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エンジニアの新しい働き方を模索する企画「旅てっく」 -1月版

2021年9月、一緒に飲もう!と声をかけてくれた仕事仲間と飲みに行った。
そこで海外を旅していた方と出会う。

「旅するデザイナー、旅するライターはよく聞くけど、旅するエンジニアは聞かないよね。」

この言葉から、旅てっくの構想ははじまった。

旅てっくのゴール

エンジニアの新しい働き方を提案する

背景と仮説

旅するデザイナー、旅するライターはいるのに、旅するエンジニアってあまり聞かない。
僕自身もエンジニアで、旅をしながら、拠点を変えながら、働くという発想がなかった。
なぜなんだろう・・・?

そこで、いくつか仮説を立ててみた。

  • 大きなディスプレイが何枚もないと作業効率が落ちるから?

  • ネットワーク(WiFi)への不安

  • 愛用しているツールの問題?

  • セキュリティの問題?

  • 盗難の恐怖

  • 定住しか選択肢が存在しない

  • 旅する時間があるなら技術を突き詰めたい(笑)

検証すること

私自身が実際に旅を体験しながら、理由を考えて、問題提起 or 解決提案 をしていきます。

なにより、私自身が旅をしながら働いてみたい、知らない土地を巡ってみたい。いろんな人と触れ合ってみたい、それによってどんな変化がでるのかが楽しみなのです。

  • ノートPCだけを使った時、エンジニアリングの仕事にどんな影響がでるのか?

  • 日本全国にあるLAC拠点を巡って、仕事するのにネットワークの不安はあるのか?

  • セキュリティ対策はどうしたらいいのか?

  • 他拠点生活は定住と比べて仕事は捗るのか?

旅するために選んだ「LivingAnywhere Commons」

月額制で利用でき、自分らしく自由に生きる人たちがいる

多拠点生活する上で旅費はなかなかコスト。
そこでLivingAnywhere Commons ( LAC )を教えていただいた。LACが提供するサブスクは月額27,500円(税込)!!
月額でLAC拠点が泊まり放題なのは破格。日本中を旅するならLACはかなり良い。

LAC決めた1番の理由はnoteにある。
読むと、自分らしく自由に生きている方々の生き様を垣間見ることができる。この人たちと会ってみたいと思ったのもLACを選んだ理由です。

「LivingAnywhere Commons」とは?

場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティです。
メンバーになることで、日本各地に設置したLivingAnywhere Commonsの拠点の共有者となり、仲間たちと共生しながら、自宅やオフィスにしばられないオフグリッド生活を体感、理想のLivingAnywhereを実現するための技術やアイデアを共創していく、刺激に満ちた環境に身を置くことができます。

https://livinganywherecommons.com/

1月に巡ったLAC拠点

LACつくば

茨城のアクセスが良いところにあるつくば拠点。
東京から2時間程度。着いた時は一気に遠くにきたかのような雰囲気でした。
特に屋根裏ワークスペースは良い。ヨギボーも自由に使えるし、大きな梁に囲まれた空間で仕事できるのはテンションが上がる。

ここにあるインスタントハウスKIKIは、撮影用に使われた場所らしく、部屋の中は別荘のようだった!寝泊まり最高・・・!

LAC金沢

今年からLAC拠点に加わったLINNNAS Kanzawa。
全室個室で、電源+手洗い場がある。すごい。
朝からやってる近江市場が近くにあり新鮮な魚介類が食べられる。
広いキッチンもあり、多種多様な調味料・フライパン、お皿なども使用可能!

LAC能登珠洲

車がないとたどり着けない拠点。
運転できない僕がTwitterで「車がないと旅できないのか・・・」と呟いたところ、現地の人が送ってくれた。旅の醍醐味かもしれない。ありがとうございました!
お休みだったので外観だけ。
とは言っても、宿泊棟やワークスペースは海に面しており、この景色を見ながら仕事をしたら捗るだろうなと容易に想像がつく場所。

LAC三好

LAC三好の魅力は地域密着なところ。
heso salonに行くと大体、コミュマネの西崎さんがいらっしゃる。
「花火をあげよう!」と話が上がったらわずか2ヶ月で実現させるパワフルさ。西崎さんのそういうところ好きです。

宿泊施設heso camp / heso hause。
ドミトリーと個室がある。今回は個室を使わせてもらった。
三好は昼は自然の音、夜はとても静か。
個室には机と椅子があり、この静かな空間で仕事に集中できる。

LAC美馬(ADLiV)

