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クラロワリーグ | CRL Asia | 2019-S1-W8 | Season1各部門STATS

クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019 Season 1 は、06/13にレギュラーシーズン(Week1 - Week8)が終了しました。
1つの区切りということで、Season1の各部門STATSをまとめました。また、面白いかなと前半戦(Phase.1)と後半戦(Phase.2)の表も作ってみました。一緒に眺めていきましょう。

今回の特集は通常回以上に数字の表だらけの回になります、ご注意。
好きなものでも飲みながらごゆっくり。つまみ食いもウェルカムです。

関連:
【CRL Asia/クラロワリーグアジア】re. 2018-S2-Week10. 韓国・東南アも最終決着。S2各部門STATS詳細
https://note.mu/kabutom/n/n0dfd4b12c857
【CRL Asia/クラロワリーグアジア】re: 2018-S1-Week8. レギュラーシーズン決着の最終週。S1各部門STATS詳細
https://note.mu/kabutom/n/n9951ed91ea17


はじめに

今季のSTATSを見ていく前に、”前提知識”として把握しておいてほしいことが数点ある。8割の方が知ってそうな当たり前のようなことや、これまで書いてこなかった編集方針的なことも書いたので、やや長くなってしまった。

1. 中継画面のSTATSの読み方

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CRL Asia 公式CHの中継では選手紹介の際にその時点までの個人STATSが表示される。分かってる方は分かってると思うがここで1点注意するポイントがある。「2v21v1のW(勝ち)・L(負け)は Setの勝敗」で「KOH(King Of the Hill)のW(勝ち)・L(負け)は Gameの勝敗」だということだ。
画面アイコンが同じだが意味が違うのでご注意。

Match(マッチ) チーム対チームの試合の単位
Set(セット) 2Set先取したチームがそのMatchの勝者となる
Game(ゲーム) 1v1・2v2では2Game先取したチーム、KOHでは3Game先取したチームがそのSetの勝者となる

公式CHがそうしている理由を推測すると、KOHの特殊性が挙げられる。2v2・1v1がセット勝敗とゲーム勝敗がリンクしているのに対し、KOHはリンクしない場合がある。具体例を挙げると「KOHでゲーム0勝1敗だが味方のおかげで勝った(セット1勝0敗)」とか「KOHでゲーム2勝(1敗)したが、後続が敗れセットを落とした(セット0勝1敗)」といったケースがありうるわけだ。つまり、KOHのセット勝敗は個人成績の評価に向いていない。そこでKOHだけはセット勝敗でなくゲーム勝敗の数字を使っているのだろう。

2. 当noteの個人成績に「ゲーム勝率(G+%)」を使っている理由

出場機会に左右されない指標を使いたい。
1v1・2v2・KOHの総合的な指標を使いたい。

この2つの理由から、当noteの「週刊クラロワリーグアジア」で追いかける指標として「ゲーム勝率(G+%)」を使っている。

①:セット勝利数(S+)やゲーム勝利数(G+)といった積み上げ型の指標は出場数に大きく左右される。当noteでは「出場機会が少なくともいい働きをしている選手たちにも脚光を浴びてもらいたい」という思いがあり、毎週チェックする指標はセット勝率(S+%)かゲーム勝率(G+%)にしようと決めた。
積み上げ型の数字に優れた選手を軽んじたい訳ではもちろんなくて、バランスの問題として。

②:ふつうに中継を見ているとどうしても花形である1v1で活躍する選手にスポットが当たりがちだ。それは悪い事ではないのだが「チーム勝利の為には1v1,2v2,KOHすべてのセットが大事。なので総合的に活躍を評価したい」という思いがあり総合的な指標を模索した。だが、「1. 中継画面のSTATSの読み方」で触れたようにKOHには特殊性があるので、セット(S+,S+%)は総合的な個人の指標に向かない。そこでゲーム勝利(G+)かゲーム勝率(G+%)かの選択になった。

