人生で読んできた漫画ランキング10
色んな漫画を読んできて、昔に偉そうな記事も上げたことがあるわたくしなので、ここらで自分にとっての漫画ランキング10をあげようと思う。
第10~6位
前半部門。エロも詰め込みました。6位は5位とめっちゃ悩みました。というかほぼ同率。
第10位『ハナとヒナは放課後』森永みるく先生
これは何でかと言うと、『百合で且つ少女漫画(風味)』という作風にいたく感動したからです。3冊でぎゅっと内容が纏まっているのも◎。何より、ちゃおとかりぼんみたいな作風でしっかり百合なのが最高。私が少女だった当時は、ヘテロセクシュアルしか少女漫画には存在しなかった(今は違うかな?)。だから、この作風でガッツリ百合というのが最高でした。なんか希望すら感じるよね。
第9位『お茶にごす。』西森博之先生
むちゃくちゃ面白い。ギャグ漫画にそれ以上の説明がいるか?
私が中学生の頃、女子におけるギャグ漫画といえば、『銀魂』や『ギャグ漫画日和』だった(腐女子的な意味合いで)。ところが、どちらも私にはあまりハマらなかった(二次創作はアホほど見たが)。
自分にギャグ漫画は無理なのか? そう中学生ながら考えていた時に、ふと読んだのがこの『お茶にごす。』でした。マジで腹抱えながら読んでた覚えがある。しかも中学生女子にやさしい、ほのかな恋愛要素つき。茶道部の問題児ヤンキーくん(年下)×おしとやかな大和なでしこ部長さん(年上)。もうね~~~~~~~最高ですよね。
第8位『夜に虚就く』掘骨砕三先生
大学生前後の時、とにかく男性向けエロ漫画をネットで調べまくってた時があった。若気の至りと言う感じで、とにかくえぐいのまで知ろうとしていましたが、その時に知ったのが掘骨先生だった。エロを飛び越えて、奇想天外摩訶不思議な世界観が広がり、しかもその世界観に、豊か(過ぎる)エロというか性のさまざまな色合いが重ねられて、渾然一体となっている。
もう今ではこういう作品をわざわざ探そうとは(失礼ながら)思わないけど、この作品(というか掘骨先生)を知れた事は本当によかったし、ある種自分の漫画読みとしての財産になったなと思う。掘骨先生の作品は他にも色々読んでますが、自分はこの作品が一番好き。画力が安定し、尚かつ爆発している。豊かな世界の中で、(性的に)すべての事が許されている。マジで(虫とえぐめのエロが読める)色んな人に読んで欲しいな~~~~と思う作品。
第7位『イグアナの娘』萩尾望都先生
ポーの一族や11人いる! も読んでますが、自分はこれが一番好きです。母子の確執を描いた表題作ほか、死んだ同級生をめぐる高校生たちの群象劇や、幼い弟を亡くした後の家族の話や、つれない夫に愛想を尽かしている奥さんの話……。全部良いんですよね、漫画の面白さがぎゅっと詰まってる。無駄な話が一個もない。堂々たる雰囲気すら感じます。
第6位『ザ・ワールド・イズ・マイン』新井英樹先生
初めて読んだのいつだっけな? 浪人生の頃だっけな? 善悪の判断がつかない人は大人でも読んじゃダメな作品。新井先生の気迫しか感じない圧倒的な描写の連続。辛いシーンも死ぬほど出てくるけど、とにかく圧倒され続ける。正義とは? とかそういう問いに答えるような作品ではなくて、とにかく、新井先生の本気を浴び続ける作品。創作者としてどれほど自分の創作にガチになれるか?どれほど作品の完成度を高められるか? そういうのを読者にぶつけるような作品。
でも何となく青少年には読んで欲しくなさもあるw 感化されかねない。
第5~1位
トップファイブ。ここからは、最早いまの私を形作っていると言っても過言ではない、素晴らしく、そして私にとってメモリアルな作品群。
第5位『最強伝説 黒沢』福本伸行先生
