音楽の聴き方

思い出の曲のひとつといえば、バックストリートボーイズの「I Want It That Way」だ。

はじめて聴いた洋楽がこれだった。と思う。
聴くきっかけは、高校時代に洋楽にハマっている友達から聴いてみろと言って貸してもらったことだった。よくあるきっかけだ。

私の音楽の聴き方は聴き流しだ。
歌詞カードを読みながら歌詞の意味を考えたり、曲のテーマを考えながら聴くということをしない。
つまり曲をかけておいて、なんとなく耳に入ってきているなという程度の聴き方である。

そのようなわけで、はじめて洋楽を聴いた時に感じたことは「あ、無意識に聴くことができるな」といったものだった。

どういうことかというと、邦楽を聴いているとどうしてと歌詞が頭の中に入ってきてしまい、「今の言い回しはなんだ？」とか「日本語で歌ってたのになんで急に英語使った？」とか気になってしまうのだ。
本を読んだりゆったり過ごしたい時のBGMとして聴きたいのに、悪くいうと前に出てき過ぎて邪魔されてしまうということだ。

それが洋楽の場合、私は英語が得意なわけではないため、余程意識して聴かない限りどんな歌詞なのかわからない。そのため無心で聴くことができるなと感じた。聴き流すのにちょうど良いというわけだ。

音楽を作っている方からしたら、せっかく作った歌詞の意味や伝えたかったことを感じ取って欲しいはず。もちろん邦楽も聞くのでその時はいい歌詞だなと思う。だが、聴き流したい時、私にとってはその主張が邪魔なときもあるのだ。

友達にきっかけを作ってもらってからは、なんとなく洋楽を聴くことが増えた。今もドライブや通勤中は洋楽が中心だ。

音楽が好きな人はきっと、いろいろなことを考えながら聴いているのだろうな。みんなはどんな感じで音楽を聴いているのだろう。
そういえばどんな曲聴くの？とは聞いたことあるが、どう聴くの？って聞いたことないな。