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3. 当noteで、基本的に上位陣のランキングのみを掲示する理由。そして、節目でだけ全選手のランキングを掲示する理由

2.で書いたことと少し被るのだが「キャラやチームでの役割が目立たなくともいい活躍をしている選手たちを、数字の裏付けを持って賞賛したいから」だ。俺は見てるぞ、数字も出てるぞとそういう選手を励ましたいのだ。そして同じくらい、”数字や記録を選手やチームへの攻撃材料にしたがる連中”にエサを与えたくないという警戒心があるからだ。だからランキング下位の数字を毎週公表はしていない。

けれど「結果的に負けが付いたかもしれないがそれはチームから信頼され試合に送り出されたからじゃないか」「出場機会が少ないのは残念だが、そもそもプロの名簿に名前が載ってるだけでも下々からするとすごいことだよなあ」という気持ちも筆者は腹に抱えている。その妥協点というか着地点として今は、シーズン最後のみに全選手のリストを出すことにしている。
この辺は今後心境が変われば、方針も変わる可能性がある。

関連:【CRL Asia/クラロワリーグアジア】re. 2018-S2-Week7. そのトンネルに出口はあるのか
https://note.mu/kabutom/n/ndb231bce700e

4. レギュラーシーズンだけで集計するのはなぜ?ポストシーズンの分は足さないの?

各種プロスポーツに倣ってのこと。ポストシーズン(Wilidcard & Playoff)はチームごとの試合数が異なる。そのため、選手個人成績の比較にそぐわない。ただ、公式戦の結果ではあるので別枠で記録はしておくつもり。

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前置きが文章的にも工数的にも予想より長くなってしまってすまない。
それではさっそく(…最早さっそくとは言えないけども)、本編へどうぞ!



Rankings - Season1(W1-W8)

CRL Asia 2019 Season1(Week1-8)の各種STATSを順番に確認していこう。

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▲「レギュラーシーズン順位」Week1-8(S1)

12チームの総当たり全11戦の最終結果がこちら。
グループA1位はGameWith(GW)、グループB1位はChaos Theory(CT)。
勝率が5割を超えたのはGWBECTPNSKIXの5チーム。この5強はすべてSet1(2v2)の勝率が50%以上なのに対し、その他7チームはすべて50%以下とはっきり線が引かれた。
地域別(日本JP・韓国KR・東南アジアSEA)に見ると、SEAは4チームすべてが上位4位以内入りしPlayoffへ進出した。JPKRは2チームずつがPlayoffへ進む。昨季2018 S2で好調だったSEA勢は今季も健在だった。全試合韓国開催ということで地の利があると思われたKR勢の結果はやや意外。

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▲「チーム対戦成績」(by「CRL Pocket」)

CRL Asia 2019 S1のレギュラーシーズンは、 Phase.1(グループ内総当たり戦)とPhase.2(グループ交流総当たり戦)という構成で行われた。だが、対戦成績を表にすれば「単なる総当たり戦と何が違うの?」という疑問も出てきそうだ。「Playoffと絡めて終盤を盛り上げるためだと思うよ」が一応の回答になるが、Playoffの結果次第で疑問が噴出しそうではある。

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▲「個人成績(Total)」ゲーム勝率(G+%)順の全選手。Week1-8(S1)

ゲーム勝率1位は70.0%でLine(KZD)。16歳の誕生日を迎えてリーグの年齢制限をクリアして途中参戦し、即この結果である。S2が楽しみな選手筆頭だ。
2位は68.4%のBenZer(CT)。2018 S2からトップ選手ではあったが、今季の活躍は圧倒的。”レギュラーシーズンMVP”表彰があるなら満場一致だろう。「BenZerを止めろ!」が11チームのS2の大きな宿題となりそうだ。
3位68.2%のKK(GW)は、現役高校生として通学と両立させるため出場機会が限られる中でこの高いパフォーマンスを示した。彼の挑戦は日本の若い後輩たちにとって大きな意味を持つ。この1年をやり遂げてほしいものだ。

