【詩】花さえも
いつも無表情でそっけない女性が
無邪気にはしゃぐ赤ん坊を見て
まるでうっかりやってしまったように
笑みを綻ばせた
私はその瞬間が忘れられなかった
花さえも一年中咲き誇ったりはしない
彼女の笑顔を花にたとえるなら
百二十年に一度しか咲かないという
竹の花でしょうか
クレマチス ネモフィラ ユキドケユリ 秋明菊
ジャコウアオイ ひなぎく ミニバラ 彼岸花
花ほたる スズラン ラナンキュラス りんどう
れんげ草 すみれ 白いタンポポ 芍薬
好きな花と同じ数だけ
人を好きになれたらいいな
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?