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日本語教師が見た少子化問題 ~子どもを産まないのはトレンド⁉~

こんにちは。カブトムシの母@日本語教師です。

先日、出生率が過去最低を記録したことがニュースになっていました。

ニュースでは、少子化の原因として、経済の問題や女性の仕事と子育ての両立の難しさなどを挙げていましたが、原因はそれだけではないようです。

先日、留学生のクラスで少子化の原因について、話し合ったときのこと。

多くの学生たちから出たのは「価値観の変化」ということでした。

これもしばしば言われることではありますが、実態は私の想像以上でした。


「結婚したい」と言いにくい?

アジア系の学生が中心のクラスでしたが、ほとんどの学生が「一生結婚したくないし、子どもも欲しくない」と言っていました。

何となく周りにそういうトレンドがあるそうで、大きな声で「結婚したい、子どもが欲しい」とは言いにくい雰囲気があるという学生もいました。

20歳そこそこの学生たちなので、まだ結婚や出産がイメージできないというのはわかるのですが、「一生結婚しない」というのがトレンドというのに、ちょっと驚きました。

そういえば、以前、東南アジアの学生が「私は結婚もしたいし、子どもも欲しいけれど、こんな時代(戦争や環境問題などがある時代ということ?)に子どもを持ちたいというのは、自分勝手なことかもしれない」というようなことを書いていてびっくりしたことを思い出しました。

どうやら、日本に限らず、海外でも大きな声で「子どもが欲しい!」とは言いにくい世の中のようです??

(ただし、イスラム圏出身の学生や、南アジア出身の学生は昔の日本のような「結婚して子どもを産むのは当たり前のこと」という感覚を持っている気がします。
当然のことながら、国によって社会の価値観は違います。
もちろん個人によっても違うと思うので、私が接した学生たちがたまたまそうだったのかもしれませんが…)

私が若かったころ

私が若い時には、「一生独身で子どももいらない」などと言ったら、変人扱いされたと思います。

何しろ、将来の夢は「お嫁さん」という女の子がたくさんいた時代ですから。

社会的な圧力もハンパなかったです。
遅くとも30歳までに結婚し、どんなに遅くとも35歳までには子どもを産まねば…みたいな空気がありました。

さらに上の世代だと、女は「クリスマスケーキ」(25歳過ぎたら売れ残り)などと言われていました。今、考えると恐ろしい時代です。

そんな中、なかなか結婚しなかった(できなかった?)私は、本当に生きづらかった。

周囲には「どうして結婚しないの?理想が高いんだね。」などと言われ、
ずっと何も言わなかった母親にも30歳を過ぎると、「お父さんももうすぐ70になるんだよ」とため息をつかれ、いたたまれない気持ちになりました。

ようやく36歳で結婚したときには、幸せいっぱい!というより、
これでもう誰にも早く結婚しろって言われなくなる、「可哀そうな独身女」という目で見られなくなる、と心底ほっとしたものです。

そういう意味では、今はいい時代なったと思いますが、同調圧力がなくなったことも非婚化や少子化に拍車をかけているんだろうなと思います。

noteも原因?

それから、個人的にはインターネットの娯楽が増えたことも少子化の原因だと思っています。

私が30代になったときには、まだ今のようにSNSもYouTubeもNetflixも普及してなかったので、リアルの友達がどんどん結婚していくと、遊び相手が減ってしまい、寂しくなってきました。
おひとり様でも楽しめましたが、若い頃たくさん遊んだので、いい加減遊ぶことにも飽きていました。

でも、今は好きなドラマや映画をスマホで見ているだけでいくらでも楽しめるし、同じような価値観の人とネット上でいくらでもつながることができるから、一人でも昔ほど寂しくないと思います。

そういう意味では、noteも非婚・少子化の原因の一つかもしれませんね。

もちろん、人によると思いますが、もし、私が今の時代に独身だったら、noteにどっぷりはまって、もう結婚も出産もどうでもいいって思ってしまうかも…。

若い方たち、そんなことはないですか?
(と言っても、若い方たちは私のnoteは読まないでしょう。)

おばさんには、今どきの若者の心理はよくわかりません。
ただ、価値観が大きな原因だとしたら、経済対策だけでは、どうにもならないのかな…という気もします。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

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