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(8306)三菱UFJ FGの買いタイミングはいつ? 割安株の探し方 vol.7

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前回記事『狙い目の銀行株はあるか? 割安銘柄を探せ!vol.6』
   

 これまでの記事はこちら⇒割安株の探し方シリーズ(記事まとめ)


 前回までの記事で、私独自のスクリーニング基準で抽出した銘柄のうち、銀行株に絞って見ていきました。

 その中でメガバンクと地方銀行に分けて見てきましたが、買いを検討できそうだったのがメガバンクの銘柄たちでした。

 今回の記事では、メガバンクのうち最大手である(8306)三菱UFJフィナンシャルグループについて、今このタイミングで買うべきか否か、詳細を見ていきたいと思います。

①三菱UFJ FGってどんな金融グループなの?

 三菱UFJフィナンシャルグループは銘柄のセクターは銀行業となっていますが、実際にはグループ内に銀行以外の金融会社を多数保有しています。

【三菱UFJ FGの主要グループ会社】
●三菱UFJ銀行
●ユニオン・バンク(米国)
●じぶん銀行
●三菱UFJ信託銀行
●三菱UFJ証券ホールディングス(三菱UFJモルガン・スタンレー証券、カブドットコム証券など)
●三菱UFJリース
●三菱UFJリサーチ&コンサルティング
●アコム
●三菱UFJニコス
●三菱UFJ不動産販売

それぞれの業種における大手企業が連なっていますね。ざっと見るだけでも、非常に層の厚い金融グループと言えるでしょう。

三菱UFJ FGの規模ってどのくらい?

 それでは次に、三菱UFJ FGの定量情報を見ていきましょう。

●時価総額:7兆3,163億円 ※2019年10月11日時点。全上場企業で7位
●年商:6兆6,974億円 ※2019年3月期。全上場企業で20位
●営業利益:1兆785億円(営業利益率%) ※同上。全上場企業で7位
●当期純利益:8,726億円(最終利益率%) ※同上。全上場企業で5位
●連結従業員数:全社合計119,390人 ※2019年3月末。全上場企業で20位

こう見てみると、日本の全上場企業の中でも最大クラスの規模であることがわかります。

株式を保有するということは、このような規模の会社の一部を保有するということなので、長期的に持っておくことは魅力に見えるかもしれません。

三菱UFJ FGの業績と配当金はどれくらい?

直近2年の実績及び今後の見込みは以下のようになっております。

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一株あたり利益はほぼ横ばい、配当金は継続的に増配になっているのがわかりますね。

以下は月足チャートになります。

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2016年に400円近くまで下がりましたが、その後は900円まで戻し、現在はまた500円台前半で推移しています。

ちなみに、2019年10月11日終値ベースで、各種指標は以下のようになっています。

PER:7.6倍
PBR:0.42倍
配当利回り:4.67%

業績推移を見ていくと、今後も横ばいというところは懸念点で、株価推移を見ても400円台に再び接近していることから、投資家からはネガティブに見られているのは間違いなさそうです。

次は、三菱UFJ FGのリスクについて見ていきます。

④三菱UFJ FGのリスクは?

三菱UFJ FGのリスクは何と言っても収益性でしょう。

非銀行業務純益の比率も半分近くまで高まってきましたが、そもそも金融ビジネス自体が景気の影響を非常に受けます。

ですので、国内外のマクロ経済が停滞してしまうと三菱UFJ FGも一緒に業績が悪化します。

一方で、マクロ経済(≒日経平均)が順調なときは一緒に伸びるのかというとそうでもありません。

以下は日経平均の月足チャートになります。

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こう見て頂くと、2018年頭くらいまでは比較的三菱UFJ FGと値動きが似ていますが、その後は日経平均が横ばいなのに対して三菱UFJ FGは大きく右肩下がりとなっています。

日経平均が下がるときは一緒に下がり、上がる時でも一緒に上がらないとなると、リスクを感じてしまいますよね。

最大手だからと言って深く考えず買ってしまうと、痛い目を見るかもしれません。

⑤三菱UFJ FGは今買うべきか否か?

以上、三菱UFJ FGを見てきました。

上場企業の中で屈指の規模を誇り、増配が続いているのは魅力的に思います。

ただし、収益性の改善が難しく、向こう数年間に渡って利益は横ばいを想定していることから、長期保有すべきか否かという点では不安がありそうです。

私個人としては、現在の株価が530円台と低水準であることと、三菱財閥であるこや安定した配当という点を踏まえ、分散投資の一部であれば買いを検討できるものと考えます。

⑥まとめ

今回の記事では私独自の基準でスクリーニングをかけた銘柄たちのうち、銀行株の1つ、(8306)三菱UFJ FGを見てきました。

結論としては分散投資の一部であれば買いを検討できる銘柄と考えます。

こう言ったオールドビジネス銘柄を保有するのであれば、一方でバリバリのIT関連銘柄を保有してポートフォリオの分散を図るのが良いように思います。

次回の記事では、最初の記事でスクリーニングをかけて抽出された銘柄のうち、建設業銘柄について見ていきます。

 ※これまでの記事はこちら⇒割安株の探し方シリーズ(記事まとめ)

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