段階のIHで、ピンが上がるまではLv.5、上がってから10分はLv.2、残り15分はLv.1)。

ピンが下りたら蓋を開け、トマト缶400gくらいとSB赤缶大さじ2を入れ、軽く混ぜながら10分ほど煮ます。トマトを先に入れずここで入れるのは、圧力鍋だとルーが重くなると底の肉が焦げ付いてしまうからです。

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10分経ったら火を止めて味をみます。1番難しいのはこっからの味の調整でしょう。おそらく先に入れたSB赤缶大さじ2だけではボンヤリした味だと思うので、塩、ガラムマサラ、クミン、レッドペッパーなどをちょっとずつ、そのつど味見しながら入れていきます。トマトの酸味と甘味が強いですが、塩辛くなりすぎないように注意して下さい。この段階で多少トマトの味が強く感じても、ご飯にかければそれなりにまとまった味になりますから。

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味が決まったら、1時間くらい放置して寝かせると、より落ち着いた味になります。盛り付けはこんな感じに↓

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茹で卵とピクルス添えたバージョン↓

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塩豚のホロホロ具合がたまりません。お店のザイカレーに比べるとかなり簡素化してると思うけど、味的にはけっこう近いんじゃないなあと自負してます。国立市に行ける人は、まずはお店で味わってみて下さい。好きな人は必ず作りたくなるはず。

おわり。

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