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【2022年振り返り】149現場に通った地下アイドルオタクが選んだ、個人的に○○なライブ

note納めが、見えてきた。

地下アイドルオタクのかべのおくです。


前回はアイドルオタク確定申告にて、今年149現場に行ったデータを用いて色んなことを分析しました。

しかし、これはメタ的な分析です。オタクとしてライブは一つ一つ同じものでは無く、全く違ったグラデーションを持って迫ってきます。


そこで今回は、今年見たライブの中から個人的に、

  1. ターニングポイントとなったライブ

  2. 印象に残ったライブ

について紹介していきます。


ターニングポイントとなったライブ

まずは、ターニングポイントとなったライブです。

ここでいうターニングポイントとは、いま振り返って「ここが分かれ道だったな」と思えたライブのことを指しています。そのライブ自体が重要だったのではなく(重要だったけど)、その後に続いたという意味で記憶に残っているものです。


1.大阪造船所アイドルフェス Day1(2022年4月16日)

大阪のクリエイティブセンター大阪(名村造船所跡)に屋内・屋外4つの特設ステージを作って2日間開催されたサーキットフェス。大阪、名古屋、東京、九州などの有力アイドルから、地元関西の地下アイドルまで多数参加しました。

個人的には2022年初めての大阪遠征として2日間参戦しました。宿が西成あいりん地区の近くだったこともあり、「ここが日本…?」と疑いたくなる独特の雰囲気も記憶に残っています。


このライブは、関西の地下アイドル現場を知る意味で大きなターニングポイントになりました。関西人と言われて真っ先に思い浮かぶイメージそのまま、全力で盛り上がる現場ばかりでした。

とくにトップバッターを務めた「W.(ダブルヴィー)」の楽しさに気づいてしまったのは、そのあとのJCIFにも繋がってきます(後述)。関西・関東だとか関係なく、とにかく楽しいものは楽しい!それが分かった意味ある2日間でした。



2. Appare! HALLOWEEN 2022 Day3(2022年10月31日)

今年、日比谷野外音楽堂での声出しライブを成功させたしたAppare!。勢いにのる彼女たちが主催したハロウィン対バンはなんと東京タワースタジオアースを使った3Days。最終日はハロウィン当日となり、普段対バン出演が少ない「神宿」など、数多くの有力グループを集めた華々しいものとなりました。

このライブでのターニングポイントは真っ白なキャンバスのライブを最前席で見たことです。

ほとんどのグループがハロウィンのコスプレをするなか、白キャンはブレずに普段の衣装で登場。夏フェスであまり見る機会が無かったため、久しぶりの白キャンは僕に刺さりまくってしまいました。これがその後のTDCワンマンを見に行くきっかけとなりました。


また、3日間の大トリを飾ったAppare!のステージも胸を打つものでした。白キャンとは対象的に、ハロウィン限定衣装で登場。しかしパフォーマンスは遊び要素ゼロ、とにかく全力でした。

「悔しいけど、すごく楽しかった。」

これがAppre!を見て抱いた感想です。もちろん彼女達は主催グループだったので圧倒的ホーム。会場も竹の子族(Appare!のオタク)がほとんどなので、盛り上がらないわけはありません。しかし圧倒的なパフォーマンスと客席の盛り上がりに、僕はすっかり嫉妬してしまいまったのです。

やはりオタクとしては、どんなときも「主現場のライブが一番楽しかった!」と言って終わりたいものです。しかし残念ながら、この日ばかりは違いました。おそらくツアーによる遠征続きで、少し気疲れしていた部分もあったのでしょう。「僕はこのままでいいのだろうか?」そんな感じでぐるぐる思考を巡らせながら、僕の10月は終わりました。


3.FES☆TIVEツアー「日本全国超祭行脚」北海道公演(2022年11月26日)

新体制となったFES☆TIVEのお披露目ツアーの5箇所目。地方開催のライブとしてはツアーラストを飾る本公演は、すすきのSound lab moleにて開催されました。

