見出し画像

【曲紹介】テンポによる地下アイドル楽曲分類(2022版)

推しメンとチェキ撮る時、いまだに心拍数はバク上がり。

地下アイドルオタクのかべのおくです。


オタクもアイドルも、ライブでもっとも重視すると言って過言ではないものがセトリです。20~25分の持ち時間の中で、どうやってグループの持ち味をアピールするか、そのうえでは選曲が重要になってきます。

ところで曲を聞く時、その曲をどんなふうにカテゴリに入れてますか?歌詞、メロディ、歌割りなど色々ありますが、一番ざっくりとくくれるのはリズムじゃないかと思ってます。なぜならリズムのない楽曲なんてほとんどないからです。

そんなわけで、今回はリズムの中でもテンポ(BPM)に注目して楽曲を分類することを試みます。


BPMとは?

ぼくがくだくだ述べるよりも分かりやすい説明を作曲家の星部ショウさんがしているので、こちらをご覧ください。余談ですが、僕はポップス音楽理論をほぼ星部ショウさんの動画で学びました。

なぜテンポで楽曲を分類するのが良いのか、それはテンポだけは音楽に詳しくなくても分かるからです。

ハーモニーやメロディは人それぞれ感じ方が少しずつ違いますし、知識もかなり影響します。一方でテンポはBPMという数値を持っているので、人によって感じ方があまりブレません。また、アイドル楽曲はクラシックと違ってほんのひと握りの人に評価されればいいわけではありません。音楽的バックグラウンドに関係なく、色んな人に「なんか良い!」と思ってもらえる曲を届ける必要があるでしょう。

したがって、アイドル楽曲を、テンポで分類するのは合理的と考えられます。今回は楽曲のタイプを「スローめ」、「ユルめ」「アップめ」に分けて、それぞれで僕が最近気になっている楽曲を1つずつ紹介します。


スローめ(BPM80前後)

いわゆる落ち着いた楽曲は、だいたいBPM80前後が多いようです。体感的にはとぼとぼ歩いているくらいのテンポになります。

正直、ライブを盛り上げなくてはいけないアイドル楽曲にスローめの曲はあまり多くはありません。しかし、レパートリーとして持っていると表現の幅が広がるように感じます。生誕やワンマンなど、大事なライブで聴けるとメチャメチャ刺さることもあったりなかったり。


教材① 薄明光線(タイトル未定)

TIF2022「メインステージ争奪戦」の覇者ことタイトル未定。とにかくエモくて尊い曲をたくさん持っていることが特徴です。スローめの曲には他にも「ガンバレワタシ」、「いつか」などがあります。

その中でも「薄明光線」の良さは、楽曲とパフォーマンスから溢れる儚さです。とくに冨樫優花ちゃんの表現力は素晴らしすぎます。この後に「鼓動」などアツくなる曲が来たら温度差で低音ヤケドすると思います。いつか現場で聞きたい。


ユルめ(BPM120前後)

果たしてこのテンポをこう表現して良いのかは賛否が分かれそうですが、何となくでもビートに乗りやすいという意味でユルめなんだと思います。つまり一番振りコピしやすいテンポです。最近だとヤマモトショウさんの楽曲はこれくらいのテンポで設計されることが多いようで、それに追随する形でユルめの曲はどんどん増えてきているように思えます。

ユルめの曲は、テンションが上がりきらない聴衆を温めるためにも、また、少しヒートアップしすぎた時にクールダウンするのにも有効です。なかなかグループのマスターピースとはなりにくい、少し器用貧乏な存在でしょう。

と言いたいところですが、最近このユルめのブルーオーシャンに最強のアンセムが現れたことに触れなくてはありません。


教材② 私の一番可愛いところ(FRUITS ZIPPER)

はい、出た出たw

と思われた人もいるかもしれません。しかし、おそらく「地下」を付けずに「今年アイドル界で1番バズった曲」と言っても5本の指には入るでしょう。なんで「わたかわ」に僕も乗っかります。

ちなみにライブではステージ上のFRUITS ZIPPERのメンバーだけじゃなくて、踊れないなりに一生懸命振りコピしているオタクも可愛いと巷では話題です。僕はこないだの赤レンガで初めて見ましたけど、オタクもアイドルも可愛かったです。


アップめ(BPM150以上)

最後はバリバリのアップテンポ曲です。もはや説明は不要、アイドル界ではマス層となる楽曲群になります。ここまで色々話してきて元も子もありませんが、オタクはテンポ早い曲流しとけばティファールみたいにすぐ湧きます

体感的にですが、BPM150を超えるとオタクが行うあらゆる行為がやりやすくなるように感じます。MIX、ツーステ、マサイ、推しジャン、オタ芸など、何をやるにもアップめの曲は最適です。ライブのアンセムにもアップめの曲が多いのは、これが理由でしょう。


教材③ ビリビリラブゲーム(のんふぃく!)

iLiFE!が所属する事務所(今ではこの紹介が一番分かりやすい)、imaginate(ヒロインズ)の実力派集団こと「のんふぃく!」。何度かライブで見たときは、ピンチケから女オタまで全方位型の構えを見せてました。

どちらかといえばアップめが多いのんふぃく!ですが、中でもこの曲はツーステを推奨しているのが面白いポイントです。ぼくがツーステするのはこの曲だけです。そんなノリやすさありながら、サビは振りコピしやすい。TikTokで人気があるのも頷けます。


以上、曲をテンポで分類してきましたが、現場でこんなことを考えながらライブを見るオタクはあまりいません。というか、アイドルはオタクに楽曲派の顔つきをさせないことが正解なのかもしれません。

とはいえ、「自分はなんでこの曲がこんなに刺さったんだろう?」みたいなことを振り返ることがあれば、少しくらいBPMを気にしてもいいんじゃないでしょうか。


おわりに

まとめます。

楽曲大賞何に入れようかな。

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?