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クラロワリーグ | CRL World Finals | 2018 #tb | CRL世界一決定戦(2) スコアレポート

2019年の「CRL世界一決定戦」が近づく今だからこそ、昨年2018年のことをふりかえろう。今回は、2018年大会のスコアレポート編。

『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ」(Clash Royale League, CRL) 2019年のチャンピオンチームを決める公式の国際大会「2019 CRL世界一決定戦」が近づいている。決戦の日は12月7日(日本時間8日)、舞台はアメリカLAだ。
当noteでは”Throwback(#tb)”企画として、昨年2018年の「CRL世界一決定戦」をふりかえっていくことにした。全4回の第2回は、本大会のスコアレポートをお送りする。

ご存じの方は懐かしんで、ご存じでない方はふむふむなるほどと読んでいただければありがたい。

関連note(クラロワリーグ | CRL World Finals | 2018):
CRL世界一決定戦(1) 出場6チーム紹介
https://note.com/kabutom/n/n3e72d8ddb5f6
CRL世界一決定戦(2) スコアレポート
https://note.com/kabutom/n/nc58cc984199e
CRL世界一決定戦(3) トピックス
https://note.com/kabutom/n/nb272147e6374
CRL世界一決定戦(4) 個人的活動記録モーメント
https://note.com/kabutom/n/nfb7aea372e2f



Recap

”2018年世界一のクラロワプロチーム”を決める公式大会「クラロワリーグ 世界一決定戦 2018」(Clash Royale League World Finals 2018)が、2018年12月1日に行われた。試合会場は日本の幕張メッセ、国際展示場6ホール。
10月3日に販売が開始された入場券(税込1,450円)は瞬く間に完売。日本クラロワ界にとって初開催となる国際大会の決勝。日本esports界に枠を広げたとしてもこれほどの大舞台の開催は前例がほとんどなく、各界から大きな注目を集めた。

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「CRL世界一決定戦 2018」全5試合の結果はこの通り。
日本(CRL Asia)代表のPONOSは、初戦で北米(CRL NA)代表Immortalsと対戦し、みごとな劇的勝利で会場を大きく沸かせる。しかし次の準決勝で中南米(CRL LATAM)代表Vivo Keyd相手に敗れてしまう。優勝したのは決勝戦でそのVKを破った中国(CRL China)代表のNOVA。優勝候補筆頭が前評判通り、いやそれ以上の強さを見せつけ栄冠に輝いた。

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2018年大会のラストシーン。明暗分かれる主役2人、Javi14(VK→FNC→SK)とLciop(NOVA)はともに今年2019年も世界への切符を手に入れた。決戦の日は2019年12月7日(日本時間8日)、舞台はアメリカLA。その日誰が今回の主役になるのか、今はまだ誰も知らない。


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Pre-Event:Seeding Tournament

世界大会の当日が刻々と迫る中、「”6チームが1日で世界一を決める”ことは分かっているけれど、どういう大会形式で、どういう試合形式で決めるのだろう?」という疑問への答えが英語公式twitterから明かされたのは、大会直前(3日前)の2018年11月28日のことだった。

今大会では、6チームによるシングルエリミネーション式トーナメントが採用されること。シードチームや対戦カードは「Seeding Tournament」なるプレイベントで決定したこと。この2点がようやく初めて判明したわけだ。

「Seeding Tournament」出場選手
みかん坊や(PNS)
X-Bow Master(KZD)
Lciop(NOVA)
Soking(TQ)
thegod_rf(IMT)
Javi14(VK)

「Seeding Tournament」では6チームから1人ずつ代表選手が出場して、1v1(BO3)の総当たり戦を敢行。世界最高峰のエースたちによる世にも恐ろしいつぶしあいの結果、1位VK(代表Javi14)と2位NOVA(代表Lciop)がシード権を勝ち取った。
結果とともにダイジェスト動画こそ公開されたものの、このイベントはLIVE中継もされなければフル動画の公開もされなかった。これだけ豪華なメンツの激突を、しかもこれだけ重い意味をもつ試合をである。本件で世界中のクラロワ界隈に”もったいないお化け”が出たとされるが無理もない話である。

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Match 1: Quarter Finals-1

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2018年12月1日午前11時、千葉幕張メッセ。和太鼓の響きとともに出場6チームが順々に紹介されていく。世界一決定戦の幕開けである。

第1試合は、Immortals(CRL NA代表)対PONOS Sports(CRL Asia 日本代表)。Set1(2v2)、みかん坊や&天GOD(PNS)が”北米No.1ペア”thegod_rf & ah craaaap (IMT)を破ってPNSが先制する。機材トラブルによる遅延や物言いからの再試合などが発生する難しい環境でも集中力を切らさなかった。
Set2(1v1)、ライキジョーンズ(PNS)が”世界一のゴーレム使い”Royal(IMT)へ挑むも格の違いを見せつけられIMTが追いつく。両チームがいいところを見せて、試合は最終Setへ。
Set3(KOH)、ライキジョーンズの2タテの活躍でPNSがリードするが、彼の前にRoyalが三度立ちはだかる。最終ゲーム Set3 Game5の大将戦、みかん坊やRoyalの手札を読み切ってあまりにも鮮やかにバルーンをタワーへ到達させて大ダメージを与える。これによりPNSは、開催国日本の代表として記録にも記憶にも残る1勝をあげることになった。