福本先生の作品好き過ぎて、一時期先生の作品の7割方を読んでましたが、結局この作品が一番響きました。まあ~~~ね、私銀杏BOYZとかサンボマスターが思春期の頃大好きだったんでね……。そりゃ大好きになりますわ。
持たざるものだって一生懸命生きてんねん……人並みになりたいけどなれんねん……人にやさしくしたいけどその倍くらい人にやさしくされたいねん……みたいな事思ってる人にオススメ。
第4位『はれた日は学校をやすんで』西原理恵子先生
なんか凄い一時期西原先生叩かれてましたけどね……私はこの作品本当大好きなんです。なんというかこう……こんなに切ない作品は他に無いw 切ないというか……短編集なんですけど、全編にpathosがひたひたになってるんですよ。私がこれ読んだの確か近所の本屋さんで。中学生で、立ち読みして、もうなんかすごい感動して、これは持っておきたいと思って買って、そして10年以上経つ今でも大事に持ってますw 笑えるw こころの柔らかいところにうわあ~~~って刺さりまくる作品群。
第3位『自虐の詩』業田良家先生
ぶっちゃけ下巻だけなんですけどw って言っても読んだことある方なら分かると思いますが、上巻と下巻で全く違う作品になる。更にその下巻の中で、熊本さんのエピソード。もうね~~~~なんかもうあのエピソードを読んだ時のあの感情は、この『自虐の詩』でしか味わえない感情ですよね。何だろう、悲しさと、おかしさと、切なさと、、、う~~~ん。なんかもうグッとくるというかさ、、、ページめくって、暫くぼうっとしちゃうような感じなんですよね(半分酔ってる) とにかく、ものすごい作品。凡百の作品ではたどり着けない境地がそこにある。
第2位『鉄コン筋クリート』松本大洋先生
自分の人生において大事過ぎて何から書けば良いか分からなくなる作品。壮大な御伽噺でありながら、スタイリッシュさ、ジュブナイルっぽさ、バトルシーンのアツさ、ギャグ、pathos……。ありとあらゆるキラメキが短いお話の中にありえないくらい詰め込まれているのに、それらが全てperfectlyに調和して、一つの大きな話を作り上げてしまっている、ちょっと常人には理解出来ないほど研ぎ澄まされた作品。
しかも文庫版のあとがきが。好き過ぎて、今でもそらで書ける(細かい表現違います)。
なんかも~~~~~~背中デッカ。
第1位『火の鳥』手塚治虫先生
初めて読んだのが中学受験の学校見学での図書館だったから、小学生だったと思う。この時に私はハッキリと、マンガおもしれーー!! と思った。まだナルトもワンピースも読んでない頃だった。
思い入れという部分では、二位や三位の作品の方が私にとっては上だが、それでもなんというかリスペクト込みで火の鳥は一位にしてしまう。してしまうというか、させてくださいという感じである。
読んだ人によって何編が一番好きかは変わるだろうが、私はダントツで鳳凰編である。この鳳凰編を超えるマンガは、ガチで一生現れないと思う。漫画の歴史における、金字塔というか、誰も(もしかすると手塚先生自身ですらも)超える事のできない一つの到達点だろう。
まとめ
自分にとってめっちゃ大事な作品なのに漏れてしまったのがある。『ラヴァーズ・キス』とか『こどものじかん』とか。コジコジも入れたかった。
6位以上は固定というか自分の中で全く異論は無いので、もしかしたらまた暇なときにでも7位以下は変えるかもしれない。
漫画読みとして子どもの頃から20年以上生きてきて、自分にとってのオールタイムベストはこんな感じだ。最近めっきりこういった作品は読まなくなったが、また色々読めたらなあ~~~とは思う。
それではまた次の記事でお会いしましょう。