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新学期が少し怖い

やってくる。

学校が始まってしまう。

少しだけ重くなった課題たちをカバンに詰めながら段々と実感が湧いてくる。

中学の頃の日記には、それはそれは気持ちの落ちた文を綴っていて

どん底なあの頃に比べれば全然安定していたけれど、

前日になるとやっぱり違うもの。

浮き足立ってしまう心を落ち着かせたくて好きなもので頭を埋め尽くそうとするけれど

右から左へと抜け落ちていく。

本なんて読めそうにもない。

ライブdvdを観て頑張ろうと思っても

効果はすぐに半減した。

教室に入る瞬間の、何と息苦しいことか。

八の字の大縄にうまく潜れない私と全く同じような

あのプレッシャーに飲み込まれそうになる。

タイミングを失えば、二度と入っていけないあの感じ

みんなに急かされ、焦る気持ち。

明日は入っていけるだろうか。

縄をきちんと見てタイミングを逃さずに跳べるだろうか。

これを自意識過剰だと言われても

抱えるトラウマのせいだと私は自分を客観視する。

ドアを開ければ向けられた冷笑的な目、その裏に何かを企んでいるような表情。

一度味方がゼロになった教室、という空間は私にとって苦しい場所

時が経っても記憶が消え去ることはない。

過去のことを泣かずに話せることなど到底できないから

声に出して話した相手は2人くらい。

キーボードで打っても手が止まってしまうほど

鎖のように私は未だ縛られてしまっている。

心臓がバクバクして息がしにくくなって、

正直、電車に乗るのだって不安だ。

だけど大好きな曲をイヤホンで聞いて何とか緊張を和らげる。

カバンには私の好きを忍ばせて。

帰ってからは好きな文章を読もう。

それが私の明日の作戦。

明日が怖くて死にそうで、それでも行こう、となんてしなくていいから。

早まらなくてもいいから。

生きていることが正解だとは思ってない。

けど、

ただ明日一日だけの選択にしよう。

明日も頑張っていこうね。

休むことも頑張りだよ、もちろんいくことも頑張りだけれど。






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