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0からの文学フリマ東京35 ①きっかけから入稿まで

11月20日(日)に東京流通センターで行われる「文学フリマ東京35」に、夫婦ではじめて参加する予定です。

鹿村剛水は、夫氏があわてて作った俳号です

文学フリマというものがあるらしいと知ったのは、偶然流れてきた小柳とかげさんのこの記事から。

文フリの楽しさと魅力をキラキラと教えてくれた、素敵な記事でした。
それで、うわおもしろそう! 私もいつか行ってみたい! と心に留めておりました。

まずは偵察。様子を見にいこう! と思っていたはずなのに、気まぐれな出来心で出店ボタンを押してしまったのは、6月だったか7月だったか。
ちょ、待てよ。まずは様子を見ようって言ったよね? 
そうなんだけど、なんでだかポチッと押しちゃったんだよね。
どうしたんだろう、今年の私。攻めてる!

でも、やれることはやれるときにやっとかないとね。
父の介護が終わって、末っ子も中学生になって手が離れてさ。
ようやくあれこれ挑戦しようって思ってたところに、コロナだったでしょ?
もうやりたいことは後回しにしちゃダメよね!
若くないからこそ、攻めていかないと。

夫氏にも話を向けたところ、いいねえ! と興味を持ってくれたので、夫婦で参加することに。
サークル名? えー、どうするどうする? とワイワイ考えて、イタリア語で夫婦を意味する「coppia」に、2人の年を足して「coppia101」と命名しました。

え、うそ!
私たちって合わせて101歳になっちゃうの? 
自分でもびっくりしたけど、うん合ってた。
けっこう来たわねえ人生。

なんとなくイタリアっぽい色でロゴも作ってみた

今年は、長女が20歳になった歳。
ってことは、私もいつのまにかお母さん20年生ということよね。
記念イヤーにちなんで、あちこちに書き散らかしていた育児ブログをまとめて自選エッセイ集とか作りたいな。
そんなひと昔前の育児エッセイ、人さまに需要があるとは思えないけどさ、
記念にかたちにしたいのよ。

俳句をやってた夫くんはというと、じゃあおれは子どものことを読んだ句を集めて、解釈付きの自選育児句集を作ろうかなぁと。
かくしてわれらは育児をテーマに本を出そうと決めました。

とはいえ素人かつ丸腰のわれら。
スケジュール的にどう進めたら良いかピンとこず、まぁ出店が確定するのが8月だから、9月くらいからはじめてみよか? なんて、のんびりしてた。
そしたら、あっという間に11月なのね!

体育祭や文化祭。ただでさえ子どもの行事が立て込む秋だというのに、次女の大学受験秋の陣が怒涛のようにスタート。息子の修学旅行準備に幾度となくユニクロ詣でもしたし、教育資金調達のためにパートも増やしちゃったし。
それでふっと気がついたら、もうあと3週間もないじゃないですか!

どうしよう、同人誌。
この時点で、育児エッセイ集はあきらめました。
「わが家のおかいつ(おかあさんといっしょ)史」みたいなことをしたかったのに。残念。
せめて代わりに、テキストのあるSF短編童話を出そう。
「出産・育児・教育」ジャンルに出店してしまったのに、ごめんなさい。
でも夫氏が育児句集を出すのでウソではないよ。
そのおまけとしてそっと置かせてほしい。

作品はひと通りできてはいたものの、あらためて大急ぎで推敲する。
だが、推敲すればするだけ粗がわかりネバーエンディング地獄に。
いかん。どこかで切らなければ。
っていうか、入稿ってどうするの? 
それはそもそもPC音痴の私でもできるものなのか?
その前に、今からでも受け付けてくれる印刷屋さんなんてこの世に存在するの?
誰か。誰か識者の方! 助け……て!

と思って電脳世界を泣きながら彷徨っていたら、いらっしゃった。
詳しいノウハウを惜しげもなく共有してくださる、徳にあふれた方が。

私は、EvernoteをPCとタブレットとスマホで繋いで書いて、そのあと縦式という縦書きアプリで整えているのですが、まさに! その縦式を使った方法!
センス・絵心ともになく悩みの種だった表紙も、教えていただいたcanvaでなんとかできました。すごいや、ロゴとか名刺もできちゃう!
入稿方法もとても詳しくて。どんなに助けられたことでしょう。
ナツメさん、お世話になりました。

というわけで、どうにかこうにか、とりあえず入稿できました。
うちに届くのは本番1日前の19日です。
うわあ、ドキドキするなぁ!
文フリのことを調べるなかで、どなたかが「大人の文化祭」という言葉を使ってらっしゃったのですが、本当にそう。

残る数日も楽しみたいと思います。

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