このライブは、「あれ、なんか新体制いけんじゃね?」という感覚を自分の中で掴んだことがターニングポイントです。ツアーのライブを通じてメンバーがレベルアップした、オタクもそれに馴染んできたというのもありますが、北海道のアイドルオタク達の熱量がそうさせてくれたようにも思います。これは後述する「北海道アイドルバスケット」でも見られました。


この後、FES☆TIVEは新曲「No!More!煩悩」「ニホンバレデンセツ」を発表し、万全の東京ツアーファイナルを迎えます。

ツアーでメンバーやオタクと話したこと、そこで目にした体験などが重なって、最高の締めくくりとなりました。


印象に残っているライブ

次に印象に残っているライブを振り返ります。

これは次に繋がるとかではなく、今でも思い出せるくらい鮮明に覚えているライブを選びました。ただし、ここでは既にライブレポを書いているものは上げていません。あくまでもそれ以外で、個人的に印象に残ったものに絞っています。逆に言えば、「レポも書いてなかったのに覚えているほど印象深かったライブ」ということになるでしょう。


1. JAPAN CENTRAL IDOL FES(2022年5月6~7日)

先述した「大阪造船所アイドルフェス」の1週間後、中部国際空港の近く、愛知国際展示場(Aichi Sky Expo)にて開催されました。昨年「SEKIGAHARA IDOL WARS 2021」が開催された舞台でもあり、広々とした会場で思う存分ライブを楽しめました。

僕はDay1,2に参加し、翌日の5/8は豊洲PITでのFES☆TIVEワンマンという、とても密度の濃い3日間になりました。

印象に残っているのは、1日目のCENTRAL STAGE、トリ前FES☆TIVEです。ちなみにその前は地元名古屋のアイドルOS☆U、トリはハロプロ期待の新人OCHA NORMAというすごいタイムテーブルでした。

Day1 CENTRAL STAGEトリ前の流れ

FES☆TIVEの時間はちょうど日の入りで、夕陽が落ち始める中ステージが始まり、終わるころには完全に暗くなるくらいのタイミングでした。終わり際で披露されたのは「シダレヤナギ」。いくらお金を払っても見られない、すべての条件が揃ったからこそ巡り会えた光景でした。

夕陽が落ちる中での「ワッショイ」


ちなみに、先日造船所フェスで目撃したW.(ダブルヴィー)にも再度遭遇。思えばGWの前後くらいから、感染対策などがかなり緩和されて動きやすくなった気がします。「波音Beginning」では、かつてないほど沸き散らかしてしまいました。

JCIFはチケット代がそこそこ高く、来なかった人もいたためかオタクもそんなに多くなく、前方チケットなら余裕で柵が確保できました。おかげで、「フェスに行ったらこういうことしたい!」と自分が思い描いていたことをすべてやれた気がしています。足の痛みはしばらく引きませんでしたが、それに見合う思い出は作れました。


2. FES☆TIVE presents 赤レンガ スプラッシュ祭 -Day2-(2022年8月25日)

お祭り系アイドルユニット「FES☆TIVE」が初めて主催した野外フェス。Day1(8/24)のワンマンライブに続き、横浜赤レンガ倉庫の特設ステージで行われ、全編声出しOK。タイムテーブルには、全グループがトリでもおかしくないくらいの実力派グループが並びました。

個人的には前日の単独ライブに参加できなかったので、その悔しさを晴らす舞台でもありました。


やはり印象に残ったのは、声出し解禁の中でアイドルとオタクが作り出した熱い空間です。特に「ナナランド」以降の流れが楽しすぎました。

この世で一番ワクワクする文字列

ナナランドでは「走れ」で「虹の欠片も見つからない」が見れました。
白キャンでは「SHOUT」の「梓コール」で柵が破壊されました。
まねきケチャでは「ありきたりな言葉で」の「世界で一番愛してる!」を見れました。

