下町ロケットガウディ計画~池井戸潤~
下町ロケットガウディ計画は人工心臓の弁を制作するという物語である。下町ロケットシリーズは小説がドラマ化されて話題になった歴史を持つ。
しかし、私は二年ほど前にこの「下町ロケットガウディ計画」を読んだ。そして今、当時のことをお思い出しながら記事を書いているところだ。
私の毎日の習慣の一つに、本の見開き1ページ×4冊を写本するというものがある。これまで写本した本は「レイクロック」「イーロンマスク」「ウォーレンバフェット」「孫正義」などである。
写本する本は一度読んだ本である。
じっくりと手書きをすることであ新たな発見があるものだ。これらの本のうち「イーロンマスク」は現在進行中である。
そう。つまり私は、「イーロンマスク」と「下町ロケットガウディ計画」を重ね合わせて読み書きしているという状況にある。
そしてこの状況は非常に脳に良い刺激となっている。
これまで、私は自動車会社や宇宙関連企業は何か特別な創業方法をとってきたのではないかと考えていた。我々が手の届かないような。
しかし、「イーロンマスク」の伝記をに触れることではじめはみんな工作であると感じるようになった。テスラもスペースXもはじめは改造から始まっていた。「以前から存在している電気自動車の電池をリチウムイオン電池に取り換えてみたらどうなるのだろうか」(「イーロンマスク」より引用)というように。
ガレージ起業とはよく言ったものだと感心している。「イーロンマスク」と「下町ロケットガウディ計画」はどちらともワクワクドキドキするあの工作という点で共通しているのだ。
改造といえば、トヨタ自動車の新社長である佐藤恒治さんを想起する。
どこかの情報媒体から「佐藤恒治社長は大学時代、車を改造して遊んでいた」と書いてあったような。
改造とガレージ起業。この二つのワードについて深堀りしてみようと思う。