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【C-061】宣伝販促費をムダにしない方法

 企業活動の中で、自社製品、サービスの認知拡大のために宣伝活動は欠かせません。そのためにWEB広告にいくら、パンフレット制作にいくら、ホームページの更新にいくら、と宣伝に関する費用を常に考えなければなりません。効果検証を繰り返し、効果的な宣伝媒体に費用を厚めに投下するというようなことを、担当者は苦心していることでしょう。限られた費用を1円でも無駄にしたくない、ということは誰しも同じだと思います。そんな方にこそ、自社の企業キャラクターをおススメしています。キャラクターを作ることには、費用は発生しますが、宣伝をする際に一緒に活用し続けることで、その認知は蓄積されていきます。宣伝は、悲しいかな見た瞬間に消費されてしまうので(忘れられる)少しでも印象に残る手法が必要です。ここにキャラクターは有効に作用します。

キャラクターはお得です!

 日本ではあらゆる場所でキャラクターを見かけます。
人気のキャラクターから、近所の飲食店でもそこの店主が描いたであろうキャラクターなんかもいたりします。キャラクターは、人目を引くので、興味を持ってもらうきっかけとして活用されています。
ビジネス界隈でも重宝されるのも納得ではないでしょうか。

一時期“ゆるキャラ”がブームとなりました。全国のあらゆる自治体が、地域活性化、観光促進等々を期待して増えまくりましたが、今でも継続した人気を誇るキャラクターは数える程です。悲しいかな、多くの“ゆるキャラ”はブームの終焉と共に鳴りを潜めてしまいました…。

消えたゆるキャラに共通するのは、ビジネスとしての計画とそれに基づいた運用がされていなかったことが要因です

隣の芝が青く見えちゃったから…、何となくノリで…、みたいに場当たり的にはじめたところは、もれなくフェードアウトしています。
キャラクターは、やはり「中身」がないとダメなのです。

キャラクターマーケティング

 ビジネスでキャラクターを活用するには、モノやサービスを生み出し、それが売れる仕組みを構築するマーケティング同様、色々と考えていくことが必要となります。

 私は、企業等にその会社のオリジナルキャラクターを提案する仕事をしています。また、すでにいるキャラクターのテコ入れのお手伝いもしています。今の仕事の前は玩具メーカーに20年以上勤めていました。その時間のほとんどをマーケター、ブランドマネージャーに費やし、人気キャラクターを借り受けて商品化する、いわゆるキャラクタービジネスにも様々に関わりました。モノを生み出し、それを売る仕事とキャラクタービジネスの両方をほど良く経験しています。この2つのスキル、知見の組み合わせを背景にキャラクターマーケティングコンサルタントを名乗っています。

キャラクターは、一人五役、一石五鳥

会社でキャラクターを活用することは、特に新しいことではありませんが、その使い方を熟知している方は少ないのではないでしょうか。

キャラクターは、「何に使うか」を考えると、そのお得感に驚くと思います。会社で使う場合には少なくとも下記の「5役」はこなしてくれます。キャラクターひとつが、こんなに使い勝手が良いならば、お得だと思いませんか?今までも会社のキャラクターは、このように活用されてはきましたが、それは「何に使おうか?」、「どこで使えるか?」をその都度考えていった結果でした。これを最初から「5役も兼務できるの?凄い!」と認識して出来ていれば、社内で提案、説明もしやすくなると思います。

キャラクターは5役

キャラクターはお客様の心をつかむ効果があります!キャラクターを活用すると下記3つの効果が期待出来ます。やはり視覚的な効果があるので、キャラクターの絵柄を先に認識してもらい、その後で社名やブランドへつながる、ということもよくあります。

キャラクター活用の効果

後悔しないためのポイント

これからキャラクターを検討される皆様は、後悔しないために是非下記を参考にしていただければと思います。
1.          キャラクターはイラストが1枚あっても何も起こりません。
2.          キャラクターはランニングコストがかかります。
3.          キャラクターはデザインの前に計画を作ることが大切です。
4.          キャラクターは資産です。

それぞれ解説します。

キャラクターを検討する際に、デザインから入ってしまうことがよくあります。ダメということではありませんが、このパターンはすぐに行き詰ります。会議でかわいいキャラクターのイラストが披露されると参加者はどよめき、その場は盛り上がります。1枚のイラストだけで全てが成功したような雰囲気さえ出てしまいます。
キャラクターのデザインは何でも良い訳ではありません。(鶴の一声で決まることもありますが…)そのデザインに至った理由があるはずです。繰り返しになりますが、デザインの前に何のために作るのか、何をさせるのか、どこで、どのように使うのか等々をしっかりと話し合う必要があるのです。キャラクターのモチーフやそのデザインに至った理由、設定や活用方法も検討過程で出た意見に沿っている方がわかりやすいですし、何より考え方がブレません。
ここでの意見には会社の課題が隠れていることもあるので、顕在化することが大切です。その課題を、キャラクターを活用することで解決していくのです。
このような工程を踏まずに世に出たキャラクターは、最初こそ担当者の勢いで活躍しますが、すぐにネタ切れとなり。結果的にフェードアウトしていきます。デザインの前に十分な検討が必要なのは、こういうことなのです。

キャラクター制作の落とし穴!?

 キャラクターを運用するにはランニングコストがかかり続けます。ここを理解されていない場合が多いです。例えば、イラストは1ポーズだけでは継続的な露出は不可能です。様々なポーズ違いのイラストが必要で、その分の費用が必要となります。また、着ぐるみ作ります、映像作ります、イベントに出ます、等々、継続的に運用していくと費用が必要な場面が出てきます。また、担当者の日々の手間ひまももちろんランニングコストです。これは給料に含まれるので、意識されない場合が多いですが、継続するには人が関わらなければならないので、大変さも含めて共有された方が良いです。

キャラクターは、露出面×時間で認知が上がりますので、露出する場所は多ければ多い程良いです。認知が上がればファンも増えてきます。やがて時間が経ち、キャラクターとしての人気が上がれば、商品化(他社へのライセンス含め)による収益なども期待出来ます。キャラクターは、会社の資産と捉えて、長い目で育成するという考えも必要です。それに伴うランニングコストを、単なる月々の販促費と考えるか、経費処理としては同じでも「これは将来に向けた投資だ」と考えるかで変わってきます。単なる販促費であれば業績によってすぐに削減対象になりますが、投資と決めていれば、すぐにそのようにはならないと思います。キャラクターを検討する時点から、ここまでのことを考えることが出来れば、このキャラクターは会社に様々に貢献することになるでしょう。

会社で活用するためのキャラクターはかなり奥が深いことがお分かりいただけたかと思います。せっかく宣伝をするのであれば、一緒にキャラクターを露出することでお客様にとって印象深い宣伝素材が作れます。宣伝活動を継続していった結果、キャラクターの認知も上がれば、それまでに掛けた宣伝費は決して無駄にはなりません。

「小規模事業者持続化補助金」をはじめ、各種補助金を活用してキャラクターを制作することも可能です。申請をして採択されれば実施後に補助金が出るので、上手に活用すればここでもお得になります。

「BtoBの会社なので上手く情報発信が出来ない…」、「宣伝はしたいけど予算も少ないし…」、「SNS始めたけどネタが続かない…」等々、
ビジネス上の課題がありましたら、お気軽にご相談ください。それキャラクターで解決しましょう!!

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