美馬拠点にはのどけやと、実はADLiVも存在している・・・!
ここはまさにデザイナーのための空間。各所に遊び心や工夫がこらしてある。
こたつあり。大型ディスプレイあり。ドミトリーもかなり広い!
アドリブ大学という講座をリアルでやる時は地域の人たちでいっぱいになるとのこと。行ってみたい。

ナカガワアドのオーナー中川さんにお世話になりました!
夜な夜な話しかけたら長々と立ち話してくださいましたし、帰り際にはテレワーク支援あるよと教えてくださったり、感謝。
旅は助けてもらってばかり。人の優しさが身に染みます。

LAC津山

LAC津山のいいところは、宿泊食事ワークがここだけですむこと。
1Fのカフェでも仕事は可能で、カレーフォーが特におすすめ。気分転換したい時はここ。
3Fのワークスペースは個室も空いてたら使えるので、自由度○

コミュマネ武川さんの会社を見学させてもらった!
ビジョンも素敵。飼ってる動物に対する愛情も素敵。
亀の脱走エピソードを笑いながら話すところが人柄あふれでてる暖かいところ。

LAC唐泊

絶対によると決めていたインスタントハウス!!
いえ、福岡にある唐泊ですね。
遠くから見る姿はかわいい。肉まんです。
グランピングとして活用されながらも、実はWiFi完備。すごい。

夜には焚き火バーを開催してくれてます。
秘境感を漂わせながら、感じたのは、音楽xダンスxキャンプって最高だよねってこと。

検証結果 - 1月版

ノートPCだけを使った時、エンジニアリングの仕事にどんな影響がでるのか?

初めて旅をしながら仕事をした感想。
最初の1週間は、つらい笑 の一言。
普段は3枚ディスプレイで仕事をしていた。
 左:コミュニケーションツール
 中 : プログラミング
 右 : ブラウザ
だったのが、ノートPC1枚になるのだから当然かもしれない。

追い込まれたらなんとかしようとするのが人。
仮想デスクトップを使おう!
これを使うようになってから驚くほどストレスがなくなった。
1枚しか画面を見ないから姿勢が安定したのか、首回りの疲れがなくなったような気がする・・・!

SSHを多用しながら作業する人はMoshを使おう!
これでちょっと移動して作業再開したときに、「セッション切れて、また一からSSHしなおしだよ・・・」ということがなくなり作業効率アップ。

LAC拠点にネットワークの不安はあるのか?

全ての拠点でWiFiは快適
zoomなどのオンラインMTGも問題なくできた。
Discord を繋ぎっぱなしにしてても大丈夫。

利用者が満員になった時はWiFi機器の帯域限界でちょっと厳しいかもしれないとも感じた。

セキュリティ対策はどうしたらいいのか?

Azure Virtual Desktop、 Azure Virtual Desktop などのクラウドデスクトップサービスを活用してみよう!
重要な情報資産はクラウド上に全て置いているので、仮にPCが盗難されても、すぐにパスワードリセットすれば、ログイン不可となる。(情報資産が守られる)
実用性あるかは2月にレビューする。

画面を見られて情報流出もある(ショルダーハッキング)
だからエンジニアは自分のPC画面を見られるのを嫌がる人が多い、壁際や個室があるところは仕事がやりやすいと感じた。

他拠点生活は定住と比べて仕事は捗るのか?

1月の結論は捗る!

移動時間・観光などで、全体的にはプログラミングする時間は減った。
その分、時間配分を考えるようになった。何時から何時は観光、ここからは仕事。と今までにないくらいメリハリをつけるようにした。
時間を決めて作業をする&新鮮な場所で、集中力は上がった。
いままでだらけてたんだな笑

ただ、環境面に左右されていて、エンジニアにとって、椅子と机は必須アイテム。
椅子は机との距離を調整できる可動式の椅子が良い。
高さは気にならないが、椅子の硬さは気になるところ。これは下にタオルを引くなどでカバーできる。お試しあれ。

まとめ

移動に使う時間があるなら「仕事したい」「技術を勉強したい」と考えていた。
実際に旅で移動をすると、もっと広い視野を持てた。次の土地は何があるかな、どんな出会いがあるかな。
普段かんがえないことを考えるようになる。
多種多様な価値観の人と触れることで、新しい自分のやりたいことが見つかっていく。

「旅やノマドって一部の人しかできないよ」
僕もそう思ってた。でもやってみると誰にだってできる簡単なこと。
多拠点生活がスタンダードになるのはすぐそこまで来ている気がする。


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