そんな2019年なら当たり前だった光景が、2022年の今になってもう一度見られたことが本当に嬉しかったです。きっと僕にとっての原風景は、いつまで経ってもあの狂気に満ちた空間なんだと思います。


3. 北海道アイドルバスケット(2022年11月26日)

前述のFES☆TIVEの全国ツアー北海道公演の前に、同会場であるSound lab moleで行われました。ゲスト出演のFES☆TIVEはもちろん、北海道の人気グループも出演する豪華な対バン。

<TIME TABLE>
10:40〜11:00札幌flavor(並行物販11:10〜12:10)
11:00〜11:20Noir. (並行物販12:10〜13:10)
11:20〜11:40絶対にKawaiiの領域(並行物販12:10〜13:10)
11:40〜12:00 純正女子規格ネオサイコホリックドール(並行物販13:10〜14:10)
12:05〜12:25 ぺろぺろきゃんでぃ
12:25〜12:45 BYBBiT(終演後物販)
12:50〜13:15 ambitious (終演後物販)
13:20〜13:45 タイトル未定(終演後物販)
13:45〜14:10 HAPPY少女♪(終演後物販)
14:10〜14:35 FES☆TIVE(from東京)(終演後物販)
14:35〜15:00 フルーティー(終演後物販)

https://tiget.net/events/213191


印象に残ったのは、TIF2022メインステージ争奪戦の勝者「タイトル未定」を初めて見られたことです。何を隠そう僕は、曲紹介でも取り上げてしまうくらいにタイトル未定の楽曲が好きでもあります。


そんなタイトル未定をついにライブで見ることができました。しかも彼女たちの地元、北海道で。(写真を載せている方のツイートをお借りしています)


いや、ライブで見ると臨場感が違いました(初心者並みの感想)。静かめのメロディーからBPMが上がって、メンバーがグッと動き出す感じ。オタクの顔を見てメンバーも笑顔になる瞬間。冨樫優花ちゃんの素朴な表情。とにかく全てが新鮮に映りました。

久しぶりに「アイドルオタクでよかった」と感じました。また、ハロウィンのときに感じたモヤモヤも晴れて、「そう、こういうのでいいんだよな。」と思えた気がします。そしてアイバスでの勢いそのままに、僕はFES☆TIVE北海道ツアー公演に突入しました。この日の充実度すごいなお前。


今年書いたライブレポたち

せっかくなんで、今年書いたライブレポのnoteをマガジンにしてみました。同じく超個人的なレポとなっているので、年末年始のお暇な時間にでもどうぞ。


来年への豊富

以上、ぼくなりの2022年オタク振り返りでした。今回2つの記事に分けたのは、次のような狙いがあります。

  • マクロ的なデータ分析:オタク確定申告・因子分析

  • ミクロ的なライブレポ:このnoteでの振り返り

以上の2つを行うことで、「今年自分がどんなオタクだったのか?」というのを多面的に振り返ることができたように思います。


しかし特筆しておきたいのは、このnoteで取り上げていない143現場があったから今の自分があるということです。ターニングポイントになったライブの前には、ターニングポイントになれなかったライブがあります。印象深かったライブの後には、印象に残らなかったライブがあります。しかしそれらは取り上げられないこそすれ、確実に必要なライブだったのです。

今回、ターニングポイントという意味不明な章を作りましたが、これは別に印象に残ったライブを6個にしても良かったわけです。しかしそれをあえてセクション分けしたのは、そういった取りこぼしがちな名もなき瞬間を少しでも救済することです。そんな何でもないけど人生が変わる瞬間に落ち合えるかもしれないという思いが、僕をライブハウスに向かわせているように思えてなりません。

来年も、かけがえのない瞬間にたくさん出会えますように。


おわりに

まとめます。

今日が明日にちゃんと繋がるか
どうかなんて分かんなくたって
意味ぐらいはありますように

虹のコンキスタドール
「夕焼けグラデーション」より

以上です。

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