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建築を通して感じたことを書いています。ホームページはhttps://yamada-den.com/

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中国チベット カイラス巡礼 旅の記憶

正直、良い経験というのはすぐに実感がわきにくいものである。 チベット、カイラス巡礼というのは、そのことを強く感じた場所である。 2週間のチベットツアーの中で、2泊3日のカイラス巡礼は今となっては遠くの思い出のようである。 今、思い出せるだけ、名前を思い出し、今、現在考えれることを書いておこうと思う。 カイラス山2泊3日の巡礼、充さんが途中でギブアップしたので仁さん、ドルマさんと3人で行くことになる。 ドルラマ峠(5,600m)は想像していたよりもきつくなく、1時間程度で頂

    • House Σ

      大学院1回生の時の作品です。“600㎡ anywhere“という課題です。計画地は地球上のどこでも良く、既存の建築が建っている箇所に自分であらば600㎡(180坪)でどのような建築(住宅)を建てるかというものでした。 住宅として人が住むための“快適さ“と建築としての“力強さ“を持ち合わせるようなものを造れないのかと考えていました。同時に風景の中で、建築を地形と共に考えれないかということも思考していました。計画地はアメリカのアリゾナ州にあるフェニックスという場所を選びました。

      • 仕事の仕方が変わったとき

        ある時期から仕事の取り組み方が大きく変わったように思います。それはお客様と直接1対1で話ができるようになった時からです。 入社2年目位の時より自分で現場を担当させてもらい、お客様と直接、打ち合わせできるようになり、仕事に対する考え方というのが変わってきました。目の前の相手が何を欲しているのかを中心にして考えれるようになってきたためです。 建築の現場管理の仕事は現場で設計の担当者とお客様、職方の間に立ち「中立」の立場で仕事を進めることです。バランスをとりながら現場をうまく進

        • 「巾木」について

          巾木(はばき)は建築において床と壁の取り合いに取り付ける「部材」です。この巾木のパターンはいくつか考えられ、木造で床がフローリングの場合、木製巾木ならば、通常フローリングを貼った後に巾木を取り付けてからPBボードをのせて貼っていく場合と、フローリングを貼り終わった後に最初にPBボードを貼ってその後に巾木を取り付けるパターンがあります。 そもそも目的は巾木の目的は住んでいる人の利用側とつくっているときの施工側でそれぞれあります。巾木があると掃除機を使用する際に壁の仕上げが傷つ

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          緊張感と優美さ「パネル割」

          「パネル割」とはコンクリート打ち放し仕上げの時に型枠に使用する黄色のパネコート板の割付のことを指します。コンクリート打ち放しの仕上げの「ライン」となって現れるので重要な要素の一つです。 緊張感と優美さ パネル割は「躯体図」というコンクリートの躯体の詳細図面から考えていき、「ピーコン」と呼ばれる型枠の板同士を結び固定するものの位置とともに考えていきます。このピーコンの跡は打ち放しの時に表面に「孔」となって現れるので非常に重要です。 3×6版(90㎝×180㎝)のパネル横使

          緊張感と優美さ「パネル割」

          建築模型に向き合う

          模型の中で「植栽は植えた木の高さまでの範囲を建築として考えていることになる。だから、模型にはきちんと植栽を入れた方が良い」 以前、課題の担当の先生に言われたことです。「植栽」というのは模型つくりのなかで最終段階に模型に植える木などの「植物」を指します。 模型つくり住宅ですと縮尺1/100や1/50、1/30というサイズで模型をつくることが多いです。各部分の納まりを決めるときは1/2や実物の1/1のサイズで模型をつくります。 初期の段階では白色でつくることが多いです。これ

          建築模型に向き合う

          時間のなかの建築

          建築の外壁には凹凸があります。時の経過によってこの凹凸に埃がたまり、風雨にさらされることによって建築が「風化」します。 特に窓まわりの入り隅になっているところや給気や換気の出入口についている部材(ベンドキャップという)の下部は雨水が下がりやすく「しみ」になりやすい箇所です。 コンクリート造の場合ですと屋上などのコンクリート手すり(パラペットという)の天端は雨水が外壁に流れないように内側に勾配が付けてあります。外部から見えない部分に雨水を流して外壁を綺麗に見せるためです。

          時間のなかの建築

          木造 RC造 S造の違いについて

          木造 RC造 S造3種類とも基礎は鉄筋コンクリートでできています。基礎から上部の構造を木材でつくられているものを木造、鉄筋コンクリートでつくられているものを鉄筋コンクリート造(RC造:Reinforced Concrete)鉄骨材でつくられているものを鉄骨造(S造:Steel)と呼びます。 施工側からつくっている側の立場から、比較できると良いと思いますので木造とRC造について感じていることを書いてみます。 木造:基礎→軸組(柱や梁といった構造材のこと)→屋根→外壁+内装

          木造 RC造 S造の違いについて