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【C-003】ご近所コラボマーケティング

  コロナ禍では、直接会っての商談が激減し、「ちょっと時間いただけますか?」なんて言う感じで、人に会うことが出来なくなりました。本当に必要なものは、もちろん電話やWEBでのミーティングをしますが、「ちょっと会って話す」ということが出来なくなったのは、やはり寂しい感じでした。ちょこっとオフィスを抜け出してもらって、近くでコーヒー飲みながら、小一時間話す、何とも好きな時間なんですけどね(笑)

‘それが今まで無駄だったのだ’という意見もありました。
実際、テレワークに馴染めない(適さない!?)人、特に40~50代の管理職に多い、なんていう記事を読むと、納得する反面、同情もしてしまいます。

コロナ禍では電車に乗らない生活を経験しました。自宅の近所で何でも済ませてしまう、という生活です。結果としては、何も困りませんでした。

逆に近くの飲食店のテイクアウトメニューが楽しみになり、自宅近所の楽しいところを再発見する時間となりました。

我が家の最寄り駅の周辺には、いくつも商店街があります。

チェーン店が多くなったものの、まだまだ個人経営の店舗も頑張っています。各種飲食店、精肉店、青果店、酒店、鮮魚店、生花店、惣菜店、蒲鉾店、ベーカリー、製菓店等々、スーパーマーケットやコンビニにはない、魅力がたくさんあります。

こういった個人経営のお店が、ご近所同士で連携して「情報」を作れないかな?と思ったのが「ご近所コラボマーケティング」です。

商店街も組合なんかがあって、お祭りや年末には福引大会なんかをやっていますが、そういったこととは別のイメージです。

お店同士がリスペクトし合うことが情報になる!

お店の店主はそれぞれ扱う商品のプロフェッショナルです。例えば、青果店、精肉店、鮮魚店の店主は品物に対しての目利きはもちろん、今は何が食べ頃で美味しいといった知識も豊富です。

こういった料理の素材になるものは、産地が注目されがちですが、それを長年扱う店主もまた注目に値すると思います。

私の亡くなった父は果実店をやっていました。私自身、小さい頃は近隣の配達なんかを手伝いました。年始はしっかり休んでいた昭和の時代。店は大晦日まで営業しており、あの活気と雰囲気は何とも言えず好きでした。冬は‘こたつでみかん’の季節です。年末はみかんが良く売れました。父はお客さんに、みかんをその場で割って試食させて、「どう?甘いでしょ?」と言います。食べた奥様方は納得して、お正月分として段ボールで買ってくれます。このみかんは、その日の朝に築地市場で仕入れてきたものです。馴染みの仲卸から仕入れます。仲卸も自分が納得した品物を揃えているので、自信を持って薦めます。目利きのしっかりしたプロが選んだのですから、美味しくない訳がありません。肉も魚も皆同じです。

話しが逸れましたが、こういったプロはもっと注目されていいと思います。リスペクトされていいと思います。

イタリアンレストランがあるとします。ランチはパスタを中心にお手頃なメニューで提供し、夜はワインと一緒に美味しい食事がいただける、なんていうお店です。

このレストランでは、使う食材を近所のお店から買っています。
野菜も肉も魚もバケットも全て近くのお店で調達します。シェフも各店主を信頼しており、いつも新鮮でよい品物を届けてくれることに感謝しています。納品する側の店主は商売ではあるものの、自身の目利きで納品していることをちょっと自慢気に思っています。

こんな関係性をステッカー(or 小さめのポスター)で表現し、お互いの店内に掲出し合うことで「ご近所コラボマーケティング」が成立します。これをお店同士でやるのです。やることで、お互い気も引き締まります。

ステッカーのデザインは要検討ですが、青果店には「●〇レストラン御用達」的な内容を明記し、レストランには「当店の野菜は××青果店より仕入れています」的な内容にします。

レストランには、仕入れている近隣の店舗のステッカーが何枚も並びます。居酒屋、中華料理店、蕎麦店なんかも同様です。居酒屋でおでんを提供しているのであれば、「▲△蒲鉾店のおでん種を使っています」と表記し、その蒲鉾店では、シールと併せて「居酒屋〇×のおでんは、うちのを使ってもらっています」なんていうことがセールストークになります。この居酒屋に雑誌の取材が入れば、この蒲鉾店も紹介されるかも知れません。

お互いのお店同士が、日常の会話の中でお互いを尊重し合うことが「情報」になるのです。褒めることにはお金はかかりません。
褒める話しを嫌がる人もいません。

食事をしたお客さんが、これらのステッカーを見て、その店に立ち寄るなんていう効果が期待出来ます。レストランでバケットを食べたお客さんが、そのベーカリーでパンを買って帰るなんて光景は容易にイメージ出来ます。店主が自分の信頼する別のお店を「口コミ」するのです。

こういった日々のコミュニケーションが強化されれば、お祭りや福引大会のようなイベントを実施する際も、より強い絆の中で運営出来ます。商店街の雰囲気も自然と良くなるでしょうし、その空気はお客さんにも伝わります。

子供は常に褒めていると、大人になって人を褒める人になる、と言われます。商店街で働く人も同じ人間です。

コロナウィルス流行により、世の中は色々変わりました。もとに戻った部分もありますが、テレワークも定着し、考え方含め生活スタイルは変化しました。再認識した地元の良さをもっと深めていきたいと思いますね。

お互いに褒め合って、経済を回しましょう!

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