4位63.6%のライキジョーンズ(PNS)は全Setに出場した選手の中でトップの勝率。練習量などの大変さから1v1か2v2に選手を専念させるチームが多い中、オールラウンダーとしてこの順位にいることは容易ではなかったはず。
5位63.0%のJaii(BE)もまたオールラウンダー。ライキが2v2主軸なのに対し、Jaiiは1v1が主軸。2018 S2の実績から開幕前は”2v2の人”というイメージが強かった彼だが、今季はその印象をガラリと変えた。

2枚目(26位 - 50位)を見て驚くのは、みかん坊や(PNS)・X-Bow Master(OPG)らAsiaを代表する大物選手の名前がこのページにあることだ。熱い試合や印象的なプレイからはこの数字が即彼らの実力とは思えない。Playoffおよび来季の巻き返しに期待しよう。

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▲「個人成績(1v1)」セット勝利(S+)順のTop10。Week1-8(S1)
1v1はCRLの花形。2019 S1を盛り上げた選手たちの名前が並んでいる。1位は矢張りこの人BenZer(CT)でSet:8勝。JACK(FAV)、れいや(DNG)ら日本の大型新人たちもチームに重用されその期待に応えた。本領発揮し始めた彼らの来季が楽しみだ。

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▲「個人成績(2v2)」セット勝利(S+)順のTop10。Week1-8(S1)
1v1ほど目立たないがチームの成績を左右する2v2。1位はJayTV(CT)のSet:8勝。DexterzOhhyeahの2人と組んでこの好成績を挙げた。2位以下は、GWペア・KIXペア・PNSペア・BEペアの順に並ぶ。

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▲「個人成績(KOH)」ゲーム勝利(G+)順のTop25。Week1-8(S1)
1位はOnion(KIX)のGame:9勝。2位けんつめし(FAV)・DDaBOngTV(OPG)の8勝もすごい数字だ。今季All Kill(3人抜き)を達成したのは延べ15人。Onion (KIX)とSado (SBG)の2度が最多。

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▲「BANカード」Week1-8(S1)

2018 S1, 2018 S2 と同様に1位はトルネード。ロイヤルジャイアント、ベビードラゴンがTop5に入る環境になるとは去年の統計からはとても想像できなかった事態。つまり、来季S2もまたバランス調整次第で誰もが予想しえない環境になりうるということだ。

各Matchの使用デッキやカード採用率などのデータについては、RoyaleAPI のCRL Portalを参照されたし。


◆ ◆

Rankings - S1 Phase.1(W1-W4D1)

Week4終了時にもまとめたので再掲や重複もあるが、同じ記事内にあった方が比較もしやすかろうということで。前半戦Phase.1(グループ内総当たり戦)区切りの各種STATS。

関連:クラロワリーグ | CRL Asia | 2019-S1-W4 | 週刊クラロワリーグアジア Vol.4 (後編)
https://note.mu/kabutom/n/n118df1f8cfa5

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▲「レギュラーシーズン順位」Phase.1(W1-W4D1)
Phase.1は、グループ内総当たり戦。きれいに順位がばらけた。

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▲「個人成績(Total)」ゲーム勝率(G+%)順のTop25。Phase.1(W1-W4D1)
前半戦とにかく目立ったのは、BenZer(CT)とKK(GW)の2人。Manong Jhipee(BE)の2v2、Jaii(BE)の1v1といった昨季と異なる起用にも意外性があった。

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▲「個人成績(1v1)」セット勝利(S+)順のTop10。Phase.1(W1-W4D1)
BenZer(CT)とKK(GW)の2人が抜けていた。Jaii(BE)の3-0も素晴らしい。新戦力の名前が多いのは、序盤戦の各チームが経験を積ませたり適性を試したりと模索をしたからだろう。

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▲「個人成績(2v2)」セット勝利(S+)順のTop10。Phase.1(W1-W4D1)
トップは意外や、X-bow master(OPG)。相棒を代えながら2v2無敗だった。Manong Jhipee & Trainer Ken(BE)組の躍進も意外性が大だった。

