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茄子のイクラ、ビーツのポテサラ

プリヴィエット!ケイチェルおじだよ。

昨日スーパー行ったらステーキ用サーロインが300円で売ってて、つい無意識でカゴに入れてたおいたん。

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よく考えたら元が375円だからそんなに安く買えたわけではなさそうだけど、「300円でサーロインステーキが食えるなんて!」と絶対値に惑わされてしまった。今週もお疲れ金曜日は麺類と同じくらい簡単なステーキにしよう。写真の通り昨日からぴちっとシートしておいた。

そんで付け合わせでEUROVISIONにちなんだ料理を演出してみようかな。一昨日から余ってる茄子とジャガイモを使って、何かないかなーとネットを探してたらちょうどいいのがあった。

ロシアでは焼き茄子のペーストのことを「茄子のイクラ」って言うらしい。別名「貧乏人のキャビア」とも。ロシア語で魚卵のことをイクラって言うのは知ってたけど、茄子なのに何でイクラ?って思うよね。

語源は諸説あるらしい。鮭のイクラと同じく「切る」という意味の動詞から来てる説、茄子の種が魚卵に見えるから説、あるロシア映画のなかで「茄子のイクラ」っていう表現が出てきたのが初出説など。何はともあれ、こちとらEUROVISION決勝に向けて茄子を消費しなきゃいけないからこれにしよう。

ロシア系の料理ってことで、ジャガイモもロシア系に。ビーツのポテトサラダのレシピがあった。

そんなわけで、まずは茄子のイクラ。オーブンで半分に割った茄子とピーマンを焼きました。オイルテカテカでセクシー。ウォーターポール!って感じだね。

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この工程、最近やったばかりな気がする。そういやチュニジア料理のメシュイアっていうサラダとほぼ同じじゃないか。いや、これはイクラなんだ。きっと違うはず。

冷めたら皮を剥いてなめろ…じゃなかった、イクラにします。

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どう考えても前とやってること一緒だよな。

ここでおもむろにビーツ&ポテトのサラダに取りかかります。柔らかくてなるまで茹でたジャガイモと瓶詰めのビーツを弱火にかけ、水分を飛ばします。

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本当はジャガイモに粉を吹かせるはずが、茹でが甘かったのか粉を吹かず。

さて、イクラの方にはニンニク・玉ねぎ・トマトをオリーブオイルで炒めたものを混ぜ合わせます。

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あとは写真の調味料でお好きに味付けしてくれ。とりあえずビーツ&ポテサラにはマヨヨーグルト白ワインビネガー、塩コショウで味付け。なめろうのイクラには塩コショウのみにしてみました。

ステーキを焼いて、できあがりの図。

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ビーツ&ポテサラは何となく予想の範疇の味。ステーキはわざわざ言及するまでもないとして、問題は茄子のイクラ。これめっちゃ美味しいけど、普通の焼き茄子のペーストと何が違うのかと言われると困る。

前回チュニジアのメシュイアを作ったときに、コメント欄で「普通の茄子のペーストは食べたことあります」って仰る方が多くてビビった。意外とメジャーなようで。和食なんですかね?それともこのロシア料理が元になった洋食なのかな。おいたんはチュニジアのやつと、マヨネーズを和えたルーマニアの焼き茄子のペーストサラダしか知らなかったよ。何にせよロシアバージョンは茄子のトローっとした甘さが引き立って美味しかったです。

とは言ってもイクラではないけどね。まあおいたん魚卵のなかでもイクラはそこまで好きってわけじゃないから(断然とびっこ派)、鮭のイクラよりこっちの方が好きかもしれん。

☆☆☆

そんなわけでEUROVISIONのコーナー。今日はウクライナ代表ロシア代表だ。どちらも火曜日の準決勝を勝ち上がって土曜日(日本時間日曜未明)の決勝戦に出場するよ。

まずはオッズ上位のウクライナ代表から。

Youtubeを見てもかなり人気みたい。優勝まではいかないかもしれないけど、かなり上位には来そう。これまで紹介したアーティストたちについて、パタさんが「お国柄が出てなくて寂しいですねえ」と仰るので、今日は民族色の強い2組だよ。続いてロシア代表も。

歌詞はロシア語だけど曲のタイトルが"Russian Woman"ということで、映像見る限りロシアの女性を元気づけるような曲なのかな。

EUROVISIONの楽曲は、上位進出目指すとなるとやはり万人受けするような曲になりがちで、どのアーティストも民族色をあまり出さない傾向にあるんだけど、2012年大会のロシア代表のこの可愛いお婆ちゃん達は決勝2位という素晴らしい成績を収めたんだよね。

意外と何がウケるか分からないところもEUROVISIONの面白さだろうな。

ちなみに、旧ソ連の国で言えば、ベラルーシも今大会にエントリーしてたんだけど、ルカシェンコ大統領を賛美するような歌詞が大会規定に引っかかり失格となりました。ちなみにベラルーシは2011年大会でも大統領賛美の歌詞が問題視されて歌詞を差し替えるということがあった。懲りないもんだ。

↑そのときのベラルーシ代表。すごい美人さんなので男性陣は目の保養にどうぞw

なお、今大会にはアルメニアもエントリーしていたのですが、ナゴルノ・カラバフ紛争による国内情勢不安定により辞退となりました。

また2016年のウクライナ・キエフ大会は当時クリミア情勢で敵対していたロシアがボイコットしたり、2012年アゼルバイジャン・バクーでの大会には敵対していたアルメニアが不参加を表明するなど、まあこの地域は政治的なイザコザがEUROVISIONにもダイレクトに反映されます。

とは言え、昨日の準決勝2日目のインターバル(投票&開票タイム)に歴代のEUROVISION優勝者が何名か登場してインタビューに答えていたんだけど、82年大会優勝のドイツのニコル・セイバートの言葉が印象的だった。

「何より嬉しかったのがイスラエルから12ポイント[最高得点]を貰ったこと。私達の歴史を考えるとこれは特別に感動的なことでした」

EUROVISIONの投票には政治的な要素を勘ぐる分析があふれがちだけど、実際には政治はそれほど大きな意味を持っていないのではないかと思うことが多い。むしろ大衆文化が政治を超えるのを見ることができるのがEUROVISIONという大会なんじゃないかな。

おわり。

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