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シュトーレンを焼いて聖なるナハトまでナハナハに過ごそう

フローエ・ヴァイナハテン!ケイチェルおじだよ。

「フローエ・ヴァイナハテン」はドイツ語のメリー・クリスマス。ちょっと気が早いって?いやいや、ドイツ語のweihは「聖なる」、Nachtenは「夜」Nachtの複数形。どうやら大昔のドイツでは聖なる夜は一晩だけじゃなく何日にも渡ってたらしいんだよ。

その名残りか分からないけど、ドイツではシュトーレンっていうケーキをクリスマスまで何日もかけて食べ続けるっていう話は最近日本でもお馴染みだね。

ちなみにウィーンにお住まいのPezioさんなんか、12月に入ったあたりからひたすらクッキー焼きまくってるんだよね。ウィーンではクリスマスに向けてみんな連日のようにクッキーを焼き続けるらしい。

フランスではイブとクリスマス当日にお祝いはするけど、その前に何かを作るような習慣はなかったような気がするなあ。ゲルマン文化独特の習慣なのかな。

アマチュア世界料理研究家であり、キリスト教系の幼稚園に通って幼児洗礼だけは受けたおいたんとしても、乗るしかないこのゲルマンウェーブってわけさ。シュトーレンを焼いてナハナハなヴァイナハテンを過ごそうじゃないの。

作り方はこちらのYouTube「やさいのひチャンネル」の先生のレシピを参考にしました。

この先生、どんなパンも捏ねることなくタッパで2〜3分混ぜるだけで作ってしまう「タッパの魔術師」なんだよね。以前からめちゃくちゃ気になってて、今回チャレンジしてみることにした。動画の昭和感溢れるナレーションも妙に癖になる。

まずはシュトーレンと言えば何よりドライフルーツなんだけど、1週間前にTOMIZで4種のベリーミックスのドライフルーツを買って、赤ワインとラム酒で漬け込んどきました。

クランベリーブルーベリーチェリーカシスの4種。それらを赤ワインに漬けるなんて、ちょっとオシャレなシュトーレンになりそうでしょ?

材料はこちら。

右下が水気をしっかり絞ったドライフルーツ。その上はアーモンドパウダー50gの予定が、35gくらいしかなかったので、余ってたポピーシードを15gほど加えました。マカロンみたいに繊細なお菓子ってわけでもなさそうだから大丈夫だろ。

ナッツにはダイエットのお供のロカボナッツ(くるみアーモンドヘーゼルナッツ)を30g使います。

一昨日のクイズ、「シュトーレン」とお答えになったしずか先生、さすがドイツ菓子にお詳しいだけあって大正解です!それに続き「シュトレンに1票」のチョコチップクッキーさんも、パン屋さんのお義姉さまからシュトレン送られてきただけあって、羨ましいです。ちなみに「シュトレン」の方がドイツ語の発音に近いみたいね。

他のみなさん、この時期にドライフルーツとナッツのお菓子って言ったらシュトーレンしかないでしょ!?それともまだまだマイナーお菓子なのか… いつも「マジパン!」って答えてるぽなパンは実は今回当たらずとも遠からず。本来のシュトーレンはマジパンを中に入れるのだ。今回は入れないけど。

では、まずパン生地から作っていこう。詳しいレシピはやさいのひ先生のYouTubeを見てね。

タッパのなかで強力粉ドライイースト牛乳+熱湯を入れてカードで混ぜます。

2分くらい、カードで切ったり、底に擦りつけたりしながら混ぜるらしいんだけど、思ったより力いるわこれ。結局均一に混ざるのに3分かかった。

全体が混ざったら生地を中央に寄せ、蓋をして2倍に膨らむまで発酵させます。

その間にバター生地を作ります。バターを混ぜて柔らかくして、砂糖アーモンドパウダーを混ぜる。今回はポピーシード入りだけど。

卵を加えて混ぜます。

薄力粉を加えて混ぜます。

バター生地の完成。

1時間くらいで倍に膨らんだパン生地とバター生地を、タッパの中でカードを使って混ぜます。

これも生地が重いので結構重労働。背中と腰が痛くなってくるw

パン生地の白い色が見えなくなるまで。

ナッツとドライフルーツを入れて混ぜます。

丸めて1.5倍に膨らむまで二次発酵させます。ここで先日出したコタツの中で発酵させるというナイスアイデアを思いついた💡

30分くらいして、1.5倍になったかな?

クッキングシートに乗せて、手で押して生地を直径20cmくらいに広げます。

上下から折り畳んでロール状にします。

麺棒で窪みをつけて、真ん中が盛り上がるように成形します。

180度のオーブンで45分焼きました。

すかさず全面に溶かしバターをたっぷり塗ります。

バットに粉糖を多めに振ってシュトーレンを乗せ、上や横からも粉糖をたっぷりかけます。

なんとかここまでこぎつけたものの、思ったより巨大なお菓子ができてしまって、どうやって保管しようか頭を悩ますことにw

とりあえずそのまま置きっぱで夕飯の準備。

シュトーレンが場所取って料理しにくいw

とりあえずバットに乗せたまま、袋に入れました。

2日後の今日、端っこを味見してみました。

お、めちゃめちゃ美味いやんけ。やったー🤗

アーモンドパウダーが足りなくて苦肉の策で入れたポピーシードが、結果的に大正解。シュワシュワした柔らかいケーキのような食感になってる。

生地自体には砂糖は25gしか入ってないので甘さ控えめなんだけど、粉糖たっぷりで程よい甘さになってる。ベリーミックスのドライフルーツ多め、ナッツは少なめだけど、個人的にはちょうどいいバランスになったと思う。

シュトーレンっていうお菓子の存在を知ったのは7〜8年前だけど、それから毎年ではないにせよ2年に1回くらいはクリスマス前に食べてたんだよね。去年はセブンイレブンのパンコーナーに登場してたから買ってみたんだけど、あんまり美味しくなかった記憶。今回初めて自作に挑んだシュトーレンは、セブンイレブンのはおろか、今まで食べたシュトーレンのなかでも1番美味しいと思う。手前味噌ながら。

さて、本当はクリスマスまでちびちびカットしながら食べたいところなんだけど、半分くらい食べたら残りは実家の弟夫婦に送ろうと思います。夏にパッションフルーツをたくさん送ってもらって、不義理な兄貴はお返しをしてなかったので。

今週は木曜に有給取ってマカロンを作って、シュトーレンと一緒に冷凍便で送ろうと計画してる。うちの猫のアイシャちゃん並みに天真爛漫な姪っ子ちゃんも喜ぶだろう。ついでにピカールの冷凍クロワッサンも送ってあげようかな。

おわり。

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