見出し画像

ありのままの面接

この時期になると面接官として学生と話すのだが、短い面接の中で見極めるのは本当に難しい。
いや、優秀な人を見つけるのは簡単だ。
優秀でもダメでもない人の中からちょっと良いかもしれない人を見極めるのが難しい。

良い人にはもちろん合格出しをしていくのだが、優秀な方はもちろん他社でも合格を獲得する。そして他社に行ってしまうこともある。そのため合格ラインギリギリの人の中から良い人を見極める必要があるのだ。

私の場合は2つの質問で確認することが多い。
ひとつ目は学生時代に頑張ったことは何か。
ふたつ目はなぜそのアルバイトにしたのか。
この2つだ。

学生時代に頑張ったことを聞くのは、定番の質問かもしれない。面接官からすると鉄板の質問だからこそ学生同士の差が出やすく、比較がしやすい。能力差を判断しやすいことが理由だ。

この質問をすると待ってましたとばかりに学生はアピールを始める。準備度やエピソードの深さが学生によってかなり差がある。学生の方はぜひ注意して欲しい。

ちなみに、頑張ったことでもっとも多いのがサークル活動、次にバイト、そしてゼミといった順番だと思う。(自分が担当した中での感覚値)
そしてそのサークルで頑張ったエピソードの中で多いのは、出席率の改善や練習方法の改善だ。
改善といえば聞こえがいいが、内容が浅い。なぜそれが課題と思ったのか、なぜその打ち手だったのかを聞くと誰でもまずそれはやるよねーといった内容なのだ。たとえば後輩との会話を増やして、どうするのが良いか分析しましたとか。もうそれでうーん。となる。
そもそももっと頑張ったことないのと思う。

時々サークルだし出たい人が出れば良くない?とか聞いてみたりすると、とても焦っている。


続いてアルバイトに関して聞くのは、なぜその仕事を選んだのかを聞くことで、仕事選びの好みがわかる。学生と会社の仕事とのミスマッチがないかを見極める質問ということだ。

たとえば、人と接することに苦手意識のある人は接客系のアルバイトは選ばない。またネームバリューの比重が高い人は流行りのカフェで働いたりしている傾向がある。就職先も何をやりたいかよりどこで働きたいかを重視しているように思う。

接客のアルバイトを避けた学生に、人と話すのが好きなのでお客様との直接の対話を大切にしたいとか言われてもできるの?と思ってしまう。
色々な仕事を経験できる貴重な学生期間に自分に合う仕事を見つけてみるのも良いと思う。

長々書いてきたが、就活生はこれらのことはあまり参考にしないで欲しい。会社によって求める人材像も違うし、それが違えば評価する観点も違う。さらに面接官ごとに好みも違うため相性もバラバラだ。
臨機応変にかつ自分の軸をぶらさずに活動をするのが1番良いと思う。

何社も内定を獲得したと言っている友達がいるかもしれない。たが、合格のためにその人が会社や面接官に合わせて自分を変えた結果ならば、きっと後で自分に合った会社を最後選ばなけらばならない時にミスマッチを起こすと思う。本来の自分じゃないのに、良いなと思って会社も内定出してしまっているのだから結果失敗だ。

自分のスタイルを確立して自分らしさを曝け出して望んだ結果、複数社から内定を獲たならば、それは本当に優秀な人だ。それは比べても仕方がない。

自分らしく臨んだ結果、内定を貰えたのであればきっとその会社や面接官と相性が良いのだと思う。
能力の優れた人を単に欲しいのであれば、中途採用でも良いわけで、新卒採用には能力の良し悪しだけでなく、会社との相性も知りたいので「どんな人なのか」を知りたい。

だから、自分をアピールする時には、単に自分の能力をアピールするのではなく、自分はこんな人なんですよということをアピールして欲しい。緊張すると自分らしさが出せないので、そのためにも練習はしておくほうが良いと思う。

ぜひ能力ではなく、あなたが欲しいと言ってもらえる会社と出会って欲しい。

、、、、恋愛も自分を偽ったり無理して付き合い出しても長く続かないもん。素の自分を好きになってもらえるのが互いに良い。

#就活体験記

この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?