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(モバイル)ノートパソコンの選び方に関する私見

はじめに

春になって所属が変わりパソコンが欲しくなった人や,10万円給付の使い道として購入を検討している人から意見を求められることが増えたので,メモ書きを残しておきます。(最終更新2020/6)
※今回はモバイルノートPCを選ぶ基準について書きます。家族共用の年賀状を印刷するだけの機械やゲーミングノートPCについては当てはまりませんのでご了承ください。
あくまで一個人としての意見なので参考程度にとどめてください。

長すぎるので結論

この辺のスペック以上を選べばそんなに困らないと思います。
CPU: 第8世代以降のIntel Core i3
メモリ:8GB以上
ストレージ:SSD 256GB以上(HDDやeMMCは避ける)
(外に持ち運ぶのであれば)重量:1.3kg以下

選ぶ際のポイント

1.OS
OSはオペレーティングシステムの略で,一番有名なのはWindowsでしょう。他にはMacOSやChromeOS,各種Linuxがあります。Mac・ChromeOSは型数が少ないこと,Linuxを検討している層はこんな記事読まないだろうということで,Windowsの機種を全般に扱います。

2.サイズ感(画面サイズと重量)
他サイトなどではOSの次にスペックを挙げることが多いと思いますが,個人的にはサイズ感がかなり重要だと考えています。サイズ感に含まれる要素は主に画面サイズ重量になります。

メインに作業を行う端末として購入するのであれば,画面サイズは13インチ以上を選ぶのがベターだと思います。この辺は個人の感覚や作業内容にもよるところで,12.3インチのSurface Proシリーズでも十分と感じる人も多いかもしれません。
画面サイズとは少し逸れますが,解像度もこれに付随する要素です。映像系の作業をメインに扱うのでもない限り,それほど注意しなくていいと思います。17インチを超えるような大型液晶のものになると,フルHDでは粗さを感じる場合が出てくると思いますので気を付けましょう。

重量に関しても,個人の感覚ではありますが,1.5kg以上のPCを通勤通学に用いるのはあまりおすすめできません。最近では14インチ液晶でも1kgを下回る軽量のものが発売されています。スペックなどの兼ね合いもありますが,できる限り軽量のものをおすすめします。

3.スペック
スペックは「3.1 処理性能」「3.2 容量(ストレージ)」「3.3 バッテリー」に分けて説明します。

3.1 処理性能

処理性能はCPUとメモリに依存します。
CPUはIntelのものとAMDのものがあり,多くが前者のIntel製です。メインとして使用するなら,Intel Coreシリーズをおすすめします。
Coreシリーズには主にCore m3 ,Core i3, Core i5, Core i7がラインナップされており,右に行くほど性能・価格が高いです。(AMDのRyzenも同様に3<5<7で,ほぼIntelと同等と考えていいです。わかりやすい!)
Intel CPUにはこのほかにも『世代』という指標が存在し,現行は第10世代です。第10世代CPUは「Core i5 10035G1」のように,型番の最初に10が入ります。
また,PentiumやAtomといった下位ラインナップもありますがあまりおすすめしません。(特にAtomは買うな!

メモリは,4GB ,8GB ,16GBのものが主流です。8GBあれば大抵の場合十分ですが,「少し重い作業をするかもしれない」「余裕をもって購入したい」という人は16GBもおすすめです。逆に,「絶対にOfficeとネットしか使わん!」という方は4GBで足りる場合もあるかもしれませんが,今後のことを考えると8GB以上が無難です。

具体的な指標として,今から買うなら,第8世代以降のCore i3とメモリ8GB程度を目安にしてみてください。予算に余裕があるという人は,Core i5のものやメモリ16GBのものもおすすめです。

3.2 容量(ストレージ)

ストレージの選び方は,その種類と容量が指標になります。
ストレージの種類としては,
SSD(おすすめ|特別な理由がなければこれ一択)
・HDD(俗に言う”ハードディスク”|遅いけど容量単価が安い)
・eMMC(低価格帯のノートPCに採用される)
がありますが,SSDと他との速度の差が非常に大きいので,特別な事情がなければSSDにしましょう。
容量としては軽作業を想定して128GB,それ以上であれば256GB以上ほしいかなと思います。

3.3 バッテリー
バッテリーはwhという単位で表されます。30wh前後のものから50wh前後のものが多いですが,作業内容やCPUの性能によって電池持ちは大きく変わるので,「大きければいい」程度でいいと思います。基準としては30whを切るものはおすすめしません。

4.端子類
見落としがちなですが,重要なポイントです。見るべき点としては
・USB端子数
・映像出力端子(HDMI,DisplayPort,VGAなど)
・SDカードスロット
・イヤホンジャック
あたりでしょうか?
映像出力端子は種類が多くわかりづらいですが,HDMI端子が備わっているとベストだと思います。
自分の用途を想像して,どんな端子がどの程度必要か考えると失敗は少なくなると思います。

5.その他機能
その他にもたくさんの機能がついていたりついていなかったりします。
思いつく限り,書き出しておくのでよかったら参考にしてみてください。
上から下に行くほど珍しい機能(体感)です。

・ウェブカメラ
・Bluetooth
・タッチパネルディスプレイ
・指紋認証
・USB-PD(USB type-C端子で充電できるものです)
・DVDドライブ(光学ドライブ)
・2in1(タブレットとしても使える機能)
・テンキー
・モバイルデータ通信(SIMカードスロット)

6.デザイン
デザインは好きなのを選びましょう。金属製だとキーボードに手を当てた時にひんやりします。

まとめ

今回は,個人的なモバイルノートPCを選ぶ基準について書きました。
もう一度結論をまとめておくと,
Core i3以上,メモリ8GB以上,SSD搭載,軽い,電池が持つ,端子十分
のものがおすすめです。

次回は実際におすすめの機種について書こうと思います。投稿したらリンクを貼ります。
→書きました。


(サムネイル画像はhttps://jp.techcrunch.com/2020/05/09/2020-05-08-microsoft-surface-go-2-review/からお借りしています。問題があれば削除します。)



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