実況・岸が発した「さあこのオレンジ色に光るみかん坊やのバルーンを、通す時が来たー!」の名セリフ(名絶叫)とともに、日本クラロワ界にとって忘れることのできない大切なシーンがここで生まれたのだ。


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Match 2: Quarter Finals-2

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第2試合は、KING-ZONE DragonX(CRL Asia代表)対Team Queso(CRL EU代表)。優勝候補と目されるTQKZDが挑む構図の一戦は、第1試合に続いてSet3のKOHへ突入する。プロ同士の試合ではめったにない3クラウン勝利を挙げTQのエースSokingが咆哮するも、X-Bow Master(KZD)がその勢いを断つ。大将戦Game5までもつれるが、最後はAsiaのFinalsと同じくHo(KZD)が勝って試合終了。KZDが番狂わせを演じた。
この試合目立ったのはやはりX-Bow Masterで、この試合 Game:4-1と大きく勝利に貢献した。いつも不敵な笑みを絶やさずクールなスタイルの彼が、この日はガッツポーズをしたり闘志を表に出したりで、新たな一面を我々は見ることになった。”雨がふる中で捨て猫に餌をやる不良少年”の寓話ではないけれど、なぜかとても印象に残っている。


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Match 3: Semi Finals-1

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第3試合は、Vivo Keyd(CRL LATAM代表)対PONOS Sports(CRL Asia 日本代表)。この試合から準決勝ということで、会場の演出もペッカシアターにチェンジ。
キャプテンであり2v2の主力であるArimaをVisaの問題で欠いたVKが不利と見られたが、なんとSet1を取ったのはそのVK。強みである2v2を落としPNSにとって後のない状況で迎えた1v1のSet2、「Seeding Tournament」でトップの成績を上げ一気に注目される存在となったJavi14(VK)の前に、CRL Asia S2で1位のゲーム勝率76.5%を誇るRolaporon(PNS)が成すすべなく敗れることになる。決勝へ進んだのはVKだった。
日本代表PNSが敗退することになった無念さはもちろんあるものの、それ以上に、アクシデントがありながら2v2ペアを仕上げてきたVKの準備力や、Asia屈指の実力者を手玉に取った1v1エースJavi14の底知れなさが強烈で、「負けてあっぱれ」という一種の清々しさがそこにあった。


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Match 4: Semi Finals-2

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第4試合は、NOVA(CRL China代表)対KING-ZONE DragonX(CRL Asia代表)。第2試合同様、優勝候補NOVAKZDが挑む構図の一戦となる。Set2をX-Bow Masterが劇的に奪取してKOHのSet3へ何とか持ち込んだKZDだったが、世界的な三銃士の使い手Legend(NOVA)がここでなんとAll Kill(3タテ)をやってのける。決勝進出2チーム目はNOVAに決まった。
エースLciopがストレート負けしたとしてもチームとしては揺るがず二の矢三の矢が待ち構えているNOVAと、チームの命運すべてがX-Bow Masterに懸かっているKZD、という両チームの戦力差が残酷なまでに露呈した一戦であった。しかし、この日獅子奮迅の活躍をして見せたX-Bow Masterに心打たれたファンが世界中にいたであろうことに疑問の余地はない。


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Match 5: Finals

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第5試合は決勝戦、Vivo Keyd(CRL LATAM代表)対NOVA(CRL China代表)。舞台演出が再び変わって天空に浮かぶレジェンドアリーナへとお色直し。
BO5方式で行われる決勝戦は、先の第4試合で圧倒的な強さを見せつけたAuk & Little Chen(NOVA)ペアにKIKI & Gabo(VK)ペアが粘り勝つという予想外の出だしとなる。しかし波乱もここまで。Set2・Set3・Set4の1v1 3連戦を3連勝したNOVAが逆転でこの試合を制す。2018年プロチーム世界一の栄冠に輝いたのは大本命NOVA。先日の「Seeding Tournament」から3人体制で健闘してきたVKだったが、厚く高くそびえる城壁を前に最後は刀折れ矢尽きた。


午前11時の開幕から約8時間。長き1日は、優勝トロフィーを掲げるNOVAメンバーを祝福する紙吹雪とともにその幕を閉じた。



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Youtube archives


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League Information

「クラロワリーグ アジア」Clash Royale League Asia, CRL Asia
Official HP(JP/EN/CN/KR)
https://crl-asia.com/jp/
Youtube(JP) クラロワリーグ アジア
https://www.youtube.com/channel/UCtECyE5fuzAqMi1zNLnttIg/featured
Youtube(EN) Clash Royale League Asia
https://www.youtube.com/channel/UC93yASowKvnrUpvWsCe4F7A/featured
Youtube(CN) 皇室戰爭職業聯賽 亞洲賽區
https://www.youtube.com/channel/UCpmxCb5IK9HrN91zqGIt20w/featured
Youtube(KR) 클래시 로얄 리그 아시아
https://www.youtube.com/channel/UCHckjM64zrnMdB-D8cvuPew/featured


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Good game!


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