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▲「個人成績(KOH)」ゲーム勝利(G+)順のTop10。Phase.1(W1-W4D1)
ここでも、BenZer(CT)とKK(GW)がTop3入り。新人Nuri(KZD)の活躍が光る。前半戦にAll Kill(3人抜き)を達成したのは6人。

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▲「BANカード」Phase.1(W1-W4D1)
Phase.1ではBANされたがPhase.2ではBANされなかったカード:アイスゴーレム、ホグライダー、ユーノ、アウトロー、ロイヤルホグ。
Phase.2ではBANされたがPhase.1ではBANされなかったカード:スパーキー、ラムライダー、迫撃砲、コウモリ、三銃士、盾の戦士、インフェルノドラゴン、オーブン、攻城バーバリアン。


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Rankings - S1 Phase.2(W4D2-W8)

Week4終了時にもまとめたし、どんな数字になるのか興味もあるので作ってみた、後半戦Phase.2(グループ交流総当たり戦)区切りの各種STATS。意外な発見が多くてなかなか面白い表になった。

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▲「レギュラーシーズン順位」Phase.2(W4D2-W8)
勝敗で両グループ上から4チームが並んだ。これでは順位はなかなか動かない。地区別に見ればSEAJPががっぷり4つ。KRは揃って下位に沈んだ。

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▲「個人成績(Total)」ゲーム勝率(G+%)順のTop25。Phase.2(W4D2-W8)
TNT(OGN)、れいや(DNG)、SB(TLN)ら後半戦に調子を上げてきた選手のリストとなった。BenZer(CT)も十分によいが後半戦に限れば9位だったのだ。

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▲「個人成績(1v1)」セット勝利(S+)順のTop10。Phase.2(W4D2-W8)
TNT(OGN)、BenZer(CT)、れいや(DNG)、Rolaporon(GW)ら後半戦のエース達の名が並ぶ。前半戦とは各チームの起用方法そのものが変化した印象だ。

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▲「個人成績(2v2)」セット勝利(S+)順のTop10。Phase.2(W4D2-W8)
上からCTペア・GWペア・PNSペア・KIXペアの順に並ぶ。

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▲「個人成績(KOH)」ゲーム勝利(G+)順のTop10。Phase.2(W4D2-W8)
1位Onion(KIX)は後半戦だけでGame:9勝、All Kill(3人抜き):2回と荒稼ぎ。1v1との落差が極端で不思議な選手だ。後半戦にAll Killを達成したのは延べ9人。

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▲「BANカード」Phase.2(W4D2-W8)
Phase.1ではBANされたがPhase.2ではBANされなかったカード:アイスゴーレム、ホグライダー、ユーノ、アウトロー、ロイヤルホグ。
Phase.2ではBANされたがPhase.1ではBANされなかったカード:スパーキー、ラムライダー、迫撃砲、コウモリ、三銃士、盾の戦士、インフェルノドラゴン、オーブン、攻城バーバリアン。


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Blogs &

今回のテーマに関連しそうなBlogやSNS投稿をいくつかPick up。刺激的。


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League Information

クラロワリーグ アジア」Clash Royale League Asia, CRL Asia
Official HP(JP/EN/CN/KR)
https://crl-asia.com/jp/
Youtube(JP) クラロワリーグ アジア
https://www.youtube.com/channel/UCtECyE5fuzAqMi1zNLnttIg/featured
Youtube(EN) Clash Royale League Asia
https://www.youtube.com/channel/UC93yASowKvnrUpvWsCe4F7A/featured
Youtube(CN) 皇室戰爭職業聯賽 亞洲賽區
https://www.youtube.com/channel/UCpmxCb5IK9HrN91zqGIt20w/featured
Youtube(KR) 클래시 로얄 리그 아시아
https://www.youtube.com/channel/UCHckjM64zrnMdB-D8cvuPew/featured


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