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アーティチョークとブルーチーズのキッシュ

サリュー!ケイチェルおじだよ。

フォローさせて頂いてるシチリアのkaorinaさんが食べまくってらしたアーティチョーク。イタリアにはチェルダという「アーティチョークの町」とも言うべき、町をあげてアーティチョークを推してるところもあるそうで。

こちらのレポートに出てくるアーティチョークのフルコース、こんなにもアーティチョーク料理が存在することにびっくり!日本では食べられないものばかりですよ。

おいたんのリクエストにも応えて頂き、アーティチョークのピザも相方様ミステル氏がお作りになられたそうで。

そして「世界中のご近所」でこのアーティチョーク熱にほだされて食べる人が続出。

*ハッシュタグで検索したのですが、もし漏れてる方がいたらすいません。

おいたんもついついアーティチョーク熱にほだされて、先日カルディでオイル漬けの瓶詰めを買ってしまった。

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↑オイルを切ってるところのアーティチョーク

おいたんがアーティチョークを初めて食べたのは、今から20年以上前の学生時代。当時の彼女がイタリアからの帰国子女で、その子がイタリア料理店に行ったときに「アーティチョークのピザがある!」って興奮して注文してたので、おいたんも恐る恐る食べてみた。そしたらまあ美味しい。そのときはアーティチョークの生の花びらを焼いたやつかと思ってたけど、どうも日本のレストランで食べれるのは水煮缶かオイル漬けらしいというのはこないだ知ったばかりだよ。

とは言え、このオイル漬けのアーティチョーク、そのまま味見してみたらめっちゃ美味しい。いこまゆきこさんが仰るには、水煮パックのやつだと酸味があるとのことだったけど、このオイル漬けも仄かな酸味があります。ただ酸っぱいとまでは感じない、程よい酸味。

さてこのアーティチョーク、何の料理にしようか。ブルーチーズと合わせてピザにしようとずっと思ってたんだけど、直前になってご近所でまだ誰も作ってないキッシュにしてみようと思い立ちました。日曜のお昼だし、ゆっくり時間をかけてパート・ブリゼ(土台生地)から作っていこう。

なお、パート・ブリゼからキッシュを作るのは8ヶ月ぶり2回目。今回も初回チャレンジのときに参考にしたユイじょりさんレシピのお世話になります。

パート・ブリゼの材料はこちら。

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18cmタルト型1台分としては、薄力粉67g、強力粉33g、バター60g、上の写真で抜けてるけど全卵1/2個分、塩コショウ適量、という感じです。これらをフープロでガー。

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なかなか生地がまとまらないなと思ってたら卵液入れ忘れてた!2回目だからって油断は禁物だな。

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まとめるところまでフープロがやってくれるの、2回目だけどまた感動してしまった。フープロ優秀すぎ。

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ラップにくるんで平らにして、冷蔵庫で1時間休ませます。

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その間にフィリング(具材)とアパレイユ(卵クリーム液)を作ろう。今回の材料はこちら。

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特に何かのレシピを参考にしたわけではなく、おいたんの勘のみに基づいて作るよ。とりあえず意識したのは以下の3点。

①ブルーチーズはフランスではロックフォールをよく食べてたけど、料理に使ったことはなかったので、とりあえず無難にクセの少ないゴルゴンゾーラ・ドルチェを使用。
②その他の材料はアーティチョークとブルーチーズの味を邪魔しなさそうなもの。ブルーチーズが塩味強そうなので全体的に控えめに。
③キッシュの卵が重いのは苦手なので、具材多め、卵液は最小限で。

まずは「お料理ベーコン」1パック全部(59g)をコンガリ炒めます。

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油はしかなくても、ベーコンが自分の脂で勝手に揚がるのつい笑っちゃうけど、おいたんも家が火事になったら自分の脂で唐揚げになって発見されそうだからベーコンのこと笑えない…といういつものネタです。

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材料写真には写ってないけど、冷蔵庫に玉ねぎが余ってたのに気づいて急遽投入。5分ほどレンチンしたジャガイモも加えます。塩コショウで下味を忘れずに。

アパレイユは生クリーム90ccぐらいに全卵1個。塩コショウとナツメグを少々して、よく混ぜます。結局牛乳は使わなかった。

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タルト型に薄くサラダ油を塗っておきます。側面もまんべんなく。

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1時間寝かせた生地を取り出し、打ち粉をした台に乗せ、ラップをかけて、麺棒で最初はトントントントンヒノノニ㌧♪しながら叩いて伸ばします。ある程度伸びたらコロコロして伸ばす。

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タルト型よりこれくらい大きめになるまで。

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8ヶ月前の初回チャレンジのときは酷いことになったけど、タルト生地つくるのは4回目くらいなのでだいぶ慣れてきた。プロっぽく麺棒で持ち上げてみたりして。

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型に乗せて貼り付けます。

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余った生地を麺棒を転がしてカットし、フォークでピケを打ちます。

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このまま210度のオーブンで9分、空焼きします。前回タルトストーンなどの重石なしでも大丈夫だったから、今回も大丈夫だろう。一応、底面が浮き上がってきたらいつでもプスッとさせるように竹串を持ってスタンバイします。

今回はここまで順調で心の余裕があるので、空焼きしてるあいだ余った生地をこんなふうに編んでみた。

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途中、一度だけフワッと浮いてきたので竹串プスッとしたら、空焼きは無事にできました。パートブリゼ作りで残った1/2個分の卵液を塗り、さらに210度オーブンで2分焼きます。

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空焼きが終わったら、炒めた具材と油切りしたアーティチョークを乗せます。後でカットするときに崩れないように、真ん中には重い具材は乗せないほうがいいらしい。

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ブルーチーズを乗せます。

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先に編んだ生地を周りに乗せて卵液を塗ります。余った卵液はアパレイユに混ぜて、中に流し込みます。レシピなしで作ったのに、炒めた具材が少し余っただけで、それ以外はぴったりの分量だった。

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200度のオーブンで15分ほど焼いてみたら全然足りてなかったので、さらに230度で15分焼きました。

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程よくコンガリ焼けてるね。

さて、これ一体どうやって型から外そうか?

フチに包丁を入れて、包丁でぐっと持ち上げればずれるだろくらいに考えてたら、それやるとキッシュが崩壊しそうなんですけど。みんなならどうする?

結局、洋梨のタルトを外したときの要領で、手で持てるギリギリの温度まで冷まして、上面を軽く手で押さえてひっくり返し、すかさずお皿に乗せるという荒業で見事に外せました。

じゃじゃーん!

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なかなか美しい出来映えじゃないでしょうか!?

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食べてみよう。

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うんまああああああ!めちゃウマです。

自分で言うのもなんだけど、こんな美味しいキッシュ食べたことないよ。

卵液少なめ、具材多めで、とにかく味のバランスが良いし、アーティチョークがこれまたすーんごい美味しい。ベーコンじゃなくてスモークサーモンにしようか迷ったりもしたけど、ベーコンが脇役に徹してて正解だな。

強いて言えば、ブルーチーズは味の強いもののほうが良かったかもしれない。ゴルゴンゾーラ・ピカンテとかロックフォールとか。あと、パートブリゼも次はもう少し自分好みにアレンジしていこうかな。薄力粉と強力粉の配合を逆にしてもいいかも。

ところで、今日になってこの記事を書きながらWikipediaの「アーティチョーク」の項を読んでたら、アーティチョークに含まれるシナリンという物質が、人の甘味受容体の働きを阻害して、何でも甘く感じさせる性質があるらしい。だから「アーティチョークに上質なワインは合わない」とされているそうだ。どーりでおいたんが飲んだ1本300円の高級白ワインがなんか合わないなーと思ったワケだ!

おわり。

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